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🌙MAMA 2025香港レポート|悲しみの中で灯された“音楽の光”とK-POPの優しさ

こんにちは、K-POP好きの下北沢校事スタッフです 🎤✨
昨日(2025年11月28)、2日に渡って開催される2025 MAMA AWARDS(MAMA)の1日目が、香港での大規模火災を受けた状況の中で開催されました。悲しみの中での開催――多くの困難と葛藤があったはずですが、それでもK-POP界のアイドルや主催者たちが示した“対応力”と“思いやり”には胸を打たれました。今回はその「MAMA レポート」を、できるだけ丁寧に、そして敬意を込めて書きたいと思います。


写真|「2025 MAMA AWARDS(Mnet ASIAN MUSIC AWARDS)」

🔥 なぜ今回のMAMA開催は論争だったのか

11月26日、香港の北部・新界地区にある高層住宅団地であるWang Fuk Court(宏福苑)で大規模火災が発生。犠牲者の数は100人を超え、行方不明者もなお多く報告されており、街全体が深い悲しみに包まれています。


そんな中、世界最大級のK-POP授賞式であるMAMAの開催が予定されていたため、多くの人から「今、音楽を祝う時ではないのでは」という声が上がりました。

主催のCJ ENMは苦悩の末、開催を決定。ただし、通常の派手な演出やレッドカーペットは取りやめ、式の雰囲気を「追悼と連帯」にあわせて見直すこととなりました。


🛠 MAMAで「何が」どう変わったのか

  • レッドカーペットの中止
    本来レッドカーペットでの華やかな入場やフォトセッションが行われる予定でしたが、被害への配慮として取りやめられました。

  • 演出・舞台構成の大幅な見直し
    祝祭感のある演出や炎/光の派手な演出、派手な衣装などは控えめに。どちらかというと“静かで落ち着いたステージ”“追悼と癒やしの空気”に振り切った構成に。

  • 追悼メッセージと支援の呼びかけ
    開催前、CJ ENMは香港の被災者支援基金に多額の寄付(約38億ウォン)を発表。さらにステージの中でも“Support Hong Kong”の想いを込めると声明を出しています。

  • 出演辞退・参加見直しも続出
    当初予定されていた香港出身の司会者や香港・アジアの関係者、出演アーティストの一部(例:香港のグループMIRRORなど)が出演を見合わせる動きも。

こうした変更は、「イベントを祝祭ではなく追悼の場へと変える」という強い意思の表れ。簡単な判断ではなかったと思います。


🌟 それでもステージに立ったアイドルたちの“覚悟”と“優しさ”

では、この非日常的な状況下で、K-POPアイドルたちはどのように対応したのでしょうか。

  • 多くのアーティストが香港へと渡航し、予定されていたパフォーマンスを敢行。

  • ただし、ステージの雰囲気を考慮して「華やかなショー」ではなく「静かで真摯なパフォーマンス」を心がけたと報道されています。

  • また、MAMAでの受賞やパフォーマンスが、ただの“栄誉”ではなく、“祈り”や“連帯の表現”になったことに、多くのファンが胸を打たれたようです。


👑 MEOVVの判断とパフォーマンス ― プロとしての責任と優しさ

 

その中でも特に多くの称賛を集めたのが、MEOVVのステージでした。

本来、彼女たちは「BURNING UP」を含むセットリストで出演予定でしたが、火災の影響でこの曲が「不適切では?」という声が多数上がっていました。

しかし、MEOVV はその懸念を真摯に受け止め、なんと 本番直前で歌詞と曲タイトルを「BURNING UP」から「TURN IT UP」へと変更。歌詞中の「burn/fire/heat」など火にまつわるワードもすべて別の言葉に差し替え、振付や演出も“火を思わせない”構成に変更してステージに臨みました。

しかもこの対応、準備期間はわずか数十時間。にもかかわらず、彼女たちはライブで堂々と歌い踊り、その姿勢と判断力、そして何より「人の心に配慮する」という優しさを、多くの人に示しました。

海外メディアも彼女たちのステージを「敬意ある賢いリブランディング」「まさに ‘Respectful Queens’」と讃えています。

「歌うたびに誰かを傷つける可能性があるなら、内容を変える」。その覚悟が、アイドルとしての責任感と人間としての優しさを感じさせてくれました。

派手さを抑えてでも「歌って届けたい」「慰めになりたい」という、その姿勢

――まさに“音楽の力”を信じた勇気だと思います。

K-pop rookie group MEOVV performed at the first day of the MAMA Awards 2025 on November 28. (X/Instagram)


🕯 音楽は、“光”でも“癒やし”でもある

今回のMAMAは、たとえ授賞式であり、ショーであっても、「今、何をすべきか」を真剣に考え抜いた上での開催だったのでしょう。

たとえば:

  • 炎の演出や派手な衣装を削ることで、喪失の深さに敬意を払う。

  • 被災地への支援を募り、ステージを通じて意識を喚起する。

  • ただ賞を渡すのではなく、「音楽を通じて寄り添う」というメッセージを届ける。

それは、「K-POPは華やかだけど、ただのエンタメじゃない」ということを改めて示してくれたと思います。

音楽は、誰かを笑顔にするだけじゃない。誰かの心の傷を癒すこともできる。希望が見えないときにこそ、音楽の力が必要だ――そんな強い信念を、今回のMAMAは世界に向けて示しました。

しての優しさを感じさせてくれました。


🕊 音楽は“煌めき”だけじゃない ― 祈りと連帯の力

今回のMAMA を通じて改めて思ったのは、音楽はただのエンタメじゃないということ。

悲しみのとき、音楽は人を慰め、支え、つなげる力を持つ――。
華やかなダンスも豪華な演出もないけれど、そこには深い祈りと優しさがありました。

MEOVV のように臨機応変に対応するプロフェッショナルの姿。
そして、多くのアーティストたちが“追悼と希望”をステージで表現したこと。
それこそが、K-POPの本当の強さではないでしょうか。

MAMA はただの授賞式ではなく、音楽を通じた“共感と連帯の場”になった――そんな風に思います。


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人を想う気持ちが、言葉を超えて、メロディになり、光になる。

今回の MAMA 2025 は、それを教えてくれた夜でした。
MEOVV のようなアーティストたちの勇気と優しさに、心から拍手を――。