こんにちは!ナユタス堺東校です♪
今回は、ヒグチアイの『今この胸に滾るのは』を考察していきます。
この楽曲は、アニメ『スノウボールアース』のエンディングテーマとして書き下ろされた楽曲。
壮大な世界観を持つ作品に寄り添いながらも、この曲が描いているのは決して特別なヒーローの物語ではありません。
失ったものへの悲しみ。
前に進みたい気持ち。
それでも消えない後悔や怒り。
そんな誰もが抱える感情と向き合う楽曲のように感じます。
『今この胸に滾るのは』歌詞の意味を考察
「進め ただ進め」が意味するもの
冒頭では、
失った 悲しんだ
あきらめようか もうやめようか
選択はできない
進め ただ 進め
という言葉が歌われます。
普通なら、
悲しみのあとには立ち止まる時間があります。
でもこの曲の主人公は、
立ち止まることも、
諦めることも選べない。
なぜなら、
前に進むしかない状況だからです。
これは『スノウボールアース』の世界観とも重なります。
失ったものの大きさを抱えながらも、
生き残った者は進まなければならない。
その覚悟が最初から描かれています。
「愛か憎しみか」が示す葛藤
この曲を象徴するフレーズが、
今この胸に滾るのは
愛か憎しみか
です。
ここで面白いのは、
愛と憎しみが対立する感情として描かれていないこと。
むしろ、どちらなのか自分でも分からない。
そんな複雑な感情として表現されています。
大切な人を失った時。
何かを奪われた時。
誰かを守りたいと思った時。
人の心には、
愛と怒りが同時に存在することがあります。
この曲は、
その矛盾した感情を否定せず、
そのまま抱えて進もうとしているように感じます。
「優しすぎる、は弱さの一等星」が持つ意味
個人的に印象的だったのが、
優しすぎる、は弱さの一等星
ひときわ輝く
それだって立派に
誰かを守る武器さ
という部分です。
世の中では、
優しい人ほど損をすると言われることがあります。
傷つきやすい。
断れない。
自分を後回しにしてしまう。
でもこの曲は、
その優しさを弱点として終わらせません。
優しさは、
誰かを守る力にもなる。
弱さだと思っていたものが、
実は武器になる。
そんなメッセージが込められているように感じます。
「二回目の奇跡はその手で掴め」
一回目の奇跡は偶然
訪れるものだけど
二回目の奇跡は
その手で ただ 掴め
ここは非常に力強いフレーズです。
奇跡は待つもの。
そう考えがちですが、
この曲では違います。
最初の奇跡は偶然かもしれない。
でもその先は、
自分で掴みに行け。
そう背中を押してくれています。
受け身ではなく、
自ら未来を選び取る意志。
それがこの楽曲全体を貫くテーマのひとつなのかもしれません。
「胸の中のモンスター」とは何か
この曲最大のテーマとも言えるのが、
ずっとそばにいた胸の中のモンスター
君の名前はなんですか?
という歌詞です。
ここで登場するモンスターとは、
敵ではありません。
怒り。
悲しみ。
後悔。
嫉妬。
恐怖。
孤独。
誰もが心の奥に抱えている、
説明できない感情の塊。
それがモンスターなのではないでしょうか。
そして主人公は、
その感情を消そうとしていません。
倒そうともしていません。
ただ、
「君の名前はなんですか?」
と問いかけるのです。
つまり、
感情から逃げるのではなく、
向き合おうとしている。
それがこの楽曲の大きな特徴だと感じます。
「後悔も最悪も置いてきぼりにしない」
多くの応援ソングは、
過去を忘れて前を向こうと歌います。
しかしこの曲は違います。
後悔も最悪も置いてきぼりにしないよ
と歌います。
過去の失敗、忘れたい記憶、苦しかった経験…
それらを切り捨てるのではなく、
全部抱えて進む。
だからこそこの曲には、
綺麗事ではない強さがあると感じます。
「栄光より日常がほしい」が示す本当の願い
栄光なんかよりも
永遠に続く日常がほしい
という歌詞も印象的です。
人は大きな夢や成功を求めがちです。
でも本当に失って初めて気付くのは、
何気ない日常の尊さ。
朝起きること。
誰かと話すこと。
当たり前だった時間。
この曲は、
そんな日常こそがかけがえのない奇跡だったと教えてくれているようです。
『今この胸に滾るのは』が描いているもの
この曲が描いているのは、
・悲しみと共に生きること
・愛と憎しみの間で揺れる感情
・弱さを否定しない強さ
・過去を抱えたまま前へ進む覚悟
なのかもしれません。
特に、
ずっとそばにいた胸の中のモンスター
君の名前はなんですか?
という歌詞は、
自分自身の感情と向き合うことの大切さを象徴しているように感じます。
まとめ
ヒグチアイ『今この胸に滾るのは』は、
アニメ『スノウボールアース』の世界観と重なりながら、
私たち自身の心の葛藤を描いた楽曲です。
「愛か憎しみか」
「優しさは弱さなのか」
「それでも生きる意味はあるのか」
そんな簡単には答えの出ない問いを抱えながら、
それでも前へ進もうとする姿が描かれています。
胸の中のモンスターを消すのではなく、
受け入れながら歩いていく。
そんな不器用で力強いメッセージが詰まった一曲と言えるでしょう✨
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