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誰もが知ってる偉大なミュージシャン!カーペンターズの魅力と歌い方を解説

みなさんこんにちは!ボイトレ講師の木皿です。

最近、洋楽に挑戦したいという生徒さんが多く、新しい挑戦がとても嬉しいなあと感じています。

 

特に、オールディーズと呼ばれる60~80年代の名曲は、令和の今聴いてもすばらしいものばかりですね。

 

歌う仕事を志す皆さんは、オールディーズをある程度知っておくのは必須といっても過言ではないかもしれません。

 

ジャズバーやオールディーズバーで、ボーカリストを募集していることも少なくありませんから、普段から色んな音楽をインプットしておきましょう!

 

今回は、カーペンターズに焦点を当ててみます。

 

4月22日は、1969年にカーペンターズがメジャー契約を結び、世界への第一歩を踏み出した記念すべき「カーペンターズの日」。

 

彼らの音楽は、色褪せることのない、シンプルなのに奥深い美しさを持ち、今なお、世代を問わず愛されています。

カーペンターズの歴史、名曲の魅力、そしてカレン・カーペンターのような「押さないのに届く声」を手に入れるための歌唱法について徹底解説します!

 

  1. カーペンターズの歩み:ジャズから「ノスタルジー」の象徴へ

 

カーペンターズは、兄のリチャードと妹のカレンによるデュオです。その歴史は、ロサンゼルスでの活動から始まりました。

 

下積み時代、当初はリチャード主導のジャズ寄りのトリオとして活動していました。初期のレコード契約では商業的な成功を収められず、現在私たちが知るポップス路線はまだ確立されていませんでした。

 

1970年、バート・バカラック作の「(They Long to Be) Close to You(遙かなる影)」が全米No.1を獲得し、一躍世界的スターとなります。

 

この曲は音数が少なく楽譜を見るとみえますが、コード進行やリズムが非常に作りこまれています。

このシンプルな楽曲を、ハーモニー、スィングのリズムを理解して演奏すると、とっても満足感があります。

 

この時期は、リチャードの緻密な多重録音技術とカレンの円熟したボーカルが融合し、「Yesterday Once More」に代表されるような、音楽に「ノスタルジー」という価値を定着させた時代でもあります。

 

1983年以降、カーペンターズは突如悲しい活動の終わりを迎えます。

 

カレンは若くから悩まされていた摂食障害との闘いの末、1983年に32歳の若さでこの世を去りました。

彼女の死は世界に大きな衝撃を与え、その後摂食障害が認知されるきっかけとなったようです。

 

しかし、彼らの死後、ベスト盤の世界的なヒットやCM、映画での頻繁な使用により、日本を含むアジア圏でも「時代を超える普遍的ポップス」としての地位が不動のものとなりました。

 

  1. 楽曲の魅力

 

カーペンターズの楽曲は、いくつかのカテゴリーに分けられますが、そのすべてに共通するのは「質感で聴かせる」という美学です。

 

バラード 「We’ve Only Just Begun(愛のプレリュード)」や「Rainy Days and Mondays(雨の日と月曜日は)」などは、息感が多めで、レガート(滑らかさ)を主体としたボーカルが特徴です。

 

ミディアム・ポップスで有名なのは、「Top of the World」や「Please Mr. Postman」。軽やかでありながら、決して声を張り上げたり押しすぎたりしない歌唱設計がなされています。

 

  1. ボーカリスト視点で見る「カレン・カーペンターの魅力」

 

カレンの歌唱は、一見シンプルに聞こえますが、実は高度なボーカルです。しっかり歌唱力がないと歌えないのがカーペンターズの楽曲。その魅力は3つあります。

 

魅力その1.低音域の温かさ

アルト寄りの豊かな低音が彼女の最大の武器です。ビブラートを控えめにし、地声でありながら重くならない絶妙なバランスを保っています。

 

魅力その2.精密な息の混ぜ方

常に軽くブレスが混ざった状態でありながら、ピッチが不安定にならない「コントロールされた息」が特徴です。

 

魅力その3.隙間の美学:

リチャードによるアレンジは、余白が良い、でも無駄がないオーケストラ的構成。バンドでもよく映えるし、ピアノ弾き語りにするなら左手のベースとリズム音、右手の和音とリズムで再現すると、音数が少なくてもとても素敵な演奏になります。

 

  1. 【実践編】カレンの歌い方を再現する6つのトレーニング

 

カレンのような「押さないのに芯がある声」を習得するための、具体的なトレーニング軸を解説します!

 

① 強弱のコントロール

カレンの歌声の核は、強弱をしっかりコントロールすることにあります。

高い音域だからといって、声を張ることはしません。逆に、低い音域でもしっかり言葉と音を響かせます。

曲の雰囲気や歌詞の感情に応じて、ダイナミクスを表現するわけですね。

 

これは歌だけでなく、楽器でも同じです。

 

トレーニング: 「a」だけでメロディを歌ってみましょう。高い音の時だけ声が浮いたりしないように、自然で滑らかになるように意識します。

 

② 低音域を「鼻腔」で響かせる。

 

重い胸声ではなく、軽い地声に上方向の響きを加えるのがカレン流です。

 

トレーニング: 「mum」や「ng」で鼻腔共鳴を意識します。歯よりも上側に声を奥イメージで歌うのがポイント。そうすることで、低い音も暗い雰囲気になりません。

 

③ 完全レガートと柔らかい子音

 

音と音の間に隙間を作らず、滑らかに繋ぐことで自然に歌えます。

 

トレーニング: 母音(a-e-i-o-u)だけでフレーズを歌う練習をします。

ポイント: 言葉を発音しようとするのではなく、「音を繋ぐ」ことを最優先。「リエゾン」と言って、言葉と言葉が繋がって聴こえる箇所がありますので、原曲を良く聴いて観察してみましょう。

 

④ リズムの「後ろノリ」

 

カレンのリズム感は、ジャストよりもわずかにビートの後ろに乗ることで生まれます。

 

トレーニング: メトロノームを鳴らし、その音に寄りかかるような感覚で、ゆったり歌ってみましょう。若干タメを作ってみてもいいと思います。

ジャストで歌いすぎると、カーペンターズ特有の余裕やリラックス感が消えてしまいます。

 

⑤ 語尾限定の極小ビブラート

 

最初からビブラートをかける「歌謡曲的な歌い方」は避けましょう。

 

トレーニング: ロングトーンをまずは完全なストレートトーンで維持し、消え入る最後の瞬間にだけ自然に揺らします。

 

いかがでしたか?

 

カーペンターズの魅力は、単なる懐メロではなく、「音圧ではなく質感で伝える」という技術に支えられています。

カレンのように「内側で燃えながら、外側はあくまで冷静に」歌いこなすことができれば、あなたの歌声はより多くの人の心に、静かに、そして深く届くようになるでしょう。

 

しかし、この「引き算のボーカル」は、独学では非常に習得が難しいのも事実です。

 

「バランスよく歌おうとすると、声が弱々しくなってしまう」

「なんだか歌づらい」

「低音を歌うと、どうしても喉が締まって重くなる」

「感情を抑えると、表現が平坦になってつまらなくなる」

 

こうした悩みは、多くの方が直面するパターンです。

もしこの壁をあなたが感じているなら、ぜひ一度、当スクールの体験レッスンにお越しください。

 

あなたの声の特性を分析し、今の歌い方の何が改善点で何が魅力かや、鼻腔共鳴を活かした温かい低音の出し方を、マンツーマンで指導いたします。

 

また、あなたの声質や歌い方に合った、具体的な課題曲の選定までサポートします。

 

正確な技術に裏打ちされた「大人の余裕」を感じさせる歌声。それを手に入れるための第一歩を、記念すべきカーペンターズの日に踏み出してみませんか?

 

皆様のお申し込みを、講師一同心よりお待ちしております♪

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

それではまた👋

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この記事を書いた人

〇木皿菜々(きさらなな)                                                  【プロフィール】
仙台出身のボーカリスト。FMいわぬまラジオパーソナリティ。
オリジナル曲、ソウル, R&B, 歌謡曲, 特撮・アニソンを主に、弾き語りやバンドで演奏活動するほか、クラシック・ミュージカル声楽家として結婚式場や披露宴会場で歌唱。CM・ドキュメンタリーなどのナレーション業も行う。
​レーベル所属バンドマン、トップライバー、プロ歌手など累計1000人以上に指導。