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なぜ藤井風の歌詞は世界に響くのか|ナユタス 豊中校


Fujii Kaze – Prema [Official video]

 

藤井風さんの音楽が国を越えて愛されるのは、彼の歌詞が「特別な言葉」ではなく、「日常の言葉」で作られているからです

 

多くの人気アーティスト――たとえば米津玄師さんやMrs. GREEN APPLEさん――の歌詞には、たくさんの比喩(メタファー)が使われています

 

米津さんは「頸動脈からアイラブユーが吹き出て」といった強いイメージで感情を描き、Mrs. GREEN APPLEさんは「『愛してる』と『ごめんね』の差は月と太陽」と、言葉を象徴的に使います

こうした歌詞は文学的で、聴く人に考えさせる余白があります

でも藤井風さんの歌詞は、そうした「文学的な飛躍」がほとんどありません

 

「あんたのその歯にはさがった青さ粉」といったフレーズは、見たまま・感じたままをそのまま言葉にしたようなリアルさがあります

彼の歌詞はいつもまっすぐで、言葉の意味がすぐに届く。そこに“解釈の難しさ”はないけれど、“心に沁みる素直さ”があります

もちろん藤井風さんも、まったく比喩を使わないわけではありません

 

「旅路」では人生を旅にたとえていますが、それは誰もが自然に思いつくような表現

特別にひねったり飾ったりせず、あくまで普通の言葉の範囲で語っています

だからこそ、言葉の壁を越えて伝わるのです

 

最近のアルバム『Prema』では全曲が英語詞ですが、それでも「藤井風らしさ」は変わりません

なぜなら彼の歌詞は、難しい比喩ではなく、どんな言語でも伝わるシンプルなメッセージで作られているからです

 

「君に必要なものはすべて君の魂の中にある」というフレーズも、英語でも日本語でも同じ温かさで響きます

 

藤井風さんのように「日常の言葉」を大切にするアーティストは、宇多田ヒカルさんやラッパーの千葉雄喜さん(KOHH)にも見られます

宇多田さんは日常の中に文学的な美しさを見出し、千葉さんはその瞬間の感情を言葉にします

 

藤井風さんはその中でも特に、“日常を超える優しさ”を持っています

たとえば「満ちてゆく」で歌う「手を放す、軽くなる、満ちてゆく」という言葉には、私たちの心をふっと軽くする力があります

 

その優しさの源には、藤井風さんの深い信仰心があります

「毎日、瞑想し、すべての行いを祈りにする」と語る彼にとって、歌うこと自体が祈りなのです

その信念が、彼の声に不思議な透明感と温かさを与えています

 

藤井風さんは、特別な言葉を使わなくても人の心を動かせる稀有な存在です

彼の歌詞は、誰にでもわかる言葉でできているのに、聴く人の日常をそっと癒し、少しだけ世界を明るくしてくれる

――そんな魔法のような力を持っています♬


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