みなさんこんにちは!
ボイトレ講師の木皿です。
そろそろ芸術の秋。
9/4は語呂合わせでクラシックの日だそうです。
音楽をより多くの人に楽しんでもらうために、日本音楽マネージャー協会により制定されました。
一般的には西洋の古典音楽のことを指し、1550〜1900年ころにその様式が確立されたと言われています。
クラシックと言っても、楽器のソナタや組曲、声楽のカンタータ、舞台音楽のオペラなど様々なジャンルがあります。
現在も愛されるクラシック曲は、楽器、声の良さが引き立つように作り込まれ、季節・感情を豊かに表現する名曲ばかりです。
今回は、いくつかおすすめの曲を紹介したいと思います!
難しいことは抜きにしてただただ心地よく鑑賞するも良し、楽曲やメロディ、リズムの構成を分析しながら研究するも良し。
ぜひ、聴いてみてください!
目次
交響曲
交響曲とは
管弦楽器によって演奏される多楽章構成の大規模楽曲。
ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95 《新世界より》
「3大交響曲」の一つである名曲です。
ニューヨークにある音楽院の院長就任要請を受けたドヴォルザークが、アメリカ滞在中に生み出したもの。
「新世界」であるアメリカから、故郷ボヘミアに向けてのメッセージといった意味があります。
日本では”家路”という題目で親しまれる、懐かしさと寂しさが漂う雰囲気の第2楽章が人気ですが、第4楽章の重厚な旋律にも注目です。
私が卒業した小学校では、毎年の学芸会で6年生がこの第4楽章を合奏するのが慣例で、親しみのある曲です。
リコーダー・アコーディオン・鍵盤ハーモニカ・グランドピアノ・グロッケンによる構成で、学年みんなで奏でる新世界はとても迫力がありました。
ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92
この曲の斬新なリズムを、ワーグナーが「舞踏の聖歌」と讃えたとされています。
ベートーヴェン自身の指揮でおこなわれた初演も聴衆の受けは良く、当時から現代まで人気の高い交響曲です。
一方で、オーストリアの作曲家ワインガルトナーは「他のいかなる曲よりも精神的疲労を生じさせる」、ドイツのピアニストであるクララ・シューマンの父は「ベートーヴェンが酔っ払ったときに作曲したのではないだろうか」と語っているなど、当時は非常に新しい音楽だったことが伺えます。
第1楽章のはじまりから全楽器によるトゥッティ(みんなで一斉に音を出すこと)とオーボエ・フルートのソロで思わずわくわくします。
後半になるにつれて盛り上がりと落ち着きのダイナミクスがより大胆になり、そして第1楽章の中盤になるとドラマ「のだめカンタービレ」でも使われた耳になじみのあるメロディが聴こえてきますよ!
ピアノソナタ
ソナタとは
クラシック音楽における楽器の曲。
日本語では奏鳴曲といいます。
多くは3楽章から構成されます。
ショパン : ノクターン第1番 変ロ短調 Op.9-1
ショパンのノクターンの中で最も知られたもので、ショパンの死後、ヴァイオリン、チェロ、声楽用などの編曲が盛んに作られました。
全体的に、左手が伴奏、右手がメロディを弾く構成となっています。
右の旋律の装飾は、ショパン自身は毎回違うように弾いていたという記録が残されています。
心のままに奏でられる自由な音は聴く人を飽きさせませんね!
ラフマニノフ : ピアノソナタ第2番変ロ長調 op.36
ラフマニノフが病に倒れた娘のために、名医を求めて訪問したドイツのドレスデンで着想した曲です。
演奏するには高い技術の求められる難曲。
演奏時間は20分程度。
厳かな雰囲気とドラマチックな展開に息をのんで聴き入ってしまいます。
三大アヴェ・マリア歌曲
「アヴェ・マリア」という言葉自体は、ラテン語のカトリック典礼文の一節です。
この典礼文を用いた曲や、この典礼文からインスピレーションを受けた曲は全て「アヴェ・マリア」と呼ばれるため、古今たくさんの「アヴェ・マリア」が作曲されています。
アヴェ・マリアの中でも特に有名な、三大アヴェ・マリアと呼ばれる曲を聴いてみましょう。
これらは、結婚式場や公共施設のBGMなど様々な場所に利用されています。
シューベルト:アヴェ・マリア
シューベルトは「歌曲王」の異名を持つほど歌曲の傑作をたくさん生み出しました。
そのなかでも有名なのがこのアヴェ・マリアです。
歌ではなく楽器で演奏されることも多く、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
冒頭と最後の”アヴェ・マリア”の伸びやかなフレーズが美しいですね!
私がクラシック声楽の勉強を始めたころ、個々の部分を息継ぎなしで歌うのに苦労しました…
グノー:アヴェ・マリア
グノーはフランスの作曲家で、たくさんのオペラを生み出しました。
グノーの『アヴェ・マリア』は、バッハの『平均律クラヴィア曲集第1巻第1番前奏曲』をそのまま伴奏として、それに「アヴェ・マリア」の歌詞を乗せました。
前述のシューベルトのアヴェ・マリアとともに、よく結婚式場で歌われています。
実は、この曲はもともとグノーの即興演奏で、それを聴いていた教育家が編曲したという背景があります。
考えずとも降りてくるメロディこそ、いいものだというのはいつの時代も同じなんですね!
カッチーニのアヴェ・マリア
カッチーニはルネッサンス時代の作曲家。
伴奏に歌詞を乗せて物語を歌わせるという、オペラの原型を作った作曲家でもあり、バロック時代を切り開いた作曲家でもあります。
しかし、この『アヴェ・マリア』の作曲者ではありません。
実はこの『アヴェ・マリア』はウラディーミル・ヴァヴィロフというソ連の作曲家による作品です。
彼はよく過去の作曲家の名を借りて自作曲を発表していました。
この曲自体は作者不詳としていたようですが、いつの間にかカッチーニの作品ということになってしまいました。
哀愁漂う雰囲気ではじまる、美しい曲ですね。
まとめ
いかがでしょうか?
想像以上に聴いたことのある曲が多かったのではないでしょうか。
クラシック音楽は思う以上に日常のなかで生きているんですね!
ぜひ、これからは電車の発車曲やお店のBGMなど、さりげなく心地よく流れる音楽にも耳を澄ませてみてくださいね。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではまた👋
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この記事を書いた人
〇木皿菜々(きさらなな) 【プロフィール】
仙台出身のボーカリスト。FMいわぬまラジオパーソナリティ。
オリジナル曲、ソウル, R&B, 歌謡曲, 特撮・アニソンを主に、弾き語りやバンドで演奏活動するほか、クラシック・ミュージカル声楽家として結婚式場や披露宴会場で歌唱。CM・ドキュメンタリーなどのナレーション業も行う。
レーベル所属バンドマン、トップライバー、プロ歌手など累計1000人以上に指導。