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ボイストレーニングコース

藤井風の新アルバム「Prema」を深掘り!楽曲解説も【仙台ボイトレ】NAYUTAS(ナユタス)仙台駅前校

みなさんこんにちは!

ボイトレ講師の木皿です。

2025年9月5日、いよいよ藤井風が待望の新アルバムを発売しました。

前作から3年ぶり、すべての楽曲が英語の歌詞ということで注目を集めています。

幼いころから多用なジャンルに触れ、弾き語りを演奏していた藤井風。

自身も最初から日本だけに限定しない届け方をやっておこうと、幼いころから世界を強く意識していたようです。

今回は、彼の新しいアルバム”Prema”に注目してみたいと思います!

藤井風について

岡山県出身のシンガーソングライター・ピアニスト。

3歳よりピアノを習いはじめ、小学校卒業前から実家の喫茶店で撮影したピアノ演奏をYoutubeに投稿し始める。

当時からビリー・ジョエルの”Just the Way You Are”やエルトン・ジョンの”Your Song”など様々な洋楽を耳コピ・アレンジしており、どんどん再生回数が伸びていった。

ピアノだけでなく、エレクトーンやサックスも堪能。

英語は幼少期より父から教えられ、のちに独学で習得したそう。

SNSに投稿している動画では、自己紹介や楽曲解説を英語で行っています。

藤井風自身は、「誰かがちょっといい気分で人生を送れたりするために音楽やっとるようなもんで」と語っており、隙あらば小ネタや変顔を仕込んでくるエンターテイナーです。

藤井風の音楽性

R&B、歌謡曲、ポップスなど多様な音楽のエッセンスを吸収したサウンド。

ピアノの表現力と技術はもちろん、そのボーカル表現も非常にレベルが高いです。

一方歌詞は標準語と岡谷弁を使い分けた個性的なスタイルで、気持ちよくリズムと呼応した遊び心ある楽曲が多いですね。

ミュージシャンの川谷絵音は、とある音楽番組で「近年で一番衝撃を受けた。声よし曲よし歌詞よし、非の打ち所がない才人」と評価しています。

デビュー曲”何なんw”
Fujii Kaze – Nan-Nan (Official Video)

”何なんw”の解説動画
“何なんw”って何なん Kaze talks about “Nan-Nan”

ニューアルバム”Prema”

藤井風の3作目のアルバムで、全曲英語詞は自身初。

2024年5月の北米ツアー後にアメリカの大手レコード会社と契約してから初のアルバムリリースです。

タイトルのPremaは、サンスクリット語で「無私の愛」「霊的な愛」「至高の愛」を意味する言葉。

「自身はいつも私の心のそばにあり、アルバムの名前もそうしなければならなかった」と語っています。

アルバム制作の前のスランプ

実は2ndアルバムの「LOVE ALL SERVE ALL」がリリースされた年から、スランプのような状態にいたという藤井風。

「できることは全部やった、燃え尽きたような感覚」だったというのです。

アルバム制作中に密着したドキュメンタリー番組中でも、昔のような荒々しさが今はない、と語っていました。

一ファンの私も、彼の心境の変化が楽曲に表れていると感じます。

デビュー曲「何なんw」をはじめ、「もうええわ」「へでもねーよ」など当初の楽曲は言葉にキレのあるものが多く、そういった社会に対して反抗的なオーラが個人的には魅力的でした。

その後「青春病」や「きらり」等数々のヒット曲を生み出しますが、徐々に「怒りを手放して自由になる」「すべて許してありのままの自分を愛す」といったメッセージの曲が増えていきます。

2022年リリースのgraceは、穏やかな曲調の中で、自分と人は違うことを認め、その上で自分の本心を解放させようと歌っています。

ある種悟りを開いたような曲が増える中で、闘争心が薄れる自分に危機感を覚えていたのかもしれません。

これはクリエイターなら誰もが通る難しい道であろうと思います。

このPremaの制作でも苦悩の中にいたと明かしていて、「アルバムについて考える前に、自分に問いかけなければならなかった」と語っています。

その自問自答で見つけたのが、藤井風自身がクラシックと感じるお気に入りの曲で、英語のアルバムを作ることというアンサーでした。

洋楽を聴いて育った藤井風が英語のアルバムを作ることは、いつも最大の夢の1つだったとも話しています。

より多くの人から注目されるにつれ大きくなったであろうしがらみを一旦まっさらにして、本当に自分のやりたいことにとことん向き合った1つの成果がきっと「prema」なんですね。

楽曲の解説

いろいろと本人の苦しみがあったのは知りつつも、ファンとしては純粋にその音楽を楽しみたいと思います!

アルバムの1曲目を飾るCasket Girlから、いくつかピックアップして考察してみました。

ぜひ曲を聴きながら読んでください。

Track1.Casket Girl

イントロのレトロ感がテンションの上がるスタートです。

アルバムの1曲目って「あ、この盤はこういう感じなのね!」と印象付ける重要な顔だと思うのですが、ピアノ・ギターのリズムとリフに、まさに再生3秒で心をつかまれました。

なんとなくAメロの入りの”I”が女性的な色気があるのが、藤井風の優れた表現力だなあと思います。

Track2.I Need U Back

これもイントロでやられてしまいました。

アニソンなどで多用される派手なサウンドエフェクト「オーケストラヒット」に目がない私はこの曲に言及せざるを得ません。

ミステリアスな効果音が徐々に増幅し、ドラムの一打からのオーケストラヒット、歪んだギターで曲が始まる。

もうイントロからメインディッシュです。
が、その後歌のAメロで若干落ち着いてからBメロでテンションが上がっていくメロディ。

そして2番サビでまさかのいきなり転調。

こんなことされたら好きになるに決まっております。

個人的にはこのアルバムの中でベストソングです。

Track3.Hachiko

「どこに行こうハチ公」をキャッチーなリズムでリピート。

最高に藤井風です。

サウンドは’90のDiscoっぽい雰囲気があります。

サビの「どこに行こうハチ公」の韻を踏んだ「This time I’ll never let you go(今度はもう離さないよ)」はもはや芸術。

渋谷のハチ公のストーリーを連想させる歌詞とミュージックビデオも秀逸です。

Track5.Prema

アルバムのテーマ曲。

まさにこのアルバムのコンセプトを表した歌詞です。

この曲からアルバムのクライマックスに入っていきます。

80年代のR&Bやソウルにインスピレーションを受けたといいます。

ドラムのリズムや歌いまわしもどこかマイケルジャクソン感がありますね。

Track9.Forever Young

アルバムの最後を飾る曲。

一日の終わり、リゾートで遊び疲れた日の締めくくりのような雰囲気の曲です。

”Thirty-nine, sixity or whatever
As long as we’re here
We’re forever young”

”39歳だろうが、60歳だろうが
ここにいる限り
僕らは永遠に若者だ”

とても希望のある歌詞で、非常に励まされます。

この楽曲は、インドの宗教家ガンディーの「明日死ぬと思っていき、永遠に生きると思って学びなさい」という言葉を心に浮かべながら歌詞を製作したそうです。

 

今回は、藤井風の新アルバム「Prema」について深掘りしてみました!

ぜひ聴いてみてください。

みなさんのお気に入りのアーティストは誰でしょうか?
その楽曲への想いや歌詞を考察したり、プロの視点の解説を知ったりするのもとても楽しいですよね。

1つの推し活だと思います。

好きな曲についてとことん学びたい方は、ぜひナユタス仙台駅前校の体験レッスンへお越しください♪
各ジャンルのプロが、お気に入りの楽曲を解剖して解説します。

お気軽にお問い合わせくださいね(*^^*)

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

それではまた👋

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この記事を書いた人

〇木皿菜々(きさらなな)                                                  【プロフィール】
仙台出身のボーカリスト。FMいわぬまラジオパーソナリティ。
オリジナル曲、ソウル, R&B, 歌謡曲, 特撮・アニソンを主に、弾き語りやバンドで演奏活動するほか、クラシック・ミュージカル声楽家として結婚式場や披露宴会場で歌唱。CM・ドキュメンタリーなどのナレーション業も行う。
​レーベル所属バンドマン、トップライバー、プロ歌手など累計1000人以上に指導。