スキマスイッチ『奏』の歌い方|抑揚と裏声のポイントを解説!
こんにちは!
ナユタス所沢校ボイトレ講師の坂口です。
今回は、スキマスイッチさんの「奏」を歌うコツをお話しします。
「奏」(作詞・作曲:スキマスイッチ)は、2004年にリリースされました。
『別れ』がテーマのこの楽曲ですが、どのように歌えば上手く聞こえるのか解説していきます。
Aメロ
歌い出しから、
かーいさーつーのーまえー
つーなーぐてーとてー
というように、歌詞の言葉数が少なく、伸ばす音が多いメロディになっています。
こういう曲は単調な歌になりやすいので、
1フレーズごとに抑揚をつけることをおすすめします。
抑揚=山場だと考えてみてください。
そのフレーズの中で一番の山はどこなのか。
「改札の前」の山は「前」だと思います。
なので、そのフレーズの中では頂点の「前」に向かってエネルギーを持っていきながら歌います。
そのために、直前の「の」で、ぐわーっと持っていって「前」に到達しないといけません。
音楽用語でいうと、「の」にクレッシェンド(<)をつけるような感じ。
音量を大きくというよりは、声を前進させるようなイメージです。
もっと簡単に例えると、ジェットコースターのレールを作っていくイメージです。
「前」が山の頂点なら、そこに登り切るために直前の「の」でぐわーっと頑張って上がっていかないと、頂上に辿り着けませんよね。
歌は、常に自分の声でジェットコースターのレールを作って走らせている——
そんな感じで、とてつもないエネルギーが必要なのです。
そして「改札の前」で山の頂点に来ましたら、
そのあとは下りがやってきます。
「繋ぐ手と手」は、ジェットコースターが頂点から降りてきて、
力まずに、でも降りてきた勢いに息を乗せて伸びやかに歌います。
息の勢いを止めないことが重要です。
歌い出しのたったこれだけでも、こんなにやることがあるんですね。
プロのすごいところは、
それをいとも簡単に、サラッと歌っているように見せてしまうところです。
まだ歌い出し部分なので、そんなに感情も込めすぎず、
でもしっかり聴衆を惹きつける歌い方は本当に素晴らしいです。
フレーズのどこを山場にするか、
ジェットコースターのレールをどう組み立てるかは、メロディや歌詞をふまえて考えてみてください。
まずは歌詞を口に出して読んでみて、
それからご本人の演奏を参考にしてみると、
どこに山場を持ってきているのか、ジェットコースターの流れが分かってくると思います。
サビ
君が大人に「な」ってく…
最後になにか「き」みに…
など、急に裏声を使うテクニックが多々必要になります。
スムーズに裏声に移行するためには、
その前後の部分をミックスボイスで歌えないといけません。
ミックスボイスがわからない、という方は、
裏声以外の部分の歌声を、裏声の出し方に寄せるようなイメージで、
常に高い声を出す声のポジションを使うことを意識してみてください。
また、「悲しい歌であふれないように」など、
長い息が必要なフレーズがあります。
息を長く持たせるには、お腹を使ってあげないといけません。
そして、声が途中で途切れたり、歌声が変わったりしないように、
ずーっと滑らかに歌うテクニックも必要になります。
「奏」には、基礎から応用までの歌い方のテクニックを学べる要素がたくさん入っています。
落ち着いた曲をしっとり歌い上げたい!
基礎的なテクニックを学んで実践したい!
という方に大変おすすめの楽曲です。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
無料体験レッスンのご案内
現在、無料体験受付中でございます。
ぜひ無料体験レッスンをお試しください!
【キャンペーン】
・当日ご入会頂ければ、入会料金11,000円が無料!
・未成年の方が親御様と一緒に来ていただいた場合、QUOカードを1枚プレゼント!
無料体験レッスンは
こちらからお申し込みください。
【ボイトレ&ダンス NAYUTAS所沢校】
〒359-0037
埼玉県所沢市くすのき台1-10-10 TOSHIビル4階