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BE:FIRST「Stare In Wonder」歌詞考察|“Don’t think and feel it”が示す自由のボーカル表現

こんにちは!ナユタス下北沢校です🎤
今回は、BE:FIRSTの楽曲「Stare In Wonder」をボイトレ講師の視点から分析してみました。
“Don’t think and feel it(考えるな、感じろ)”という印象的なフレーズに込められたメッセージや、歌詞・発声・表現面を一緒に掘り下げていきましょう。

「Stare In Wonder」は“感覚を信じる勇気”を歌う

この曲は、理屈よりも感覚で生きることを肯定するBE:FIRSTらしいメッセージソングです。
「考えるな、感じろ」とは単に勢いではなく、自分の中にある“本音”や“直感”に素直になるという意味。
社会の中で「普通」や「常識」に縛られがちな私たちに、“はみ出すことを恐れず、自分の感性で進め”と語りかけているようです。

歌詞の中でも印象的なのが、
「悪目立ちはご愛嬌 このビートが招待状」
というライン。
「普通でいよう」とするよりも、「自分のリズムで生きよう」というスタンスが、今のBE:FIRSTを象徴しています。

リズムで語るボーカル表現の巧みさ

ボーカル的なポイントで注目したいのは、“リズムの使い方”
この曲はダンサブルなビートの中に細かいリズム変化が多く、歌詞のノリ方ひとつで印象が変わります。
メンバー全員が「ビートに乗る」というより、「ビートと遊ぶ」ように歌っているのが特徴です。

・リズムの“遊び方”が上達の鍵

リズム感を磨くには、まず「メロディの上に乗るリズム」を感じることが大切。
たとえば “Dig it Dan-dan-dance” のようなフレーズでは、音符をきっちり取るよりも、少し“タメ”を作ると一気にグルーヴが出ます。
ボイトレ的に見ると、「歌を正確に歌う」より「ビートと会話する」意識が大切な部分です。

“Don’t think and feel it”に込められたメッセージ

このフレーズはブルース・リーの名言としても知られていますが、BE:FIRSTが歌うとまた別の意味を帯びます。
それは“思考を止める”のではなく、「考えすぎで動けなくなる自分を手放す」こと。
歌うことも同じで、「上手く歌わなきゃ」と考えすぎると、本来の声が出にくくなります。
でも、リズムや感情に任せた瞬間、声が自然と伸び、表現が一気に開放される。

「Stare In Wonder」は、その感覚の開放を音楽で体現した一曲だと思います。
“感性を信じる”というテーマを、歌・ラップ・ダンスの三位一体で表現しているのがBE:FIRSTらしい魅力です。

ボーカル的に注目したいポイント

① 声の抜きと張りのコントラスト

サビでの「もう何も考えなくて良い」というラインでは、音程的にはシンプルですが、息を多めに混ぜたナチュラルな声が使われています。
それにより、“考えない自由”というメッセージが、音としても柔らかく伝わってくるのです。

② ハーモニーの立体感

BE:FIRST特有のコーラスワークも見逃せません。
「邪魔させない 出来ない誰も」というフレーズでは、メンバーの声が重なりながら、あえて不均一なハーモニーを作っています。
これにより、完璧ではなく“生きている音”が生まれる。まさに、「枠にとらわれない音楽」という曲のテーマそのものです。

③ リリックと発声の一体感

「蹴飛ばした 窮屈なルール 軽薄な噂」などの硬質なフレーズでは、喉を締めずに少し前に出すようなミックスボイスが効果的。
言葉のエッジを立たせながらも、抜け感を保つ。これが曲全体の“自由なエネルギー”を支えています。

講師として感じる「Stare In Wonder」の魅力

この曲の魅力は、ただの「カッコいいダンスナンバー」ではないところ。
音楽を通して“自分を信じる力”をリスナーに思い出させてくれる作品です。
ボイトレ講師として感じるのは、「声を出すこと=自分を表現すること」そのものだということ。
理屈を超えて、自分の感情を声に乗せたとき、人は初めて「自由に歌う」ことができるのだと思います。

まとめ|“感じること”から、歌はもっと自由になる

「Stare In Wonder」は、考えすぎる時代に生きる私たちへのメッセージソングです。
上手くやろう、失敗しないように——そんな思考を手放し、“ただ感じるままに声を出す”
その瞬間にこそ、本当の音楽が生まれるのではないでしょうか。

ナユタス下北沢校では、そんな“感覚を信じるボイトレ”を大切にしています。
一人ひとりの声の魅力を引き出しながら、表現の幅を広げるレッスンを行っています。

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「自分らしく歌いたい」「表現力を磨きたい」という方は、ぜひ一度声を聴かせてください。
一緒に、あなたの中に眠る“自由な声”を見つけていきましょう。

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