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「た行」と「な行」の違いを知ろう
これまでに「はじく音(か行)」や「こする音(さ行)」についてお話ししてきました。
第4回となる今回は、言葉に強いインパクトを与える「た行」と、
鼻に抜ける心地よい響きを持つ「な行」について解説します。
どちらも「舌先を上の歯の付け根につける」
という共通点がありますが、実は息の使い方が全く違います。
①「た行」は息を弾き飛ばす「破裂音」
「た・ち・つ・て・と」がはっきりしない原因の多くは、
舌の「準備不足」です。
た行は、舌先を上の前歯の付け根にしっかりと密着させて、
一度息を完全に「通行止め」にする必要があります。
その溜まった息を、舌先をパッと離して一気に解放する。
この「溜め」と「爆発」があるからこそ、言葉にクッキリとした輪郭が生まれます。
特に「ち」や「つ」で舌がもつれやすい方は、
前回の母音の回を思い出してください。
「ち(い)」や「つ(う)」は舌の位置が高くなるため、
より繊細なコントロールが必要です。
舌先を上の歯茎に当てる位置を、ほんの少し意識的に「パッ」と弾き出すだけで、
音のキレが劇的に変わりますよ。
②「な行」は鼻へ響きを逃がす「鼻音」
一方で、「な・に・ぬ・ね・の」は、
舌を上の歯茎につけるところまでは「た行」と同じですが、息を爆発させません。
舌をつけたまま、息の一部を鼻の方へフワッと逃がしてあげることで、
あの柔らかい響きが生まれます。
「な行」が苦手な方は、
鼻への響きがブロックされてしまっていることが多いです。
鼻の奥に少し空間を作るようなイメージで発音してみましょう。
③舌のホームポジションがカギ
この2つの行をスムーズに行き来するために欠かせないのが、舌のホームポジションです。
言葉を発していないとき、あなたの舌先はどこにありますか?
理想は、上の前歯の少し後ろにある、
盛り上がったあたりにそっと触れている状態です。
ここが「待機場所」になっていれば、た行の「弾く動き」も、
な行の「響かせる動き」も、最短距離でスムーズに行うことができます。
「弾く」と「響かせる」を使い分けよう
アゴの力を抜いて、舌先を正しいポジションに置いておく。
あとは、息を「弾く」のか「鼻に響かせる」のかを意識すると、
あなたの言葉はもっと表情豊かに、聞き取りやすくなります。
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