みなさんこんにちは!
ボイトレ講師の木皿です。
前回の記事では、日本の音楽ジャンルとKpopを紹介しました。
今回は西洋の音楽を中心に、その歴史とともに紹介したいと思います!
私が好きなのはブラックミュージック。
日本のアーティストで言うと、ひとくくりにはできないですが、ラッツ&スターやBRADIO、AI、久保田利伸がそのジャンルでしょうか。
彼らが影響を受けた音楽を、それぞれジャンルごとに紐解いていきます!
目次
1. ソウル
Think/Aretha Franklin
Aretha Franklin – Think (Official Audio)
ソウルミュージックとは
1950年代後半〜1960年代のアメリカで誕生した音楽ジャンル。
ゴスペル(教会音楽)、R&B(リズム&ブルース)、ジャズなどを基盤に発展しました。
「魂(ソウル)を込めて歌う音楽」として名付けられ、黒人文化と公民権運動の象徴的存在となりました。
ソウルミュージックの特徴
力強いシャウト、高い音域のフェイク、が目立ちます。
リズムはゴスペルの熱気とR&Bのダンサブルさを融合。
メロディはやハーモニーは、ゴスペル的なコーラスやブルーノートを活かした旋律。
楽器編成はホーンセクション(トランペット、サックス)がはいると一気にソウルっぽくなりますね。
歴史的背景
〇1950年代後半〜1960年代初頭:誕生期
- ゴスペル出身の歌手(サム・クック、レイ・チャールズ)が世俗的なR&Bに宗教的熱気を持ち込む。
- 「ソウル」という言葉が黒人音楽の新しい表現として広まる。
〇1960年代:黄金期
- モータウン(デトロイト):スモーキー・ロビンソン、マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダーなど。洗練されたサウンドとメロディ。
- スタックス(メンフィス):オーティス・レディング、ブッカー・T & the MG’sなど。より泥臭くブルージーなサウンド。
- ソウルは黒人のアイデンティティを象徴し、公民権運動と連動して広がる。
〇1970年代:発展と多様化
- ファンク(ジェームス・ブラウン):リズムを強調したダンスミュージックへ。
- フィリー・ソウル(フィラデルフィア):甘美なストリングスを用いた洗練されたスタイル。
- ソウル・バラード:ホイットニー・ヒューストンなどの後のR&Bに直結。
〇1980年代以降
- ソウルは「コンテンポラリーR&B」や「ネオ・ソウル」へと進化(エリカ・バドゥ、ディアンジェロなど)。
- 現代のポップス、ヒップホップ、J-POP、K-POPにも影響を与えている。
 
主要な人物・代表曲
- Aretha Franklin(アレサ・フランクリン) — 圧倒的な歌声で、クイーン・オブ・ソウルと呼ばれるアメリカの歌手。「Think」「Respect」「Chain of Fools」など数々の名曲。
- Otis Redding(オーティス・レディング)—アメリカの偉大なソウル歌手。不慮の事故によってこの世を去る3日前に収録された「(sitting on)The Dock of the Bay」はその翌年に大ヒット。
2.R&B
If I Ain’t Got You / Alicia Keys
Alicia Keys – If I Ain’t Got You (Official HD Video)
R&B(リズム・アンド・ブルース、Rhythm and Blues)とは
アフリカ系アメリカ人の音楽文化から発展したジャンルで、20世紀中ごろ以降、ポップ/ブラックミュージックの中心的存在となってきました。
特徴
リズムは強いビート、バックビート(2拍・4拍など)、シンコペーション(拍の裏をとるようなリズムのずらし)などが多く用いられます。
ボーカルはソウルフルで、ゴスペルの影響を受けメロディの装飾やアドリブが多く見られます。
アレンジは、初期はドラム・ギター・ベースなどに加えホーンやピアノという編成でしたが、後年はシンセサイザーやエフェクト処理された音作りも多くなっています。
歴史と変化
「R&B」という名称は、1940年代末にアメリカの Billboard が「Race Records(人種レコード)」という呼び方を改めて使い始めたのがきっかけ。
以降、黒人アーティストのポピュラー音楽を幅広く指すようになりました。
年代が進むにつれて、「ソウル」「ファンク」「ディスコ」「ヒップホップ」などと分岐・融合しながら、R&B自身も変容を続けています。
たとえば70〜80年代には、ダンス向けの曲、ラジオ向け・バラード中心の曲、プロデューサーが重視される音づくりなどが見られます。
現代では「コンテンポラリー・R&B」が一般的なスタイルを指し、ヒップホップやエレクトロニックな要素を取り入れていることが多いです。
歌詞・音使い・プロダクションの幅は非常に広くなっています。
主要な人物・代表曲
- Alicia Keys(アリシア・キーズ) — グラミー賞17冠の歌姫。「If I Ain’t Got You」「Girls on Fire」など。
- Stevie Wonder(スティービー・ワンダー)—言わずと知れた世界のR&B歌手。最愛の我が子へむけて描いた「Isn’t she lovely」をはじめ、「Superstition」「Overjoyed」など数々の名曲を生み出す。
3.ゴスペル
Oh Happy Day/Sister Act 2より
Ryan Toby “Oh Happy Day” Sister Act 2
ゴスペルとは
19世紀末〜20世紀初頭、アメリカの黒人教会における讃美歌・スピリチュアル(黒人霊歌)から発展したジャンル。
「Gospel=福音(good news)」を意味し、キリスト教の信仰を歌で表します。
音楽的特徴
コール&レスポンスの牧師やリードシンガーと会衆の掛け合い形式。
アフリカ音楽の伝統を受け継いでいます。
リズムはクラップ(手拍子)、スタンピング(足踏み)を伴い、強いグルーヴ感を持っていますね。
ボーカルは、力強い発声、豊かなビブラートやシャウト。
即興的なフェイクやメロディ装飾も多いです。
合唱が重要。3〜4声以上の重厚なコーラスがあります。
歴史的展開
(1) 初期(19世紀後半〜1920年代)
- 黒人霊歌・賛美歌(Negro Spirituals)が直接の源流。
- 19世紀の白人プロテスタント讃美歌の影響も受ける。
(2) 1930〜40年代:近代ゴスペルの確立
- トーマス・A・ドーシー(Thomas A. Dorsey) が「ゴスペルの父」と呼ばれ、世俗音楽(ブルース)と賛美歌を融合。
- 大都市(シカゴなど)の黒人教会を中心に広がります。
- マヘリア・ジャクソン(Mahalia Jackson) が代表的シンガー。
(3) 1950〜60年代:黄金期
- 大規模なクワイア(聖歌隊)形式が普及します。。
- サム・クック(Sam Cooke)、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)ら、後にソウルやポップへ進出するスターを多数輩出。
- 公民権運動とも密接に関わり、自由や希望のメッセージを担いました。
(4) 1970年代以降〜現代
- コンテンポラリー・ゴスペルの登場(アンドレ・クラウチ、カーク・フランクリンなど)。
- R&B、ジャズ、ロック、ヒップホップとの融合。
- 世界的に広がり、日本でもゴスペルクワイアが盛んに結成されています。
 
代表的アーティスト
- Mahalia Jackson(マヘリア・ジャクソン)-「Precious Load Take My Hand」など
- Kirk Franklin(カーク・フランクリン)-「My Life Is In Your Hands」など
 
ゴスペルは、大衆が一体となる力強い歌のエネルギーが聴きどころですね!
まとめ
いかがでしょうか?
上記にあげたほかにも、ブルース・ロック・カントリーなど現代のポップスや流行につながるすばらしい音楽スタイルがたくさんありますので、また別の回で各ジャンル深掘りしてみたいと思います!
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この記事を書いた人
〇木皿菜々(きさらなな)                                                  【プロフィール】
仙台出身のボーカリスト。FMいわぬまラジオパーソナリティ。
オリジナル曲、ソウル, R&B, 歌謡曲, 特撮・アニソンを主に、弾き語りやバンドで演奏活動するほか、クラシック・ミュージカル声楽家として結婚式場や披露宴会場で歌唱。CM・ドキュメンタリーなどのナレーション業も行う。
レーベル所属バンドマン、トップライバー、プロ歌手など累計1000人以上に指導。
 
   
  
 
          
 
          