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【歌詞考察】TOMOO『大人になったら』|忘れたくない“子どもの頃の感覚”を描いた一曲

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こんにちは!ナユタス堺東校です😊

今回ご紹介するのは、TOMOOの楽曲『大人になったら』。

この楽曲は、『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ〜ション』の主題歌として起用された一曲です。

タイトルだけを見ると、「大人になること」をテーマにした楽曲のように感じますが、
歌詞を読み進めていくと見えてくるのは
大人になっても忘れたくない想像力や記憶、子どもの頃に見えていた世界です。

妖怪という存在を描く映画とのつながりを感じさせる表現も随所に登場します。

今回は、そんな『大人になったら』の歌詞に込められた意味を考察していきます!

「大人になったら見えなくなる」は本当?

楽曲の冒頭では、

   大人になったら
   見えなくなっちゃうの?

という問いかけから始まります。

子どもの頃は、目に見えないものを信じたり
何気ない景色から物語を想像したりすることがあります。

ところが大人になるにつれて、

「そんなものはいない」

「現実を見なさい」

といった言葉に触れ、いつの間にかその感覚を忘れてしまう。

しかし、この曲ではそれを「ウソ」「でたらめ」として否定します。

大人になったから見えなくなるのではなく
自分から見ようとしなくなっているだけなのかもしれない。

そんなメッセージにも感じられます。

「晴れた垣根の向こう」にいるもの

続いて印象的なのが、

   今日も呼んでみるよ
   晴れた垣根の向こうに
   木の葉踊る影に

という場面です。

何でもない日常の風景ですが、その向こう側には何かがいるような気配があります。

さらに、

   ほんとはね いるんでしょ
   隠れててもいるんだよ

と続きます。

ここで描かれている「何か」は、妖怪のような不思議な存在とも受け取れます。

一方で、それだけではなく、
子どもの頃に持っていた想像力そのものを表しているとも考えられそうです。

「まぶた閉じれば」見えてくる世界

この曲で繰り返し登場する重要な表現が、「まぶたを閉じる」ことです。

目を閉じるという行為は、現実の景色を見ないことでもあります。

ところが、この曲では逆。

目を閉じることで、

昔の記憶や、忘れていた大切なものが見えてくる。

そんな描かれ方をしています。

大人になるにつれて目の前の現実ばかりを見るようになっても
心の中には昔の自分がちゃんと残っている。

「見えなくなった」のではなく、少し奥に隠れているだけなのかもしれません。

「尻尾」と「耳」から感じる映画とのつながり

そして、

   上手にかくした尻尾と
   はみ出す耳がかわいいあの子も

という、かわいらしい描写も登場します。

妖怪が登場する『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ〜ション』の主題歌であることを知ってから読むと、映画の世界観を連想させる部分でもあります。

ただ、この「あの子」が具体的に誰なのかは歌詞では明示されていません。

だからこそ、聴く人それぞれが
子どもの頃に想像していた不思議な存在を思い浮かべられる余白が残されています。

大切なものは「忘れる」のではなく奥に残っている

曲の中盤では、

   大事なものでも
   忘れていっちゃうの?

という、少し寂しい問いかけが登場します。

年齢を重ねるほど、新しい出来事や経験が増えていきます。

その分、子どもの頃の記憶は少しずつ遠くなっていくものです。

だからこそ主人公は、忘れないように何度も思い出そうとします。

そして後半では、

   記憶の奥の奥の奥
   手を振る影がゆれる

と歌われます。

忘れてしまったと思っていたものも、実は消えてはいない。

記憶のずっと奥から、昔の自分や大切な思い出が今の自分に手を振っている。

そんな情景にも感じられます。

過去と現在が「となりどうし」になる

個人的に、この楽曲のテーマを象徴していると感じるのが、

   遠い日も今日はとなりどうし

という表現です。

時間だけを考えれば、子どもの頃はどんどん遠くなっていきます。

でも、何かをきっかけに思い出した瞬間、
その記憶は昨日の出来事のように鮮明によみがえることがあります。

昔好きだった音楽。

夏の匂い。

夕方の空。

友達と遊んだ帰り道。

そうした記憶は、なくなったのではなく
今の自分のすぐ隣にずっと存在しているのかもしれません。

最後の「打ち上がる光」が意味するもの

楽曲の最後では、夕方の思い出を感じさせる景色から、

   いま 打ち上がる光

へとつながります。

ここで印象的なのが、「昔」ではなく「いま」と歌われていることです。

この曲は、単に

「子どもの頃はよかった」

と過去を懐かしむ歌ではないのではないでしょうか。

子どもの頃に感じたワクワクや大切にしていたものは
今の自分の中にも残っている。

それにもう一度気づいた瞬間、過去と現在がつながっていく。

最後に打ち上がる「光」は、
そんな失っていなかったものとの再会を象徴しているようにも感じられます。

『大人になったら』というタイトルの意味

ここまで歌詞を読み解くと、
タイトルの『大人になったら』にも違った意味が見えてきます。

「大人になったら、見えなくなる」

「大人になったら、忘れてしまう」

そんなイメージに対して、この曲はむしろ、

大人になっても、ちゃんと残っているよ。

と語りかけているようです。

想像する心も、昔の記憶も、大切にしていたものも、完全になくなったわけではない。

少し立ち止まって、目を閉じてみれば、意外とすぐ近くにあるのかもしれません。

まとめ

TOMOOさんの『大人になったら』は、
大人になる中で忘れてしまいそうになる「子どもの頃の感覚」を
優しく呼び戻してくれる楽曲だと感じました。

「もう見えない」と思っていたものも、「もう忘れた」と思っていたことも、
実は心の奥にちゃんと残っている。

子どもの頃の自分と今の自分は、切り離された存在ではありません。

大人になった今だからこそ、昔の自分が残してくれた「目印」に気づける。

そんな温かいメッセージを感じさせてくれる一曲です😊

 

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