TBSドラマ『ノーサイド・ゲーム』の主題歌としても知られる、米津玄師さんの『馬と鹿』。
楽曲の印象的なメロディと、歌詞に惹かれた人も多いのではないでしょうか。
歌詞では、喪失や痛み、そして愛に気づいた繊細な感情が丁寧に描かれています。
今回は、特に心に残るパートごとに、歌詞に込められた意味を考察していきます。
米津玄師『馬と鹿』の歌詞に込められた意味は?
『馬と鹿』は、愛をストレートに語るラブソングとは少し違います。
楽曲で描かれているのは、恋愛だけでなく、人を大切に思う気持ち全般。つまり普遍的な愛。
過去の後悔や喪失を抱えながらも、その中で「これは愛だった」と気づいていく心の変化が、詩的な言葉で丁寧につづられています。
冒頭“歪んで傷だらけの春~”
“歪んで傷だらけの春
麻酔も打たずに歩いた
体の奥底で響く
生き足りないと強く”
本来なら希望の季節である春。
でも、“歪んで傷だらけ”と表現されていることから、心の痛みが強調されています。
麻酔も打たず進む姿に、痛みを受け入れながら生きる決意が表れます。
“生き足りない”は、生への未練と渇望で、まだ終われないと叫んでいるようです。
未練を感じる“噛み終えたガム”
“まだ味わうさ 嚙み終えたガムの味
覚めきれない心で
ひとつひとつ 失くした果てに
ようやく残ったもの”
“噛み終えたガム”は終わったものに対する未練を表現しています。
過去にとらわれたまま、それでも心は覚めない状態。
さまざまなものを失ってから、残ったものが「愛」だと気づいた瞬間です。
多くの経験をし、傷を負ってから、ようやく気づいたようです。
愛に気づいたサビ
“これが愛じゃなければ 何と呼ぶのか
僕は知らなかった
呼べよ 花の名前を ただひとつだけ
張り裂けるくらいに
鼻先が触れる 呼吸が止まる
痛みは消えないままでいい”
残ったものが「愛」だったと確かめたいという、切実な想いが語られています。
“ただひとつだけ”とは、唯一無二の存在への想い。その感情は胸が張り裂けるほど、とても強いようです。
“鼻先が触れる”は、とても近い存在である「君」との関係を表現する描写です。
愛は、美しさと苦しさの両面を持っているからこそ、“痛みは消えないでいい”と肯定しています。
強い願い“誰も悲しまぬよに~”
“誰も悲しまぬよに 微笑むことが
上手くできなかった
ひとつ ただひとつでいい 守れるだけで
それでよかったのに
あまりにくだらない 願いが消えない
誰にも奪えない魂”
「誰も傷つけたくない」という優しい願いがありましたが、不器用だった自分にはできなかったようです。
結果的に、誰かを悲しませてしまったという後悔があります。
大きな理想や成果ではなく、たったひとつの何かを守ることができれば、それで十分だったのに、それすら叶わなかったという悔しさがこもっています。
人から見れば「そんなこと」と思われるような願いだったかもしれませんが、自分にとっては本気で、大切で、今でも消せない願いを表現しています。
花の名前ってなに?
『馬と鹿』の中で繰り返される「花」というフレーズ。
「花」は、恋人だけに向けた感情ではなく、誰かを大切に思う気持ち、純粋な愛情そのものを象徴しているように思えます。
主人公は、心の奥で芽生えていた繊細で強い感情に、「愛」という名前をつけることができずにいました。
でも、その想いは確かに存在していました。だからこそ、自分自身に「これは愛だった」と認める勇気を持とうとしています。
「花の名前を呼ぶ」とは、その感情に言葉を与え、受け入れる行為なんですね。
タイトルの「馬と鹿(=バカ)」の意味を考えると、「花」はまっすぐ咲く愛の象徴。
誰かを本気で想うことは、他人には馬鹿げて見えるかもしれません。
でもその想いは、人生の中で確かに咲いた、美しくて忘れられない“花”として、魂に残っていくんだと思います!
『馬と鹿』を自分の声で歌いこなすには?
米津玄師の『馬と鹿』は、ささやくような歌い出し、高音の伸び、そして感情が爆発するサビが特徴的です。
そんな曲を「自分の声でちゃんと歌えるようになりたい」と思っている方におすすめなのが、ボイストレーニングが受けられる「ナユタス所沢校」です。
ナユタス所沢校では、1人ひとりの声の特性や課題に合わせたマンツーマン指導で、発声・表現力・リズム感といった基礎をしっかりと鍛えることができます。
現在、無料体験レッスンも受付中。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
現在、無料体験受付中でございます。
ぜひ無料体験レッスンをお試しください!
【キャンペーン】
・先着10名様まで、入会料金11,000円が無料!
・未成年の方が、親御様と一緒に一緒に来ていただいた場合に、QUOカードを1枚プレゼント
等、キャンペーン実施中です。
無料体験レッスンはこちらから
【ボイトレ&ダンスNAYUTAS所沢校】
〒359-0037
埼玉県所沢市くすのき台3-1-13烏山ビル5階