今日のレッスンは10代女性。
ボカロ曲の世界観が大好きな女の子です。
その子の悩みは
「カラオケの点数がある一定以上伸びない」こと。
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歌を聞いてみると、音程は正確でリズムも完璧。
機械が求める「正解の歌」は、きちんと歌えているのですが、
どこか平坦なのです。
一本の線のように、最初から最後まで同じ強さ、同じ温度で流れていく。
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そこで私は、いったん
「今日は“歌う”以外のことをレッスンしようか」
と伝えました。
代わりに、歌詞を声に出して読んでもらいます。
そこに書かれている言葉は、
この曲の世界観においてどんな気持ちで発せられているだろうか。
強く言いたい言葉か、そっと置きたい言葉か。
そしてその言葉には、どんなメロディーがついているのか……。
こんなことを一緒に考える作業をしました。
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「このフレーズの歌詞、大きな声で言いたい?」
そう問いかけると、彼女はちょっと考えて、「違う」と首をふりました。
「…小さく言いたいです。」
「OK。じゃ、その小さな言い方ってどんな言い方かな」
言葉の重さがわかった瞬間、歌は変わり始めます。
強く歌うところ、弱く歌うところ。
“言葉の意味”と“メロディーの形”
ふたつが絡まり合うからこそその判断が下せるのです。
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なんの気なく発するひと言にも、私たちはリズムと音程を持っています。
それをわざわざ旋律にし、リズムをつけて歌うのはなぜか?
こんなことを一緒に考えるのも、歌を極めていくにはとても大切な過程です。
「解釈」というと難しい気もしますが、
決して難しいものである必要はありません。
“この言葉を誰に言っているのか” “声をかけるなら、どんな距離感か”
それだけで、歌は「音列」から「音楽」へ変わります。
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たくさん読んでからもう一度、彼女に歌ってもらいました。
言葉がもともと持っているリズムがメロディーに組み込まれ、
意味が情緒的な抑揚を生み、前へ前へと進みたい欲求のある歌となって空間を響かせました。
そこにはしゃくりやこぶし、ヴィヴラートなど、
先の歌にはなかったテクニックが自然と付随しているのです。
歌い終わった後の彼女の瞳を、わたしは今でも忘れられません。
わずかに上気した表情で、
「なんか、楽しいかもしれないです」
と教えてくれました。
うん、歌って楽しいよね。
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