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ボイストレーニング

【宇都宮のボイトレ実例】高音を地声で押していた30代男性|ミックスボイスを目指した10か月

「高いところになると、一気に苦しくなる」
「地声で頑張れば出るけど、歌っていてしんどい」
「ミックスボイスって、自分にも出せるようになるのかな?」

高音に悩んでいる方なら、こんなことを考えたことがあるかもしれません。

今回ご紹介するのは、一人カラオケが趣味の30代男性の生徒さんです。

もともと歌うことは好きで、もっと高音を楽に歌えるようになりたいという気持ちからレッスンを始めました。

目標の一つは「ミックスボイス」。

ただ、実際に歌ってもらうと、高音になるほど地声の感覚のまま声を押し上げる場面がありました。

曲によっては、そもそも今の声に対してキーが少し高すぎることも。

そこで、ミックスボイスだけをひたすら練習するのではなく、

  • 音程
  • 曲のキー
  • 地声と裏声の切り替え
  • 声量
  • 録音した声の確認

を一つずつ整理していきました。

レッスンは月3回。

約10か月続けた現在は、以前より高音が出しやすくなり、地声と裏声のつながりも少しずつ滑らかになっています。

カラオケ採点でも、以前83点だった曲で92点が出るようになりました。

もちろん、10か月通えば誰でも同じ結果になるわけではありません。

今回は、この生徒さんに何が起きていたのか、どんな練習を続けてきたのかを順番にご紹介します。

 

実例|高音を地声のまま押し上げていた30代男性

※こちらは、NAYUTAS宇都宮校に通う実在の生徒さんの経過をもとに、個人が特定されないよう一部の表現を調整しています。変化の程度や期間には個人差があります。

 

受講前|「高音は、もっと頑張って出すもの」だと思っていた

この生徒さんは30代男性。

一人カラオケが好きで、よく好きな曲を歌っていました。

ただ、サビなど音が高くなるところへ来ると、

「ここから急に苦しい」

という感覚がありました。

高い声そのものは、力を入れればある程度出せます。

でも、その分だけ声も大きくなり、歌っている本人もかなり頑張っている状態。

「もっと楽に高音を出したい」
「ミックスボイスを使えるようになったら、歌える曲が増えるかも」

というのがレッスンを始めた理由の一つでした。

 

実際に確認すると、高音だけの問題ではありませんでした

高音が苦しいと、

「もっと高い声を出す練習をすればいい」

と考えやすいですよね。

でも、この生徒さんの場合は、それだけではありませんでした。

 

実際に歌ってもらいながら確認したのは、

  • 高音になると地声をそのまま押し上げていないか
  • 地声と裏声をそれぞれ出し分けられるか
  • 高音だけ急に声量が大きくなっていないか
  • 音程が安定しているか
  • その曲のキーが今の音域に合っているか

という部分です。

 

歌声には、音域によって発声状態の変化があります。

歌唱時の声区を調べた研究でも、Chest(胸声)からMid(中声)へ移る際に、呼気流量などの変化が確認されています。

つまり、高音は「低い声をそのまま強くして上へ持ち上げればいい」というほど単純ではありません。

参照:「Aerodynamic and Acoustic Study of the Vocal Register of the Singing Voice」J-STAGE
https://www.jstage.jst.go.jp/article/larynx1989/6/1/6_24/_article/-char/en

 

ただし、声の切り替わる場所や感覚には個人差があります。

「この音から必ず裏声」と決めるのではなく、実際の声を聞きながら確認していく必要があります。

 

NAYUTAS宇都宮校で続けている練習

1.まず地声と裏声を別々に出す

最初から、

「ミックスボイスを出してみましょう」

とは進めませんでした。

まずは、

「今の声は地声」
「こっちは裏声」

と、自分の中で違いが分かる状態を作ります。

 

地声と裏声がまだ曖昧なのに「混ぜる」と言われても、何をどう変えたらいいのか分かりにくいからです。

 

特に裏声を使うことに慣れていない方は、

「こんな弱い声でいいの?」

と感じることもあります。

最初はそれでも大丈夫です。

 

きれいに歌うより先に、まず別の声の使い方があることを知るところから始めます。

 

2.地声から裏声へ、あえて切り替えてみる

次に、低い音から高い音へ上がりながら、地声から裏声へ切り替えます。

このとき、声が途中で裏返っても大丈夫です。

最初から境目を完璧になくそうとはしません。

むしろ、

「どこから地声のままだと苦しくなるのか」

を自分で知ることが大切です。

高音になるたびに無意識で押し上げていた声を、

「ここなら裏声へ切り替えたほうが楽だな」

と選べるようにしていきます。

地声と裏声の切り替えをもう少し詳しく練習したい方は、こちらの記事も参考にしてください。

地声と裏声をスムーズにつなぐ練習法

 

3.原曲キーにこだわらず、いったん歌いやすいキーを探す

カラオケでは、

「原曲キーで歌えてこそ」

と思ってしまう方もいます。

でも、キーを下げることは失敗でも逃げでもありません。

今の音域より高すぎる曲を原曲キーで何度も歌うと、毎回同じ苦しい発声を繰り返すこともあります。

そこで曲によっては、少しキーを調整しました。

まず無理なく歌える高さで、

  • 音程
  • リズム
  • 声量
  • フレーズの流れ

を整えてから、必要に応じて高い音へ挑戦します。

「この曲は自分には高すぎるのかな?」と思う方は、キー調整について解説した記事も参考になります。

初心者向けカラオケキー調整の考え方

 

4.高音だけではなく、音程も確認する

高音に悩んでいると、

「出たか、出なかったか」

ばかり気になってしまいます。

でも、高い音が出ても、その音程がずれていたら曲の中では安定しません。

そこで、

基準音を聞く→歌う→確認する→ずれた部分だけ修正する

という音程練習も続けました。

高音の練習をしているのに音程もやるのは、一見遠回りに見えるかもしれません。

でも実際の曲では、高い声を「出す」だけではなく、狙った高さへ持っていく必要があります。

5.録音して、自分の声を聞く

録音もよく使っています。

歌っている本人は、

「今日は結構出た」

と感じていても、録音を聞くと、

「ここだけ急に大声になってる」
「高音になると声の感じがかなり変わってる」

と気づくことがあります。

逆に、

「思ったより自然に出てる」

と分かることもあります。

録音は、自分の声を採点するためではありません。

歌っているときの感覚と、実際に聞こえている声を比べるために使います。

約10か月後|「高音=力を入れる」ではなくなってきた

月3回のレッスンを約10か月続ける中で、以前より高音が出しやすくなってきました。

地声と裏声の切り替えも、最初の頃より滑らかになっています。

本人が目標にしていたミックスボイスについても、

「地声で頑張る」
「完全に裏声へ逃げる」

という二択ではなく、その間の声の感覚を少しずつつかめるようになってきました。

ただし、

「10か月でミックスボイスを完全に習得した」

ということではありません。

今もレッスンを続けながら、実際の曲の中で自然に使えるよう練習しています。

この「まだ途中」というところも、実例として大切な部分だと思います。

カラオケ採点では83点だった曲が92点に

本人にとって分かりやすかった変化の一つが、カラオケ採点です。

本人が利用している採点では、以前83点だった曲で92点が出るようになりました。

音程や安定感だけでなく、表現力の評価も上がり、採点コメントでは安定感について評価されたとのことです。

 

ただし、ここは少し冷静に見ておきたいところです。

カラオケ採点は、

  • 採点機種
  • キー
  • マイク環境
  • その日の声の状態

などでも変わります。

点数は、変化を見る一つの目安です。

 

この生徒さんの場合は、数字以上に、

  • 高音を地声だけで押す場面が減った
  • 地声と裏声の切り替えが滑らかになってきた
  • 曲に合わせてキーを考えられるようになった
  • 録音した声を聞いて自分でも修正できるようになった

という変化のほうが、普段の歌いやすさにつながっています。

 

「ミックスボイスさえ出れば全部解決」ではありません

高音を調べていると、「ミックスボイス」という言葉をよく見かけると思います。

確かに、高音を楽に歌うための一つの考え方です。

でも、

「ミックスボイスを覚えれば、高音の悩みが全部なくなる」

とは限りません。

たとえば、

  • そもそも曲のキーが高すぎる
  • 音程が不安定
  • 高音になるほど声量が大きくなる
  • 地声と裏声を別々に出せない
  • 首や喉に力が入りすぎている

という状態なら、そちらを先に整理したほうがいい場合があります。

今回の生徒さんも、ミックスボイスだけを練習していたわけではありません。

キーや音程も一緒に確認してきました。

 

自宅で試すなら、この3つから

1.苦しいフレーズを裏声だけで歌ってみる

地声で苦しくなるところを、いったん裏声だけで歌ってみます。

弱い声でも構いません。

目的は「いい声で歌うこと」ではなく、

地声以外の方法でも、その高さまで声を動かせるか

を確認することです。

2.キーを1〜2下げて比べる

原曲キーだけで歌わず、少し下げた状態でも歌ってみます。

キーを少し下げただけでかなり楽になるなら、

「高音が出ない」というより、今の音域に対して曲が少し高い可能性もあります。

 

3.録音して、高音だけ急に大きくなっていないか聞く

高音になると、無意識に声量で押し切ってしまうことがあります。

録音して、

「サビだけ急に叫んだ感じになっていないか」

を確認してみましょう。

ただし、練習中に喉の痛みや強いかすれが出る場合は続けないでください。

声がれや痛みが長く続く場合は、ボイトレだけで判断せず、耳鼻咽喉科への相談も検討してください。

 

独学だと「今どの声なのか」が分かりにくい

高音練習そのものは、自宅でもできます。

YouTubeにもたくさん練習方法があります。

ただ、

「今は地声なのか」
「もう裏声へ切り替わっているのか」
「この曲はキーを下げたほうがいいのか」
「単純に力んでいるだけなのか」

は、自分では意外と分かりません。

NAYUTAS宇都宮校には、高音の使い方に悩んでいた別の生徒さんの実例もあります。

こちらは、以前は3曲ほど歌うと喉が疲れていた30代女性です。

実際に確認すると、高音になるほど首に力が入り、地声の感覚のまま高い音へ上がろうとしていました。

そこで、裏声だけの発声、地声と裏声を分ける練習、リップトリル、ハミングを取り入れ、月3回・6か月継続。現在はカラオケで1時間程度歌えるようになっています。

3曲で喉が疲れていた30代女性が、1時間カラオケを楽しめるようになるまで

同じ「高音が苦しい」でも、今回の30代男性とは悩み方も変化も少し違います。

だからこそ、「高音にはこの練習」と一つに決めるより、まず今どう声を使っているのかを見ることが大切です。

 

月3回・10か月は長い?短い?

今回の生徒さんは、月3回のレッスンを約10か月続けています。

「結構長いな」と感じる方もいるかもしれません。

一方で、

「10か月でこれだけ変わるならやってみたい」

と感じる方もいると思います。

ここは、人によって受け取り方が違います。

そして、月3回・10か月通えば誰でも同じようになるわけでもありません。

現在の音域、歌いたい曲、自主練習の頻度、これまでの歌い方などによって必要な時間は変わります。

この生徒さんも、10か月ですべての課題がなくなったわけではありません。

今できることが増えたから、次の課題が見えてきた。

そんな状態です。

 

ボイトレは、

できることが増える→次の課題が見つかる→また調整する

という繰り返しになることもあります。

 

よくある質問

Q.高音は地声で出したらダメですか?

A.地声で高い音を出すこと自体が悪いわけではありません。ただ、苦しいのに無理に押し上げている場合は、声の切り替えやキー設定を見直したほうがいいことがあります。

Q.ミックスボイスはどのくらいで身につきますか?

A.期間には個人差があります。今回の生徒さんは約10か月続ける中で感覚をつかみやすくなってきましたが、今も曲の中で安定して使う練習を続けています。

Q.キーを下げたら上達しない気がします

A.そんなことはありません。まず無理なく歌えるキーで音程や発声を整え、必要ならそこから少しずつ高い音へ広げる方法もあります。

Q.カラオケの点数が上がれば、歌も上達したと考えていいですか?

A.一つの目安にはなります。ただし、機種や曲、キーなどでも変わるため、点数だけではなく、歌いやすさや声の使い方も一緒に見たほうが分かりやすいです。

Q.裏声が弱くても大丈夫ですか?

A.はい。最初は弱くても構いません。まずは無理のない高さで、地声とは違う声として出し分けるところから始められます。

Q.体験レッスンでも、高音が苦しい原因を見てもらえますか?

A.はい。実際に歌っていただき、音域、曲のキー、地声・裏声の使い方、力みなどを確認します。

まとめ|高音は「もっと頑張れば出る」とは限りません

今回ご紹介した30代男性の生徒さんは、受講前、高音になるほど地声のまま声を押し上げていました。

そこから月3回・約10か月、

  • 音程練習
  • 曲ごとのキー調整
  • 地声と裏声を切り替える練習
  • 録音による確認

を続けています。

現在は以前より高音が出しやすくなり、地声と裏声のつながりも滑らかになってきました。

カラオケ採点でも、以前83点だった曲で92点が出ています。

ただ、この実例で一番大きいのは点数ではありません。

「高音は地声で強く押せばいい」という歌い方から、キーや声の切り替えも考えながら歌えるようになってきたこと。

そこが、この生徒さんの大きな変化です。

高音で苦しくなる方は、一度今の歌い方を確認してみませんか?

ボイストレーニング&ダンスNAYUTAS宇都宮校では、現在の声や目標に合わせてマンツーマンでレッスンを行っています。宇都宮校はJR宇都宮駅東口から徒歩4分で、カラオケなど趣味目的のボイトレにも対応しています。

「サビだけ毎回苦しい」
「ミックスボイスを練習したい」
「自分に合うキーがよく分からない」

そんな方は、まず現在の声を聞いてもらうところから始める方法もあります。

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スクール情報

ボイストレーニング&ダンスNAYUTAS宇都宮校
〒321-0953 栃木県宇都宮市東宿郷2丁目5-3 MYビル1階
TEL:028-689-8166
営業時間:10:00〜22:00
定休日:なし(年末年始など除く)
JR宇都宮駅東口から徒歩4分
ライトライン東宿郷駅から徒歩1分

監修

ボイストレーニング&ダンスNAYUTAS宇都宮校

本記事は、NAYUTAS宇都宮校で実際に行っているマンツーマンレッスンと、実在する30代男性の生徒さんの経過をもとに構成しています。

参考資料

参照:「Aerodynamic and Acoustic Study of the Vocal Register of the Singing Voice」Haruhito Saidaほか、喉頭、1994年、6巻1号、24-32頁
https://www.jstage.jst.go.jp/article/larynx1989/6/1/6_24/_article/-char/en

参照:「人の主観評価に近いカラオケ採点法」竹内英世・保黒政大・梅崎太造、電気学会論文誌C、2010年、130巻6号、1042-1053頁
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejeiss/130/6/130_6_1042/_article/-char/ja/

最終アクセス:2026年9月17日