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ボイストレーニングコース

ジャンル別ビブラートの違いと使い分け NAYUTAS水戸校(風月L)

こんにちは、NAYUTAS水戸校ボイストレーナー風月です。

今日は「ビブラート」についてお話しします。

ビブラートは歌に表情をつける大切な技術ですが、実はジャンルによって全く違う使い方をするんです。

ビブラートとは、声を揺らす技術のことです。

音程を細かく上下させることで、声に温かみや深み、感情を加えることができます。で

も、同じビブラートでもクラシックとポップスでは全然違います。今日はその違いを見ていきましょう。

 

◆ ビブラートの基本
まず、ビブラートの仕組みを簡単に説明します。

1.音程を一定の速さで上下に揺らす(揺れの速さを「速度」と言います)

2.揺れの大きさを調整する(揺れ幅を「振幅」と言います)

3.喉や横隔膜の筋肉を使ってコントロールする

4.自然なビブラートは力まず、リラックスした状態で生まれる
ビブラートには「速いビブラート」「遅いビブラート」「大きいビブラート」「小さいビブラート」があり、これらを組み合わせて色々な表現ができます。

 

◆ クラシック・オペラのビブラート
オペラのビブラートは、豊かで均一な揺れが特徴です。

1.やや遅めで、幅の広いビブラート

2.最初から最後まで一定のリズムで揺れ続ける

3.横隔膜を使った深いビブラート(お腹から揺らす感覚)

4.ロングトーンでは必ずビブラートをかける

オペラでは、ビブラートは「美しさの証」です。声に深みと温かみを与え、大きなホールでも響く声を作ります。私がオペラを基礎にしているのは、この安定したビブラートのコントロールが全ての土台になるからです。

 

◆ POPSのビブラート
ポップスのビブラートは、自然で親しみやすいのが大切です。

1.速めで細かいビブラート

2.音の終わりにだけかけることが多い

3.全ての音にかけるのではなく、ポイントで使う

4.まっすぐ伸ばす音とビブラートをかける音を使い分ける

J-POPでは特に、「語りかけるような歌い方」が好まれます。ビブラートをかけすぎると演歌っぽくなってしまうので、控えめに使うのがコツです。

 

◆ R&B・ソウルのビブラート
R&Bは感情表現が豊かなので、ビブラートも自由自在です。

1.速度も幅も自由に変化させる

2.細かく速いビブラートで感情の高まりを表現

3.ゆっくり大きなビブラートで深い感情を表現

4.フェイク(装飾音)の中でもビブラートを使い分ける

R&Bのビブラートは「感情そのもの」です。悲しい時は揺れが大きくなり、喜びの時は軽やかに速く揺れます。機械的ではなく、心のまま揺らすイメージです。

 

◆ ROCK・ロカビリーのビブラート
ロックのビブラートは、パワフルでエネルギッシュです。

1.速くて強いビブラート

2.喉を使った激しい揺れ(ただし喉を痛めないよう注意)

3.シャウトやハイトーンで使うことが多い

4.ロカビリーでは意図的に大げさなビブラートを使うこともある

ロックでは、ビブラートは「叫び」や「熱さ」を表現する道具です。オペラのような優雅さよりも、生々しいエネルギーを大切にします。

 

◆ jazz・ブルースのビブラート

jazzとブルースは、個性的なビブラートが魅力です。

1.遅めでゆったりとした揺れ

2.わざと不規則に揺らすこともある

3.音の入りはまっすぐ、途中から揺らし始める

4.ビブラートをかけない「ストレートトーン」も効果的に使うjazzでは、ビブラートも「アドリブ」の一部です。楽譜通りではなく、その瞬間の気分で揺れ方を変えます。これが「グルーヴ」を生み出すのです。

 

◆ HIPHOP・Reggaeのビブラート
HIPHOPとReggaeでは、ビブラートはあまり使いません。

1.基本的にストレートトーン(揺らさない声)が中心

2.使う場合は、音の終わりに少しだけ

3.言葉のリズムを大切にするため、揺らしすぎない

4.Reggaeでは独特のゆるいビブラートを部分的に使う

これらのジャンルでは、「言葉の明瞭さ」と「リズムのキレ」が最優先です。ビブラートをかけすぎると、言葉がぼやけてしまいます。

 

◆ ビブラートの練習方法
ジャンルに合ったビブラートを身につける練習法です。

1.メトロノームに合わせて、一定のリズムで音を揺らす練習

2.鏡を見ながら、喉や顎が動きすぎていないかチェック

3.好きな歌手のビブラートを真似して、感覚をつかむ

4.録音して聞き返し、速度や幅を調整する

5.まずはオペラのような安定したビブラートから練習する

基礎がしっかりしていれば、どんなジャンルにも応用できます。力んで当てる感覚ではなく、リラックスして落としていく感覚でトレーニングしていくほうが、安全でより早く取得できます。まっすぐ伸ばす声とビブラートのかかった声、両方をコントロールできることが理想です。

 

まとめ
ビブラートは、歌に命を吹き込む魔法です。オペラの深く豊かな揺れ、R&Bの感情的な揺れ、ロックの激しい揺れ、jazzの自由な揺れ。

それぞれのジャンルに合ったビブラートを使い分けることで、あなたの歌はもっと表現豊かになります。

私が様々なジャンルを歌い分けられるのは、このビブラートのコントロールができるからです。一緒に、あなたらしいビブラートを見つけていきましょう!

 

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NAYUTAS水戸校ボイストレーナー風月Lでした