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ボイストレーニングコース

静かだからこそ、心に響く。 ― マカロニえんぴつ「静かな海」の歌詞・MV考察と歌い方ポイント ―

こんにちは、高田馬場でボイトレとダンスのマンツーマンレッスンを行うNAYUTAS高田馬場校です。
今回ご紹介するのは、マカロニえんぴつの最新曲「静かな海」。
静けさの中に熱を秘めたこの楽曲は、歌詞・MV・メロディー、どこをとっても深い余韻が残ります。

“届けたかったけど、届かなかった想い”
“壊れてしまいそうな心と、それでも愛を手放せない強さ”

そんな感情の機微を、映像と音楽で繊細に描いたこの作品について、今回は【歌詞の考察】【MVの解説】【歌い方のポイント】の3本立てでお届けします。

◆ 歌詞に込められた、届かない愛と変わらぬ想い

冒頭から印象的なフレーズが心を引き込みます。

「心はそのまんま伝わらないから
ことばの仕事が増えるばかりだ」

この一節には、“想いが伝わらないもどかしさ”が詰まっています。
気持ちがすれ違っていく関係をなんとか繋ぎ止めようとするほど、言葉が空回りしていく…そんな経験、ありませんか?

「恋の数ばかり数えていたら
愛の形が見えなくなったよ」
「救ってくれるのは あなただけだった」

変わってしまったのではなく、変わらなかったからこそ苦しかった
主人公は、今もなお彼女への想いを抱え続けている——そんな心の叫びが歌詞の随所に滲み出ています。

◆ MVに描かれる心の風景と現代的なメタファー

この曲の魅力って、MVでもすごく伝わってくるんですよね。
感情がまるで見えるかのような、細かい演出がたくさんあって、まるで現代に生きる誰かの心そのものを映しているようでグッときます…。

  • 空気が抜けてしぼんだ身体や骨折したような描写

心がしぼんで壊れてしまった状態を表しているんだと思います。
想いが伝わらなくて、自分の内側が潰れていくような感覚が見えるようですよね。

  • 雨に打たれるシーン

こ感情の浄化だったり、失ったものを悼む涙みたいなものだと思いました。
なんだか、後悔されることでこみ上げてくる気持ちも感じられて、すごく印象的でした。

  • 彼女の面影が階層のように思い出されるシーン

まるで記憶の迷路をさまよっているみたいで、「どこで間違えたんだろう…」って自問自答している様子が、歌詞と映像とが重なって胸に刺さります。

  • 倒れた主人公を通行人がスマホで撮っているシーン

“誰も助けてくれない社会”を映像でも表していて
心が壊れていても、誰も気づかず、ただ消費されていくだけっていう現代の無関心さを映し出しているようでした。

  • 指輪のシーン、主人公の指には自分の指輪がはまったままで、手のひらには彼女の指輪

まだ終わらせられない彼の想いと、もう去ってしまった彼女の存在が同時に見えて、言葉も表情もなくてもしっかり伝わってくる感情の重みを感じました。

  • 最後に、「入れすぎちゃったかな」と言いながら空に浮かんでいく主人公

その姿は、現実から離れてしまった状態で、愛を失ったあとの“軽さ”と“痛み”を象徴しているように思います。
また愛を失って軽くなってしまった主人公の姿を、まわりの人がなんとか助けようとしているけど、うまくいかない雰囲気もあるのかなと思いました。

◆ 歌い方のポイント:静けさの中にある熱を届ける

この曲は「叫ばずに、でも深く届ける」ことがとても重要です。

🎤 Aメロ:語りかけるように

「心はそのまんま伝わらないから…」

  • ここは語りかけるように、息を少し混ぜて歌うのがおすすめです。

  • 声量は抑えめに、独り言のように自然に。

  • 言葉のひとつひとつを丁寧に、意味を感じながら伝えることで、聴き手に寄り添う感覚が生まれます。

  • 【練習ポイント】文章を読むように一度セリフで歌い、その後メロディに乗せてみましょう。

🎤 Bメロ:繰り返しに感情を重ねて

「わかっちゃいたけど、わかっちゃいたけど…」

  • 繰り返しのフレーズで微妙に感情を変化させるのが鍵。

  • 1回目は少し諦めや冷静さを込め、2回目はほんの少し切なさや後悔を乗せて歌うと表情が豊かになります。

  • その後の「救ってくれるのは あなただけだった」は、少し声を伸ばしながら感情のピークを意識。

  • 【練習ポイント】1回目と2回目の「わかっちゃいたけど」を別々に録音して聞き比べ、感情の違いを実感してみてください。

🎤 静かに、でも芯を持って

「飾らない今日の命でいよう…」

  • サビは盛り上げすぎず、あくまで“芯のある静けさ”を意識しましょう。

  • 声は張り上げないけど、呼吸を支え、しっかりした声量をキープするのがポイントです。

  • フレーズの終わりを少し伸ばし、余韻を持たせると曲の世界観にマッチします。

  • 【練習ポイント】息をしっかり使って声を支えるブレスコントロールを重点的に練習。ハミングやロングトーンで安定感をつけましょう。

◆ あなたの“静かな海”にも、声という波を。

「静かな海」は、張り上げなくても心を動かせる、そんな音楽の力を教えてくれる楽曲です。

感情を言葉にするのが苦手な人
誰かに想いを伝えられずにいる人
自分だけの海で静かに揺れている人

この曲を通して、あなたの中の“静かな感情”に気づけるかもしれません。

ナユタス高田馬場校では、そんな感情表現を大切にしたボイストレーニングを行っています。
ただ歌うのではなく、“どう届けるか”を一緒に探していきましょう。

気になった方は、ぜひ無料体験レッスンへ。
あなたの「静かな海」が、きっと誰かの心を揺らすはずです。

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ぜひ一度、見学や体験レッスンにお越しください🎶

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