女声を出せる男性は両声類とも呼ばれ、歌い手や声優、あるいは配信者などをする上で憧れる声質だとされています。
しかし、いざ自分で出そうとしても高い声が出るだけで女性らしい自然な声にならないと、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
女声を出すには、単に音程を高くするだけではなく、発声方法や声の響かせ方、話し方などの意識が大切です。
そこで今回は、男性が女声を練習する前に知っておきたいことをはじめ、女声を出すポイントや具体的なトレーニング方法を解説します。
自然な女声を身につけたい方や、独学での練習に限界を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
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男性が女声を練習する前に知っておくべきこと

女声を練習する前に、まずはいくつか知っておかなくてはならないことがあります。
高い声を出せば女声になると思われがちですが、実際にはさまざまな要素が関係しているのを理解しましょう。
効率良く女声が上達するために、まずは事前知識を身につけてください。
男性と女性で声体の作りが異なる
まず男性と女性では、声帯の長さや厚み、喉の構造に違いがあります。
一般的に男性は声帯が長く厚いため低い声が出やすく、女性は声帯が短く薄いため高い声が出やすい傾向があります。
具体的には、女性の声帯の長さは約12.5~17mmで、男性の声帯の長さは約17~25mmです。
そのため、女性とまったく同じ発声方法で声を出そうとしても、思うような女声にならない場合が多いのです。
しかし、構造に違いがあるからといって、男性が女声を出せないわけではありません。
発声方法や共鳴の位置、話し方を工夫しながら練習を重ねると、女性らしく聞こえる自然な声を目指すことは十分可能です。
ご自身の声質に近い女声を探す
自然な女声を目指すには、自分の声質に近い女性の声を見つけるのが良いでしょう。
例えば、もともと低めの声質の方が、透き通るような高い声を目標にすると、喉に負担がかかるだけでなく、不自然な発声になりやすいです。
そうであれば、比較的低めの大人びた女声を目指すほうが、自身の声質にも合っています。
まずは、自分と声質や話し方が近い女性の声を参考にし、声の高さだけでなく、話すスピードや抑揚、息の使い方なども観察してみましょう。
無理なく真似しやすい声を目標にすることで、効率よく練習を進められます。
ボイストレーニングを行う
女声を身につけるには、継続的なボイストレーニングが欠かせません。
独学でも練習はできますが、自己流の発声によって喉に余計な力が入り、間違ったクセが身につくこともあるので注意が必要です。
ボイストレーニングでは、裏声の出し方や呼吸法、喉の使い方など、女声の土台となる発声を基礎から身につけられます。
正しい方法で練習を続けることで、喉への負担を抑えながら、より自然な女声を目指しやすくなるでしょう。
女声を出すためのポイント

実際に体験したかもしれませんが、単に高い声を出すだけでは自然な女声にはなりにくいです。
発声方法や声量、話し方などを意識して、より女性らしい印象の声に近づける必要があります。
ここでは、女声を練習するときに意識したいポイントを紹介します。
裏声の出し方を練習する
女声の練習では、まず裏声を安定して出せるようになることが大切です。
裏声は高音域を無理なく出すための基本となる発声方法であり、自然な女声を目指す土台です。
裏声は、以下の方法で出していきましょう。
- リラックスした姿勢を保つ
- あくびをしているイメージで「はー」と息を吐く
- 喉が開いている感覚を確かめながら裏声を出す
また、ハミング(鼻歌)を使った練習方法もあります。
- 鼻に響かせる要領で鼻歌をする
- 少しずつ音程をあげていき鼻歌のまま裏声を出す
- そのまま声を出して練習する
練習中、以下のような裏声にならないよう注意してください。
- 息漏れが多すぎる裏声
- 力んだ裏声
- 喉を締めすぎた裏声
最初は無理に高い音を出そうとせず、自分が出しやすい高さで安定した裏声を出すことから始めましょう。
継続して練習すると、次第にコントロールしやすくなります。
声量を抑えながら高音を出す練習をする
女声を出そうとして、必要以上に大きな声で高音を出してしまう方も少なくありません。
しかし、大きな声を出そうとすると喉に力が入りやすくなり、声が硬く聞こえたり、喉を痛めたりする原因になります。
まずは声量を少し抑えながら、リラックスした状態で高音を出す練習をしてみましょう。
自然な高音が出るように、無理なく発声できる音域から少しずつ練習を重ねてみてください。
女性の話し方を研究する
女声は、声の高さだけで決まるものではありません。
女性らしい印象を与えるためには、話すスピードや抑揚、言葉のつなぎ方、息の使い方なども重要な要素です。同じ高さの声でも、話し方によって印象は大きく変わります。
まずは、自分が理想とする女性の話し方を参考にしてみましょう。俳優や声優、配信者などの話し方を観察し、声の高さだけでなく、テンポや間の取り方、イントネーションなども意識しながら真似をすることがおすすめです。
声と話し方の両方をバランスよく練習することで、より自然で違和感の少ない女声に近づけるでしょう。
女声をマスターするための練習方法

女声は一朝一夕で身につくものではありません。
正しい発声方法を意識しながら継続してトレーニングすることで、少しずつ自然な女声に近づけます。
ここで紹介する練習方法を参考に、女声が出るようトレーニングを続けていきましょう。
メラニー法
メラニー法とは、喉に過度な負担をかけずに女声へ近づけることを目的としたトレーニング方法です。
高い声を無理に出すのではなく、声の響きや共鳴を意識しながら練習することで、自然な女声を目指します。
メラニー法の手順は以下のとおりです。
- あくびをする要領で喉を開く
- 喉を開けた状態で裏声を軟口蓋(上顎のあたり)に当てる
- 裏声に少しずつ地声を混ぜていく
- 楽に発声できるポイントで繰り返し練習する
メラニー法を行う際は、録音をしておくと客観的に自分の声が聞けるのでおすすめです。
また、最初はなるべく自分が楽に出せる音程で練習し、感覚を掴んできたら高音へと移行してください。
腹式呼吸
腹式呼吸は、安定した発声を支えるための基本的な呼吸法です。
胸だけで呼吸すると喉に力が入りやすくなる一方で、腹式呼吸を身につけると息や声量のコントロールがしやすくなります。
腹式呼吸の練習方法は、以下のとおりです。
- 背筋を伸ばし、肩の力を抜く
- 鼻からゆっくり息を吸い、お腹を膨らませる
- 口からゆっくり息を吐き、お腹をへこませる
- 吐く時間を吸う時間より長く意識する
- 5〜10回を目安に繰り返す
慣れてきたら、腹式呼吸を意識したまま裏声の練習を行うと、より女声の実践的なトレーニングができます。
喉周りの筋肉を鍛えるトレーニング
喉周りの筋肉を柔軟に使えると、声のコントロールや発声がしやすくなります。
トレーニング方法としては、以下を参考にしてください。
- 首や肩をゆっくり回す
- 口を大きく開けたり閉じたりして口周りをほぐす
- 「あ・え・い・お・う」をゆっくり発声する
- 唇を震わせるリップロールを10秒間×5セット行う
- 舌を上顎につけて10秒間×5セット巻き舌で発声する
女声を身につけたい場合は、毎日少しずつでも続けていきましょう。
エッジボイス
エッジボイスとは、声帯を閉じる感覚を身につけるためのトレーニングです。
「ア゛ア゛ア゛」というような、かすれた声を出すことで、声帯の閉じ具合を覚えることができます。
細く響く高音や、息漏れのない女性らしい発声を出しやすくなるので、こちらも取り入れるべきトレーニングの1つと言えるでしょう。
エッジボイスの出し方は以下のとおりです。
- 身体の力を抜いて「あー」と発声する
- そのまま声を限界まで低くしていく
- ガラッとした声が出たら、その感覚を掴むまで出す
エッジボイスの出し方がわかった後は、とにかくどの音域でも出せるように練習しましょう。
この感覚を掴んだまま女声の発声を行うと、自然な女性らしい声が出やすくなります。
女声に関するよくある質問

ここでは、女声に関するよくある質問についてまとめました。
Q1.女声は誰でも出せるようになりますか?
練習次第で女声は誰でも出せるようになります。
ただし、声帯や骨格、感覚の掴み方によって、女声を出せるようになるまでの個人差が大きいです。
女声を出す練習の継続が何より大切なので、自分は声が低いからと諦めずトレーニングを続けていきましょう。
Q2.独学でも自然な女声を出せますか?
コツや感覚を掴めるなら独学でも十分自然な女声を出せるでしょう。
しかし、喉の開き方・締め方、女性の声質のクセを身につけるのは、独学だと少し難しいです。
もし効率良く女声ができるようになりたいなら、ボイストレーニングを受けてみることをおすすめします。
まとめ
男性と女性では声帯の長さが違うため、構造上から発声方法が異なります。
そのため、男性が女声を習得する場合には、女性の発声法や話し方を学び、自分自身に落とし込まなくてはいけません。
また、女声をいきなり習得できる人は稀であり、基本的には継続したトレーニングが必要です。
NAYUTAS(ナユタス)では、一人ひとりに合わせたボイストレーニングを実施しています。
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