今回はクボタカイの名曲「ベランダと煙草」について、その歌詞に散りばめられた“苦くて甘い恋の残り香”を、考察していきます✨
この曲、初めて聴いたときに“静かなのに胸に刺さる痛み”、“言葉のない部分が語ってくる切なさ”を感じませんでしたか?
タイトルにあるベランダと煙草。
どちらも決して大げさではない、でもどこか“寂しさ”や“孤独”の象徴のような場所・アイテムです。
主人公はここで、届かない誰かを想い続けている。
その“想いきれなさ”こそ、この曲の核心です☺💕
ここからは歌詞の流れに沿って、主人公の心がどのように揺れ、どのように止まり、どこへ向かおうとしているのか——
深く読み解いていきます。
ベランダは「恋がうまくいかない人が逃げ込む場所」
曲の舞台となる“ベランダ”。
ベランダは、部屋の中でも外でもない“曖昧な場所”です🤔
・誰にも見られない
・でも外の世界に近い
・こっそり煙草を吸う
・ひとりで息を整える
・考えてはいけないことを考えてしまう
まさに、片想いや報われない恋をしている人が、ふと逃げ込んでしまう場所 なんです。
部屋の中には向き合いたくない現実があって、外に出る勇気もなくて、その中間にあるのがベランダ。
そんな半端な場所で、主人公は煙草を灯し、あなたを思い出しているんです💭
煙草は“あなたへの気持ちが消えていくのが怖い”という証
良い風が吹いて 夜の匂いがぶつかった 煙草につけた火が 気に似合いそうな赤だなぁ
煙草に火をつける行為には、多くの場合「落ち着きたい」「気を紛らわせたい」という意味があります。
しかしこの曲の主人公は、それだけではありません。
煙草の火は「あなたへの気持ちがまだ残っている証」 でもあります🔥
煙草って、火をつけなければもちろんずっと消えたまま。
でも火をつければ、一瞬だけ明るくなり、その後ゆっくりと消えていく。
恋心も同じ。
-
忘れたくない
-
まだ消えない
-
でも長くは続かないと分かっている
-
いつか必ず消える
-
でも今だけは、火を灯していたい
主人公は、“自分の中の恋心が薄れていく瞬間”が怖いんです。
だから煙草に火をつける。
消えていく火に、自分の恋を重ねる。
煙草は、ただのアイテムではなく、未練と孤独の象徴 なのです😢💘
主人公は“忘れたいのに忘れられない”という矛盾に苦しんでいる
歌詞全体を通して強く感じるのは、主人公がひたすらに矛盾していることです。
-
忘れたい
-
でも忘れたら終わってしまう
-
もう終わってる
-
でも終わったと認めたら苦しい
-
前に進みたい
-
でも過去から抜け出せない
この“前に進みたいのに進めない自分への苛立ち”が、煙草の煙のようにじわじわと広がっていきます。
どうにもできない恋。
想いはあるけれど、届かない恋。
主人公の心はそれを分かっています🥺
分かっているのに手放せない。
この“自分じゃどうにもできない恋の足踏み状態”こそ、曲をこんなにも切なくしている一番の理由です👂🎶

あなたはもう前を向いている。それでも主人公は地続きの場所で立ち止まっている
今頃、知らん街で 楽しくやってたりして
歌詞からは、
相手(あなた)はもう主人公のことを見ていない
あるいは別の場所で生きている
という温度がじわりと伝わってきます。
主人公はそのことを痛いほど理解している。
でも心だけが取り残されている…。
神様も居ない街の中で ありふれた幸せを願ってる
自分の時間だけ止まってしまったような孤独感。
外の世界では季節が変わっていくのに、自分の心だけ冬のまま💙
ベランダに座って煙草を吸う主人公は、“あなたの時間にはもういない”自分を認めるのが怖いのです。
だから前に進めない。
だからベランダという狭い世界に閉じこもってしまう。
この閉塞感が、曲の中心的な痛みとなっています🥺
ベランダで吸う煙草は、主人公の“孤独の儀式”
煙草の煙は、
・上に昇って消える
・風に流されて消える
・自分ではコントロールできない
・触れようとしても掴めない
まさに“消えていく恋心そのもの”。
主人公はそれを分かっている。
だからこそベランダで煙草を吸う行為は、
「あなたを想うけれど、想いすぎないための儀式」
のように感じるのです🤔
-
まだ好きだよ
-
でも、好きすぎて苦しい
-
手放したら楽になるのに
-
でも手放したらあなたとの繋がりがなくなる
そんな矛盾を抱えたまま、煙草の火を見つめている。
煙草を吸うことが、“あなたを思い出す時間”であると同時に、“あなたを手放す練習”でもあるのです。
主人公は“強がっているように見えて、実はとても弱い”
歌詞には、主人公が強く見せようとしている部分があります。
「別に平気」
「大丈夫」
「もう慣れた」
そんなふうに自分に言い聞かせているような表現が多い。
あまりにも窮屈で 憂鬱な世界の連続で 贅沢に退屈に 火をつけた
でも、その“強がり”は薄い膜のようなもので、少し触れればすぐに破れます🎈
本当は弱い。
本当は寂しい。
本当は忘れられない。
本当はあなたの声がまだどこかで響いている。
その弱さを誰にも見せられないから、ベランダで煙草を吸う。
ひとりで火を灯す。
外では強がり、ベランダで本音が溶け出す。
この二面性が、曲に深いリアルさを与えています。
「ベランダと煙草」は、終わった恋の余韻を静かに抱きしめる歌。
消したくない火と、消えてしまう火の間で揺れる人の心の歌。
クボタカイ「ベランダと煙草」は、
-
届かない恋
-
終わった恋
-
未練
-
強がり
-
弱さ
-
一人きりの儀式
-
突然胸を刺す思い出
-
もう戻らない日々の重さ
こうした感情が、煙草の煙のようにゆっくりと広がり消えていく、静かで美しい失恋ソングです✨
主人公は前に進もうとしている。
でもすぐにはできない。
そんな“変われない自分”を責めるでもなく、ただそっと抱いている💞
恋が終わるときって、実際はこんなふうに静かで、こんなふうに苦しい。
そしてその静けさこそが、恋が本物だった証なのだと思います☺
「ベランダと煙草」は、そんな“終わりの痛みを抱きしめる曲”でした🎶

クボタカイさんの曲って、夜の静けさにそっと溶けていくような、息の温度まで伝わる歌声が魅力ですよね。
ささやくみたいに優しいのに、胸の奥にまっすぐ刺さってくる👂✨
語るように歌う独特のニュアンスは、「ああ、自分もこんなふうに歌えたら…」と憧れてしまいます。
でも実は、その魅力の多くは“センス”だけじゃなく、息の使い方・声の抜き方・言葉の置き方など、ボイトレで習得できるテクニックから生まれているんです。
「もっと自然に歌いたい」
「弱さをそのまま声にしたい」
「エモいニュアンスをつけたい」
そんな気持ちが少しでもあるなら、ボイストレーニングがきっと力になってくれます!
クボタカイさんのように、声の隙間や余白で感情を伝える歌い方は、知れば知るほど自分の声が変わっていくのを感じられます。🥰
夜に聴きたくなる歌を、今度は“あなたの声”で紡いでみませんか?
ナユタス浜田山校は、その一歩をそっと背中から押してくれる場所です。🎤✨
📝無料体験レッスンのお申し込みはこちら
▶ ナユタス浜田山校【公式LINE】から簡単予約
▶ ナユタス公式HPの【無料体験フォーム】も受付中
\体験当日のご入会で、入会金(11,000円)が無料になるキャンペーンも実施中!/
浜田山でダンス・ボイトレを始めたい方、ぜひ一度体験にお越しください〜♪

