Official髭男dismの楽曲『Subtitle』は、2022年のフジテレビ系ドラマ『silent』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。
もどかしさとやさしさが詰まったラブソングで、歌詞の意味を深く知りたい方もいるのではないでしょうか。
今回は、『Subtitle』の歌詞に込められた意味を考察していきます。
Official髭男dism『Subtitle』の歌詞の意味を考察
まるで誰かに語りかけるような言葉から始まる『Subtitle』。
なんといっても印象的なのが、やさしくて美しい言葉選び。楽曲では、伝えきれない想いや心の揺れを、繊細に描いています。
ここでは、楽曲をパートごとに分けて、詳しく解説していきます。
導入“凍り付いた心に太陽を”
“「凍り付いた心に太陽を」
そして「僕が君にとってそのポジションを」
そんなだいぶ傲慢な思い込みを拗らせてたんだよ
ごめんね（ごめんね）笑って（笑って）やって”
「相手の閉ざされた心を溶かしたい！」という強い想いを抱いていた主人公。
でも、それは自分の理想の押し付けだったと気づき、反省しているようです。
“ごめんね”と後悔しながらも、相手の笑顔だけを望んでいる、素直な気持ちが受け取れます。
ポジティブは残酷なことも“火傷しそうな～”
“火傷しそうなほどのポジティブの
冷たさと残酷さに気付いたんだよ
きっと君に渡したいものはもっとひんやり熱いもの
理想だけはあるけど 心のどこに探しても
まるで見つからないんだよ”
ポジティブは良いことに思いますが、無理強いになれば、相手を追い詰めてしまうことも。
“ひんやり”と“熱い”の矛盾した表現には、本当のやさしさの形が詰まっています。
無理に励ますでも、冷たく突き放すでもなく、静かに寄り添うような温もり。
そんな理想の愛し方はわかっているのに、実際にそれを見つけ出すことも、与えることもできない。
自分の未熟さを感じる痛みが描かれています。
まっすぐな愛が伝わるサビ
“言葉はまるで雪の結晶 君にプレゼントしたくても
夢中になればなるほど 形は崩れ落ちて溶けていって
消えてしまうけど
でも僕が選ぶ言葉が そこに託された想いが
君の胸を震わすのを 諦めない
愛してるよりも愛が届くまで もう少しだけ待ってて”
雪の結晶は、手に取った瞬間にすぐ溶けてしまうもの。
好きな人のために精一杯言葉を選んでも、気持ちが強すぎると、うまく言葉にならずに伝えられない。そんなもどかしさが表現されています。
それでも、言葉をあきらめずに伝えようとする姿には、必死でやさしい想いが込められています。
特に印象的なのが“愛してるよりも愛が届くまで”のフレーズ。
ただ「愛してる」と言うことよりも、本当に相手の心に愛が伝わることを大切にしたい。
そのために、言葉だけでなく、行動や時間、接し方すべてで伝えていく、まっすぐで誠実な愛情が伝わります！
主人公が変化する“伝えたい”と“救われたい”
“伝えたい伝わらない その不条理が今
キツク縛りつけるんだよ
臆病な僕の一挙手一投足を”
“救いたい救われたい このイコールが今
優しく剥がしていくんだよ
堅い理論武装 プライドの過剰包装を”
1番では、伝えたいのに伝わらないという理不尽さ＝不条理に、主人公が苦しんでいます。
でも2番では、一転して“救いたい救われたい”という感情へと変化していきます。
ここは、「誰かに何かを与えたい」と同時に「自分も救われたい」という、相手とのつながりを理解した瞬間。
これまでのどこか独りよがりな関わり方から、主人公自身が少しずつ変わっていきます。
そして、「堅い理論武装＝言い訳や分析癖」や「プライドの過剰包装＝自分を守る鎧」を、
相手とのつながりによってやさしく剥がしていくのです。
ラストは“雪が溶けても残ってる”
“言葉など何も欲しくないほど
悲しみに凍てつく夜でも
勝手に君のそばで あれこれと考えてる
雪が溶けても残ってる”
相手がとてもつらい状態にあり、もう言葉すら慰めにならないような夜。
何かしてあげられるわけでもないけれど、ただそばにいたいという、不器用で切実な想いが表れています。
雪は、悲しみや傷ついた時間として描かれているようです。
やがて雪は溶けて消えてしまうけれど、一緒に過ごした記憶、寄り添った時間、思いやりの気持ち。
目には見えなくても、確かにそこにあった優しさや愛情は、心に残り続けるのだと伝えています。
『Subtitle』を歌いたいなら、ナユタス所沢校へ
Official髭男dismの『Subtitle』は、繊細な言葉と感情を丁寧につづった楽曲です。
気持ちをまっすぐ届けるようなフレーズに惹かれて、「歌えるようになりたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
でも実際に歌ってみると、高音のコントロールが難しく、思うように表現できないと感じることもありますよね。
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