こんにちは!ナユタス堺東校です😊
ギター、ベース、ドラムが一気に鳴る迫力のあるバンドサウンド。
そんな音の中でも、LiSAさんの歌声は存在感を失わず、
歌詞までしっかり耳に届いてきます。
「声量がものすごく大きいから?」
「高い声が出るから?」
もちろん声量や音域も関係しますが、それだけでは説明できません。
注目したいのが、声そのものの明瞭さ、言葉を届ける子音、そして高音の響かせ方です。
今回は「紅蓮華」「Rising Hope」「炎」なども例にしながら、
LiSAさんの歌声がなぜ厚いバンドサウンドの中でも埋もれにくいのか
ボイトレ目線で分析してみましょう!
「声が埋もれる」ってどういうこと?
カラオケでロック系の曲を歌ったとき、
「声は出しているのに伴奏に負けてしまう」
「音量を上げても歌詞が聞き取りにくい」
と感じたことはありませんか?
そんなとき、さらに大きな声を出そうとしてしまいがちです。
しかし、声が聞こえることと、声量が大きいことは必ずしも同じではありません。
バンドサウンドでは、ギターやシンバルなどさまざまな音が同時に鳴っています。
その中で歌声を届けるには、単純な音量だけでなく
声の響きや言葉の輪郭も重要になります。
LiSAさんの歌声を聴くと、この「輪郭」が非常にはっきりしています。
LiSAの歌声はなぜ“明るく前に出る”ように聞こえる?
LiSAさんの歌声には、力強さと同時に明るさがあります。
ここでいう「明るい」は、楽曲の雰囲気が明るいという意味ではありません。
声そのものが前へ抜けていくような響きです。
たとえば同じ音程を歌っていても、響きが奥へこもってしまうと、
伴奏が大きくなった瞬間に声の存在感が薄くなることがあります。
反対に、声に明瞭な響きがあると、
必要以上に大声を出さなくても輪郭を感じやすくなります。
LiSAさんの場合、この明るく芯のある響きが
バンドサウンドの中で歌声を際立たせる要素のひとつになっていると考えられます。
「紅蓮華」で注目したいのは、高音だけではなく“言葉”
「紅蓮華」を歌ってみると、高音に意識が向きやすいですよね。
「サビの高いところを出さないと」
と考えてしまう方も多いと思います。
しかし、LiSAさんの歌唱を聴くときには、ぜひ言葉の輪郭にも注目してみてください。
テンポのある部分でも、歌詞がぼやけにくい。
その理由のひとつが子音です。
日本語は母音が中心となる言語ですが、歌詞をはっきり伝えるには、
「k」「s」「t」「n」などの子音をどのタイミングで出すか
という部分も重要になります。
子音が曖昧になると、音程は合っていても、
「あーあーあー」
と母音ばかりが聞こえるような歌唱になりやすくなります。
LiSAさんのようなスピード感のある楽曲では、
子音がリズムを作り、言葉そのものを前へ押し出しているところにも注目です。
子音を強くすればいいわけではない
ここで注意したいポイントがあります。
「LiSAさんは言葉がはっきりしている」
↓
「じゃあ子音を全部強く発音しよう!」
という練習はおすすめできません。
すべての子音を強調すると、今度は歌が硬く聞こえてしまいます。
大切なのは強さよりタイミングです。
たとえば「か」という音なら、
「k」の子音から「あ」という母音へ、どのタイミングで移るのか。
子音が遅れるとリズムも遅れて聞こえます。
逆に、子音をほんの少し準備して母音を拍に乗せると、
言葉が前へ進んで聞こえやすくなります。
ロック系の曲で「歌がモタついて聞こえる」という方は、
音程だけではなく子音の位置を確認してみるのもひとつの方法です。
「Rising Hope」で分かる“スピード感のある発音”
LiSAさんの楽曲の中でも、言葉とリズムの関係を感じやすいのが「Rising Hope」。
テンポが速く、音数も多いため、歌う側にとってはかなり忙しい楽曲です。
こうした曲で一音一音を丁寧に発音しすぎると、
逆にテンポについていけなくなることがあります。
ポイントになるのは、すべての文字を同じ重さで扱わないこと。
言葉の中でも聞かせたい部分をはっきりさせ、それ以外は流れを止めない。
すると、速いフレーズでも歌詞の輪郭を残しながら音楽に乗りやすくなります。
これはLiSAさんの楽曲だけではなく
アップテンポなJ-POPやアニソンを歌うときにも役立つ考え方です。
LiSAの高音はなぜバンドに負けない?
そして、やはりLiSAさんを語るうえで外せないのが高音です。
ただし、
高音=大声
ではありません。
高い音になるほど、
「もっと頑張らないと出ない!」
と力を入れてしまう方は多いと思います。
すると首や顎まで固まり、声が苦しくなる。
さらに、頑張っている割には響きがこもり、伴奏の中で聞こえにくくなることもあります。
必要なのは、ただ声を押し出すことではなく、高音でも声の芯と明瞭な響きを保つこと。
LiSAさんの歌唱では、高音域になっても声の輪郭が失われにくいため、
楽器が大きく鳴っている場面でもボーカルの存在感を感じやすくなっています。
「高い音が出る」と「高い音を歌える」は少し違う
ボイトレでは、この違いも大切です。
一瞬だけなら高い音が出せても、
- 歌詞が聞き取れない
- 音程が不安定になる
- 次のフレーズに続かない
- 喉がすぐ疲れる
という状態では、実際の楽曲では使いにくいですよね。
LiSAさんのような楽曲では、高音そのものだけでなく、
高い音域でも言葉を発音しながらメロディをコントロールする力が求められます。
「最高音が出た!」
だけで終わらず、その音を曲の中でどう使えるかまで考えることが大切です。
「炎」を聴くと、“大声だけではない”ことがよく分かる
LiSAさんというと、パワフルなロックボーカルの印象が強いかもしれません。
しかし「炎」を聴くと、それだけではないことが分かります。
静かな部分では声量を抑え、繊細に言葉を届ける。
そこから曲の展開に合わせて少しずつ声のエネルギーを増やしていく。
それでも、弱く歌っている部分で歌詞が極端にぼやけるわけではありません。
ここにも声の明瞭さが関係しています。
小さな声でも言葉が伝わる。
大きな声でも叫びっぱなしにならない。
この幅があるからこそ、曲のクライマックスがより大きく感じられるのです。
バンドサウンドに負けないために「声量勝負」をしない
LiSAさんの曲をカラオケで歌うと、
伴奏につられて自分もどんどん大きな声になってしまうことがあります。
特にサビでは、
伴奏が大きくなる
↓
自分も大声になる
↓
喉が力む
↓
高音が苦しくなる
という流れに陥りがちです。
そんなときは、一度「伴奏より大きな声を出そう」という考えを外してみましょう。
代わりに、
声が前へ響いているか。
歌詞の子音が聞こえているか。
高音で母音が崩れていないか。
といった部分を確認します。
「大きい声」ではなく「届く声」を目指す。
これはロック系の曲を歌うときに、とても重要な考え方です💡
自分の声が埋もれているか確認するなら“録音”がおすすめ
歌っている本人には、自分の声が骨伝導でも聞こえています。
そのため、
「かなり声が出ている!」
と思っていても、録音を聞いてみると意外と伴奏に埋もれていることがあります。
逆に、歌っているときにはそれほど大きく感じなかった声が
録音ではきれいに前へ出ていることもあります。
そこで、カラオケなどで一度自分の歌を録音してみてください。
確認したいのは単純な音量だけではありません。
伴奏が大きくなった瞬間にも歌詞が聞き取れるか。
ここを基準にすると、自分の声の明瞭さを確認しやすくなります。
まとめ|LiSAの歌声から学べるのは「大声」ではなく“届く声”
LiSAさんの歌声がバンドサウンドの中でも埋もれにくい理由を考えていくと
単純な声量だけでは説明できないことが分かります。
明瞭な声の響き。
リズムと結びついた子音。
高音になっても失われにくい声の芯。
そして楽曲によって、パワフルな声から繊細な声まで使い分けるダイナミクス。
こうした要素が組み合わさることで、
楽器が大きく鳴る場面でも歌詞とメロディがしっかり耳へ届くのではないでしょうか。
「ロックを歌うと、いつも叫んでいるようになってしまう」
「高音は出るけれど、歌詞が聞き取りにくい」
「カラオケで伴奏が大きくなると、自分の声が埋もれてしまう」
そんなときは、さらに声量を上げる前に
声の響き・子音・高音での発音に目を向けてみると、
改善のきっかけが見つかるかもしれません。
NAYUTAS堺東校では、マンツーマンのボイストレーニングだからこそ、
一人ひとりの声質や歌いたい楽曲に合わせて、発声・高音・音程といった基礎から
子音の使い方や歌詞の伝え方まで細かく練習できます。
LiSAさんのようなロックナンバーを力強く歌いたい方も、
「高音になると力んでしまう」「もっと歌詞が伝わる歌い方を身につけたい」
という方も、それぞれの課題に合わせて取り組めます。
ただ大きな声を出すのではなく、バンドサウンドの中でもしっかり伝わる“届く声”へ。
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