ITALIAN BRAIN ROT Is The WORST. TREND. EVER.
「ミーム(meme)」という言葉は、文化人類学者リチャード・ドーキンスが1976年の著書『利己的な遺伝子』で提唱した概念に由来します
当初は「文化的な模倣単位」として、アイデア・習慣・風刺ネタなどが人から人へ模倣されて広がる様を示していました
いわば「文化の遺伝子」的な存在です
現代のネットミームでは、写真・GIF・動画・セリフなど短くて繰り返し使われやすいコンテンツが共有され、SNSや掲示板を通じて瞬く間に広がります
ユーザー自身がリミックスやパロディで二次創作しやすく、コミュニティで共通言語として機能する点が特徴です
最近のトレンドミーム(2024〜2025年)
1.Italian Brain‑Rot(チンパンジーニ・バナニーニなど)
AI生成された動物とモノの合成キャラクターがTikTokやXで大流行。「Chimpanzini Bananini」「Ballerina Cappuccina」など、名前までナンセンスで、ジェネレーションαが熱中しています
2.Skibidi Toilet
ジョージア出身のアレクセイ・ゲラシモフ(DaFuq!?Boom!)による3Dアニメシリーズ
人間の頭がトイレから飛び出すという異質なビジュアルと、中毒性の強い“Skibidi dom dom dom yes yes”という楽曲が子どもたちを中心に超人気
2023年2月開始から現在に至るまで、長編シリーズ化&社会現象化しています
3.GigaChad(ギガチャド)
ロシア人アート写真家Krista Sudmalisによるモデル写真が加工され、「究極のマッチョ男性像」としてミーム化
高身長・高筋肉・完璧な顔面という「極上のマッチョ象徴」として、海外のincel系・SNSで広まり、「Average Fan vs. Average Enjoyer」などのフォーマットで使われます
4.Eye of Rah(アイ・オブ・ラー)
2025年初頭にTikTokで流行。片目だけに編集されたリアクション動画がミーム化し、動画の切り貼りや音のループで拡散
5.Chickawagga(チッカワガ)
2025年初頭、Dylan Bolingさんが「Chickawagga!」と叫ぶ動画がSNSで爆発的拡散
InstagramやTikTokで音ネタとして頻繁にリミックスされました
6.WWIIIジョーク系ミーム
2025年6月、イスラエル・イラン情勢の緊張下で「WWIIIが世界分断的ニュース」としてSNSで盛り上がり。若者は「WWIIIでSHEINの配送に影響?」などと皮肉交じりに語り、ブラックユーモアで不安に対応しています
なぜミームは流行するのか?
・共感と共有しやすさ:短くて視覚的、文脈も省けて直感的に理解しやすい
・リミックス精神:ユーザー自身が変形・再構築しやすい構造
・時代精神の反映:政治・社会問題や不安に対して、ユーモアで緩和する役割
・AIツールの流通:近年はAIで生成されたキャラを使ったミームが加速
まとめ
ネットミームは、もはや単なる流行ではなく「デジタル時代の文化現象」です
共有されるにつれ意味が変容し、世代による解釈の違いも生まれます
Skibidi Toiletのように子ども文化のエントリーポイントとなったり、GigaChadのように性役割への無意識な風刺になったり、ミームは時代をひと目で映し出す鏡とも言えます♬
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