みなさんこんにちは!
ボイトレ講師の木皿です。
クリスマスが近づいた街は、綺麗なイルミネーションが灯ると同時にゴスペルが聴こえるようになってきます。
この季節は仙台でもゴスペルフェスティバルが開催されるなど、美しいハーモニーがあふれて気分もワクワクしますね。
アカペラや合唱みたいに素敵にハモってみたいけど、全然音が取れない!という悩みはよくあります。
ハモリが難しいのは当然。
吹奏楽や楽器・合唱の経験がある方なら、音感が養われているので感覚でハモれても、そういった活動をしたことがない方がすぐに出来ないからといって自信を落とすことはありません。
大人になってからでも大丈夫!
練習すれば上手にハモれるようになっていきます。
今回は、ハモリ(ハーモニー)を上達させるためのトレーニング方法を紹介します!
目次
ハモリスキル習得の流れ
1. 理論を理解する(ハモリの原理)
まず、和音の関係性を知ることは非常に重要です。
ハモリは、主旋律(メインメロディ)に対して異なる音程を重ねることで生まれます。
美しいハーモニーには、主旋律と相性の良い和音を使うこと。
ハモリを作る基本パターンとして「3つ上/下の音」「5つ上の音」などがよく使われます。
例えば、ドの音なら3つ上のミ・5つ上のソがきれいなハーモニーを奏でます。
ただし、ここで注意するポイント。
なるほど!3つ上を保てばきれいにハモれるのか!!と歌っているとなんだか濁った音になる瞬間があるはずです。
実はいつでも常に3つ上下・5つ上をだせば綺麗になるとは限りません。
曲の伴奏にはコード(和音)があります。
このコードの構成音でないと、違和感のあるハモリになってしまうのです。
きらきら星を例にしてみましょう。
下の動画をご覧ください👀
黒は主旋律、赤は3度上をキープしたハモリです。
ときどきちょっと違和感がありますね。
これは、ハモリの音が後ろでなっている伴奏のコード(和音)の構成音に無いからです。
コードがCならド・ミ・ソ、Fならファ・ラ・ドのどれかを使う必要があるのですね。
以上を踏まえて、コードの構成音でハモリを組みなおしました。
また、音の動きを考えてより綺麗なパターンをカッコ内に示してみました。
実際にこのハーモニーをキーボードで鳴らしてみましょう。
きれいな音になりました。
このように、綺麗にハモるために「コード(和音)」の理論を知って感覚をつかむ練習が大切になります!
理論を知ることで、ただ音を真似るだけでなく、自分でハモリを考えられるようになるのです。
2. 聴覚トレーニング
では、「自分の声+相手(またはメロディ音源)」を正確に聞き分けて、ずれずに和音を構成する=ハモる力を鍛えるトレーニングをしていきましょう!
- 相対音感トレーニング
主旋律を聴いて、それに対して3度・5度などの音を頭の中でイメージしながら出す練習。
おすすめのトレーニング動画はこちら!
お手本が流れますので、それに倣って歌っていきましょう。
- 定期的な耳コピ練習
YouTubeなどで「ハモリのメロディパートの動画」があります。
そちらを利用してみましょう!
理論を理解したら、どんどん実践です。
聴こえる音と自分が歌う音が合う感覚を養っていきましょう。
3. 発声・ボイトレによる基礎強化
ハモリを安定させるには、発声する力・音程のコントロールも重要です。
- 正しい発声を身につける
声に安定感がないとピッチがずれやすくなります。
一つの音を綺麗に伸ばす練習をしましょう。
きらきら星で練習してみましょう。
本来のメロディなら、ドードーソーソーラーラーソーとなりますが、すべてドで歌ってみてください。
すべての歌詞を最初のドの音だけで歌う練習です。
メロディにつられないように、自分の声をしっかり聴いて音をキープします。
慣れてきたら、次はすべてソの音で同じように歌ってみましょう。
- ダイナミクス(音量の強弱)を意識
ハモリの音量をメインメロディとのバランスで調整しましょう。
ハモリが大きすぎたり小さすぎたりするとハーモニーが崩れやすいです。
メインボーカルの少し後ろに聴こえるくらいの声量でキープする練習をしましょう。
4. 実践で練習する
理論と音感を鍛えたら、実際にハモリを歌って練習します。
- カラオケ機能を使う
最近のカラオケの機械やアプリには「ハモリ練習機能」があります。
メロディに合わせてハモリを練習できます。
ただ歌うだけでなく、録音して自分の声を確認することが大切。
綺麗に歌えているかどうか、どこでズレやすいか、声量は適切かなどを理解して改善しましょう。
ハモリ練習におすすめの曲~初心者向け~
① Kiroro –「未来へ」
3度上・下が明確、ゆっくりで音の動きが少ない曲です。
コーラスが分かりやすく、ハモリのラインがとても素直なので綺麗にハモリやすいです。
②スピッツ –「チェリー」
こちらもサビのハモリがはっきりしており、初心者におすすめ。
③DREAMS COME TRUE –「やさしいキスをして」
コーラスが固定で、主旋律との距離感を掴みやすい曲です。
④ゆず –「夏色」
ツインボーカルのハモリ構造が超シンプル。
サビの下ハモは動きがあまりないですが、上のメロディにつられず安定して音をとるのがコツです。
⑤コブクロ –「桜」
ハモりの基本形を練習できます。
シンプルですが綺麗なメロディラインで、ハモリ成功した時の達成感が大きいです。
ハモリ練習におすすめの曲~中級向け(音程の動きが増え、つられやすい)~
こちらはメロディとの絡みが多く、正確な相対音感が必要な曲です。
①いきものがかり –「ありがとう」
コーラスに動きがあり、練習すると耳がかなり鍛えられます。
②YOASOBI –「群青(アコースティック ver.)」
コーラスが綺麗に整理されていてハモりやすい曲です。
サビでオクターブ下で綺麗にユニゾンできるかがポイントです。
まとめ
今回は綺麗にハモるコツとトレーニング方法を紹介しました!
最初からうまくいかなくても、続ければ必ず音感がついてきれいにハモれるようになります。
・音程があっているかわからない…
・誰かと一緒に練習したい!
・自分でハモリを考えたけど合っているか教えて欲しい
そんなかたは、ぜひナユタスの体験レッスンへお越しください!
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
それではまた👋
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この記事を書いた人
〇木皿菜々(きさらなな) 【プロフィール】
仙台出身のボーカリスト。FMいわぬまラジオパーソナリティ。
オリジナル曲、ソウル, R&B, 歌謡曲, 特撮・アニソンを主に、弾き語りやバンドで演奏活動するほか、クラシック・ミュージカル声楽家として結婚式場や披露宴会場で歌唱。CM・ドキュメンタリーなどのナレーション業も行う。
レーベル所属バンドマン、トップライバー、プロ歌手など累計1000人以上に指導。

