こんにちは！NAYUTAS（ナユタス）町田校のボーカル講師・采です。
低音が出しづらい人の多くは、「低い音を出すぞ！」と下へ強く狙ってしまいます。でも実はそれが一番の落とし穴。
まず大切なのは 重心を下に置いた“ぶら下がる姿勢”。
高音でも低音でも共通で、脱力しながらもフニャっと潰れるのではなく、上から軽く吊られていて、重さだけがストンと下に落ちるような状態。
無重力ではなく“重心が下に落ちた脱力”が正解です。
そして低音で特に見落とされがちなのが 胸の開き。
胸が閉じたまま低音を出そうとすると、身体が縮こまり、声帯まわりが窮屈になって音が押しつぶされてしまいます。
逆に 胸を軽く開くだけで、低音がスッと下まで通りやすくなるんです。開くといっても張るのではなく、肋骨のスペースをふわっと広げるイメージ。
さらに意外かもしれませんが、低音こそ“上に狙うイメージ”のほうが安定します。
声を下へ落とそうとすると喉が締まりやすいので、響きを少し上へ置くくらいがちょうどいい。
対照的に、高音は逆で上に引っ張られず、重心をしっかり下に保つほど出しやすい。
低音は力で押し下げるのではなく、重心＝下、胸＝開く、響き＝上
このシンプルなバランスが整うだけで、驚くほど安定します。
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