Aimerの代表曲『蝶々結び』は、RADWIMPSの野田洋次郎が楽曲提供・プロデュースを手掛けた楽曲です。
やわらかく、ささやくような歌声が印象的で、結婚式でも人気の楽曲として使われています。
今回は、そんな『蝶々結び』の歌詞の意味を解説していきます。
Aimer『蝶々結び』歌詞の意味を考察
Aimerの『蝶々結び』は、ふたりの絆や関係を「蝶々結び」という優しい比喩で描いた楽曲です。
パートごとに分けて歌詞に込められた意味を考察していきます。
冒頭は蝶々結びの説明から
“片っぽで丸を作って
しっかり持ってて
もう片っぽでその丸の後ろを
ぐるっと回って
その間にできたポッケに入って
出て来るのを待ってて
出てきたところを迎えにきて
蝶々結びの作り方を説明するような、印象的な導入から楽曲は始まります。
ここでは、蝶々結びの作り方を通して、人と人との絆や関係を築く過程を表現しています。
お互いが寄り添って補い、信頼を感じさせるようなフレーズです。
2人の関係の形 “「せーの」で引っ張って”
“「せーの」で引っ張って
はじめはなんとも情けない形だとしても
同じだけ力を込めて”
どんなに不格好なふたりでも、同じ気持ちで引き合えば、ちゃんと形になる。
初めから完璧な関係や絆はなく、努力や思いやりによって美しい蝶々結び、つまり関係が作られていくことを伝えています。
“同じだけ力を込めて”は、どちらかが強すぎても弱すぎても、蝶々結びは崩れてしまうように、人間関係でもお互いのバランスを取ることの大切さが感じられます。
サビ“羽根は大きく～”
“羽根は大きく 結び目は固く
なるようにきつく結んでいてほしいの
腕はここに 思い出は遠くに
置いておいてほしい ほしいの”
“羽根”は自由や未来を表し、ふたりで大きく羽ばたきたい願いが見えます。
しかし、新しい生活は不安も伴うもの。だからこそ関係の結び目をきつく結んでほしいと願っています。
“腕はここに”から、そばにいて温もりを感じていたい、心の距離や安定感を求めているようです。
対して、“思い出は遠くに”では、過去の痛みや後悔に捉われず、今の関係を大切にしたいという想いが見えます。
不安を感じる“黙って引っ張ったりしないでよ”
“黙って引っ張ったりしないでよ
不格好な蝶にしないでよ
結んだつもりが ほどいていたり
緩めたつもりが 締めていたり”
相手が自分に何も言わず、関係を変えてしまうことへの不安を感じるフレーズ。
せっかく築いた関係が不安定になってしまうことを、“不格好な蝶”と表現しています。
“結んだつもりが ほどいていたり”は良かれと思ってしたことが、実は逆効果だったこと。
“緩めたつもりが 締めていたり” 相手を自由にしようとしたつもりが、逆に相手を縛ってしまったこと。
お互いに想っていながらも、気づかないうちに相手に傷つけられたり、心の距離が生まれてしまったりすることはありますよね。
すれ違いの怖さを感じながら、ふたりで丁寧に蝶々を結んでいきたい想いが込められています。
ラスサビ“この蒼くて広い世界に～”
“この蒼くて広い世界に
無数に散らばった中から
別々に二人選んだ糸を
お互いたぐり寄せ合ったんだ
結ばれたんじゃなくて結んだんだ
二人で「せーの」で引っ張ったんだ
大きくも小さくもなりすぎないように
力を込めたんだ”
生まれも背景も違う二人が、それぞれの人生の中から自分の「糸（生き方・想い）」を選んだことを表しています。
ここでは、運命に任せたのではなく、お互いの意志と努力があったから絆が作れたんだと強調しているようです。
また、“二人で「せーの」”から、一方的ではなくて、お互いの対等な関係性と同じ気持ちが伝わりますね。
ちょうどよい距離感と絆の強さを保とうとする力が込められています。
Aimer『蝶々結び』を歌うならナユタス所沢校
Aimerの『蝶々結び』は、人と人とが絆を結んでいくことの繊細さや、愛するがゆえのもどかしさを描いた楽曲です。
やさしいメロディと、心に寄り添うような歌詞で、「歌ってみたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、独特なウィスパーボイスで「歌うのが難しい」と感じることもあると思います。
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