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【懐メロ】竹内まりやの「Plastic Love」や松原みきの「真夜中のドア~Stay With Me」など昭和の名曲の歌詞を徹底考察!【仙台ボイトレ】NAYUTAS(ナユタス)仙台駅前校

みなさんこんにちは!

ボイトレ講師の木皿です。

近年、SNS(特にTikTokやYouTube)やドラマ、CMなどの影響で人気が再燃している昭和の名曲はたくさんあります。

今回は、代表的なポピュラーソングに注目してみましょう!

 

目次

1.竹内まりや-Plastic Love

2.松原みき – 真夜中のドア ~Stay With Me

3.寺尾聰-ルビーの指輪

 

1. 竹内まりや – Plastic Love (1984)

  • シティポップ再評価の火付け役。
  • 海外でも大ヒットし、YouTubeでのリバイバルが話題に。

竹内まりやの「Plastic Love」は、1984年にリリースされた楽曲で、近年ではシティポップブームの象徴として世界的に再評価されています。

この曲の歌詞は、過ぎ去った恋への未練と現実との折り合いをつけようとする女性の心情が、美しくも切なく描かれています。

♪ 歌詞の意味・考察

「I’m just playing games, I know that’s plastic love」

この一節が、この歌の核です。

ここで語られる「plastic love」とは、「本物ではない愛」、つまり過去の恋を引きずりながらも、本気になれない仮初めの恋のこと。

女性は自分でもそれが「ゲーム」に過ぎないことをわかっていて、それを自嘲気味に語っています。

♪テーマ:過去の恋と仮初めの愛

この歌詞では、次のような心情が描かれています

1. 過去の恋の影を引きずっている

  • あなたがいない夜も平気なふりをしているけど、心の奥ではまだ忘れられない
  • 恋が終わったことは受け入れていても、完全には吹っ切れていない。

2. 現実逃避としての恋愛

  • ナイトクラブや街のきらめきの中で、一時の楽しさや誰かとの関係に身を投じるが、それは「Plastic Love」=仮のもの。
  • 心は冷めていて、愛を感じることができない。

3. 自立した大人の女性の視点

  • ただの悲恋ではなく、自分の気持ちを冷静に見つめ、演じることもできる大人の女性像が浮かぶ。
  • それでも、内面には「本当は忘れられない」という切実な思いがある。

♪ 音楽との相乗効果

この歌詞は、80年代らしいシティポップの洗練されたアレンジ(軽快なリズム、エレクトリックなベース、サックスソロ)と組み合わさることで、都会的な寂しさや夜の孤独感をリアルに感じさせます。

歌詞だけでなく、サウンド全体が「夜」「ネオン」「ため息」のようなイメージを呼び起こします。

♪Plastic = しなやかさ と 虚しさ

「Plastic」という言葉は、単に「偽物」や「人工物」という意味だけでなく、柔軟さ・形を変えられるものという側面もあります。

このことから、「Plastic Love」は「傷つかないために自分を守る柔らかい仮面のような恋」=自己防衛的な愛のかたちとも読めます。

 

竹内まりやの「Plastic Love」は、表面的には都会の恋を描いたおしゃれな曲のようですが、その実、非常に繊細で感情の奥深さを含んだ楽曲です。

恋に疲れ、忘れたいのに忘れられない。

そんな大人の女性のリアルな葛藤を、美しいメロディに乗せて表現しています。

 

2. 松原みき – 真夜中のドア ~Stay With Me (1979)

  • TikTokで使用されたことがきっかけで世界的にバズる。
  • シティポップの代表格。

松原みきの「真夜中のドア 〜Stay With Me〜」(1979年)は、日本のシティポップの代表曲として、国内外で再評価されている名曲です。

この曲は、別れた恋人に対する未練と再会への淡い期待を描いた、繊細で情感豊かなラブソングです。

♪全体のテーマ

この曲では、失われた恋をまだ受け入れきれない主人公の心の動きが、真夜中という時間帯のもたらす静けさと寂しさの中で、静かに語られます。

♪ 主な歌詞の考察

 「To you… yes, my love to you 真夜中のドアをたたき 帰らないでと泣いた」

この印象的なフレーズは、別れ際のシーンを象徴しています。

  • 「真夜中のドアをたたき」という描写は、恋人が去っていく姿を、主人公が追いかけている情景。
  • 「帰らないで」と泣くほど、別れが受け入れられない強い感情が表現されています。

「ドア」は比喩的に「心の境界線」「別れの瞬間」を象徴しているとも読めます。

 

「Stay with me 真夜中のドアをたたき 心に穴があいた

  • 「Stay with me」は、何度も繰り返されるキーワードで、「そばにいてほしい」という未練を直接的に表現しています。
  • 「心に穴があいた」という比喩は、失恋による喪失感の深さをシンプルかつ強烈に伝えています。

♪感情の流れの考察

この曲は、次のような感情のグラデーションを描いています

1. 別れの瞬間の衝撃

  • 真夜中、突然の別れ。泣いて引き止めようとするが、届かない。

2. 静けさの中での孤独

  • 一人の部屋で、相手がいない現実に打ちのめされる。
  • 真夜中という時間が、余計に寂しさを強調する。

3. 過去の幸せな記憶との対比

  • 「口癖を言いながら二人の瞬間を抱いてまだ忘れずあたためてた」――過去の情景が走馬灯のように蘇る。
  • 喜びと悲しみが交錯する感情。

4. 諦めきれない希望

  • 最後まで「Stay with me」と願い続ける。
  • 終わった恋と知りつつ、どこかで“まだ戻ってくるのでは”という淡い希望も感じさせる。

♪ シティポップ的な背景と魅力

  • シティポップの特徴である、都会の夜・孤独・洗練された音作りが歌詞と見事にマッチ。
  • ジャズやAORの影響を感じさせるコード進行やアレンジも、メランコリックな歌詞の雰囲気をさらに引き立てます。

♪大人びた切なさの結晶

「真夜中のドア 〜Stay With Me〜」は、ただの失恋ソングではなく、記憶と感情が交錯する“心の余韻”を描いた作品です。
強い言葉を使わずとも、沈黙や静けさの中に込められた切なさが、聴く人の心にそっと沁み込んでいきます。

 

3. 寺尾聰 – ルビーの指環 (1981)

  • 哀愁漂うメロディと大人の色気で再評価。
  • ドラマなどで使われ再注目。

♪背景と大ヒットの要因

寺尾聰は俳優業で知られていましたが、作曲を手がけ、シティポップ〜AOR的な洒落た大人のサウンドで一気に注目を集めました。

松本隆の“風街”世界観が光る詞、寺尾の低音ボイスによるクールで抑制的な表現、当時の都市的トレンドとぴったり合致し、多くの共感を呼びました。

♪ 歌詞の意味・考察

1. 喪失感と孤独の描写

「くもり硝子の向うは 風の街…
枯葉ひとつの重さも ない命 貴女を失ってから…」

薄曇りの窓越しに映る都会の風景が、失恋の冷たく乾いた余韻を象徴しています。

「枯葉」や「風の街」といったモチーフで、主人公の虚無感と孤独が匂います

2. ルビーの指環をめぐる情景

「背中を丸めながら 指のリング抜き取ったね
俺に返すつもりならば 捨ててくれ」

ここでは、かつて贈ったルビーの指輪を女性が外すシーン。

主人公はその帰還を望まず、「捨ててほしい」と告げる強がりを見せます。

しかし、その裏にある深い未練が静かに伝わります。

3. 冷たい言葉、でも未練

「孤独が好きな俺さ…気が変わらぬうちに早く消えてくれ」

自立しているように見せながら、どこかで“消えてほしい”と強い感情をぶつける。

けれど実際は、彼女を見送ることを選んでおり、その内心には揺れが見え隠れします 。

4. 時間経過と心の揺らぎ

「そして二年の月日が流れ去り…
街でベージュのコートを見かけると 指にルビーのリングを探すのさ」

別れから2年後。

女性を幻視し、指に指輪があるかどうか無意識に探してしまう主人公。

その行動に彼の心がまだ彼女に縛られていることが表れています 。

♪大人の切なさと“強がりの本音”

「ルビーの指環」は、シンプルな別れの情景から始まり、時間の経過とともに深まる未練を、切なく詩的に描いた作品です。

松本隆の描く“風街”と、寺尾の抑えめな表現、それぞれが折り重なり合い、大人の哀愁がほとばしります。

 

おわりに

曲を歌詞とメロディー、リズムを紐解いて考察すると、また違った歌声になりますね。

感情を込めてドラマチックに歌いたい曲は、ぜひ深掘りしてみましょう!

 

ナユタス仙台駅前校では、プロの講師が音・言葉をあらゆる視点から解説します。

気になる方はぜひ体験レッスンにお越しくださいね♪

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

それではまた👋

 

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