こんにちは!マンツーマンボイストレーニングスクール、ナユタス渋谷校のボイストレーナーです🎧
「歌うとすぐに喉が疲れる」「高い声を出そうとすると喉が締まる」 そんな悩みの原因を探っていくと、多くのケースで「下顎」と「舌」の力みに行き着きます。
本人は一生懸命歌っているつもりでも、この2箇所が固まっていると、声のポテンシャルを大きく削いでしまうのです。今回は、発声における「下顎と舌の力み」がもたらす4つの大きな弊害について解説します。
1. 響き(共鳴)のスペースが潰れてしまう
声の良し悪しは、喉で作られた音が「体という楽器」の中でどれだけ豊かに響くかで決まります。
- 下顎が力むと: 口の開きが不自然になり、喉の奥(咽頭腔)が狭くなります。
- 舌が力むと: 特に舌の付け根(舌根)が盛り上がり、音の通り道を塞いでしまいます。
その結果、声が外に響かず、「こもった声」や「細い声」になってしまいます。どんなに良い声帯を持っていても、出口を塞いでしまっては宝の持ち腐れです。
2. 高音域が出にくくなる
高い声を出すためには、声帯を薄く引き伸ばし、喉をリラックスさせておく必要があります。
しかし、舌根に力が入ると、それに連動して喉仏(喉頭)が不必要に押し上げられてしまいます。 喉が高い位置で固まると、声帯が自由に動けなくなり、高音を出そうとするたびに苦しい「張り上げ」の状態になってしまいます。
3. 滑舌が悪くなり、言葉が届かなくなる
歌は「言葉」を届ける芸術ですが、下顎と舌はまさに発音の主役です。
- 下顎が固まると、口の動きが制限され、母音が曖昧になります。
- 舌が力んでいると、素早い動きができず、早口のフレーズや複雑な子音(サ行、タ行など)で噛みやすくなります。
特にアップテンポな曲や、言葉数の多い曲を歌う際、この力みは致命的なブレーキとなります。
4. 喉の疲労と故障のリスク
これが最も恐ろしい弊害です。顎や舌が力んでいる状態で無理に大きな声を出そうとすると、本来使う必要のない周囲の筋肉まで総動員して発声することになります。
負の連鎖: 力む ➔ 声が出にくい ➔ もっと力を入れる ➔ 喉を痛める
この状態を放置すると、慢性的な喉の痛みや、最悪の場合は声帯結節などの故障を招く原因にもなりかねません。
まとめ:リラックスこそが「最強の武器」
ボイストレーニングの半分は「必要な筋肉を鍛えること」ですが、もう半分は「不要な力を抜くこと」です。
練習の際は、鏡を見て「顎が前に突き出ていないか」「舌先が下の歯の裏に軽く触れているか」をチェックしてみてください。力を抜くことで、あなたの声はもっと自由に、遠くまで響くようになります。
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