「himawari」は、2017年にリリースされたMr.Childrenの楽曲で、映画『君の膵臓をたべたい』の主題歌としても話題になりました✨
一見すると“ひまわり”という明るく希望に満ちたタイトル。
しかしその音像はどこか切なく、歌声には焦燥と痛みがにじみます。
この楽曲は、ただの「失恋ソング」でも、「希望の歌」でもありません。
むしろそのどちらでもあり、そのどちらでもない、“矛盾を抱えながらも前を向こうとする人間の姿”を、静かに、でも力強く描いています✒
今回は、Mr.Childrenの『himawari』に込められた感情を考察していきます。
明るい花の名前に込められた「逆光」の意味
タイトルの「himawari」は、太陽を追いかけて咲く花。
多くの楽曲や詩で、「希望」や「明るさ」の象徴として描かれてきました🌻
しかし、この曲における“ひまわり”は少し違います。
光を向いているはずなのに、その足元には影がある。
優しさの死に化粧で 笑ってるように見せてる
前を向こうとするたびに、自分の中の暗い感情が顔を出す。
そんな“心の矛盾”が、この歌の主軸になっています。
君の覚悟が分かりすぎるから 僕はそっと手を振るだけ 「ありがとう」も「さよなら」も 僕らにはもういらない
つまりこの「ひまわり」は、ただ太陽に向かうだけの花ではなく、苦しみや葛藤を抱えながら、それでも光を見失わない心の比喩なのです✨
消えない痛みと、癒えない想い
この曲に登場する「僕」は、すでに大切な人と別れています。
「全部嘘だよ」そう言って笑う君を まだ期待してるから
ただ、それを単純な「喪失」として捉えるのではなく、その後に残った感情——嫉妬、悔しさ、誇り、哀しみ、憧れ…それらが混じり合った複雑な“後悔にも似た何か”にずっと囚われている😢
ただ恋しくて泣いているわけではなく、忘れられないけれど、忘れたふりをしている。
それでも心の奥ではその人の存在が、“未だに強烈な光”として焼き付いているのです。
彼女は強くて、美しくて、まっすぐで…。
そんな存在を手放したことで、「自分の弱さ」に向き合わざるを得なくなった——この曲は、愛を通して自分自身の“醜さと真実”に気づかされていく物語とも言えるでしょう。
「強さ」への嫉妬と、自分の“弱さ”を受け入れるまで
Mr.Childrenの歌詞にしばしば現れるのが、「強い人間」と「弱い自分」の対比です。
『himawari』においても、その構図が色濃く表れています✒
暗がりで咲いてるひまわり 嵐が去ったあとの陽だまり そんな君に僕は恋してた
彼女のまっすぐさを「嫌い」と言ってしまう「僕」は、本当はその強さが羨ましくて仕方がないのです。
でも、それを「好き」と素直に言えない。
「好き」という言葉の代わりに、「嫌い」と口にしてしまう。
そのねじれた感情が、人間のリアルな弱さを浮かび上がらせます😢
けれど、この曲はその“弱さ”を否定しません。
むしろ、そうした未熟さや感情の不器用さこそが、「生きている証拠」だとそっと肯定してくれているようにも感じます。
「愛する」と「突き放す」の間にあるもの
この楽曲の深さは、「愛している」ことと「距離を取る」ことが、必ずしも矛盾しないという事実に向き合っている点にもあります。
何故だろう 怖いもの見たさで 愛に彷徨う僕もいる
誰かを本当に想うがゆえに、あえて離れることを選ぶ。
その決断の裏には、「自分ではその人を幸せにできない」と知っているからこその苦しみがあります😢
“幸せになってほしい”という願いと、“自分と一緒にはいられない”という選択。
その両立こそが、本当の優しさであり、深い愛のかたち💕
でも、それがどれほど正しい選択だったとしても、「それでも一緒にいたかった」という気持ちが消えることはないのです。
歌詞全体ににじむ“強さへの祈り”
『himawari』の終盤にかけて、「僕」は少しずつ“自分の感情”を受け入れていきます。
思いを飲み込む美学と 自分を言いくるめて 実際は面倒臭いことから逃げるようにして 邪にただ生きている
そうした内なる“静かな覚悟”が、少しずつ曲の流れの中に表れはじめるのです👂🎶
悲しみは消えないし、過去も変わらない。
でも、「だからこそ今を生きるしかない」という意思が、最後にはひまわりのように凛と立っています🌻
「光のような人」への未練と、未来への一歩
この曲で描かれている“彼女”は、おそらくもう戻ってこない存在です🥺
暗がりで咲いてるひまわり 嵐が去ったあとの陽だまり そんな君に僕は恋してた そんな君を僕は ずっと
だからこそ、その人の存在がいつまでも「光」として心に残る。
振り返るたびに胸が締めつけられるけれど、それでもその光があったからこそ、今の自分がいる。
失ったものを後悔し続けるだけでなく、そこから“何を感じ、どう歩いていくか”を問いかけてくるのが、この曲の本質です。
“好き”とか“嫌い”とか、“勝ち”や“負け”なんて単純な言葉では整理しきれない感情たち。
それら全部を抱きしめて、「それでも生きていく」という決意こそが、Mr.Childrenがこの曲を通して伝えたかったことではないでしょうか🤔
himawariは「光」を見つめながら、「影」も抱きしめる歌
Mr.Childrenの『himawari』は、恋愛の曲でありながら、同時に人間の心の弱さと、それを認めて進もうとする強さを描いた一曲です✨
人生には、ただ明るいだけの花なんてない。
光を求める分だけ、影も生まれる🌓
その両方に目をそらさず、自分の足で立ち、歩いていこうとする姿が、ここには確かにあります。
ひまわりのように、まっすぐにはなれないかもしれない。
でも、どこかで「あなたのように強くなりたい」と思うことが、生きる原動力になっていく。
そんな、痛みの中に優しさと再生の光を見出すこの楽曲は、聴くたびに心を震わせ、そっと背中を押してくれるような存在です🌻☄
Mr.Childrenの曲って、言葉ひとつひとつがまるで心に語りかけてくるようで、桜井さんの声には「人生」そのものが詰まっているように感じませんか?
優しさ、葛藤、願い、強さと弱さ…そんな複雑な感情を、歌であれだけ自然に届けられるのは本当にすごいこと。
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音程や発声の土台を整えることで、感情表現にも余裕が生まれ、言葉に「意味」が宿ってくるんです。
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