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【なぜ初心者には腹式呼吸が推奨されるのか。】

こんにちは!NAYUTAS大宮西口校ボーカル講師の野崎です!
今日はなぜ初心者には腹式呼吸が良いとされるのかについてお話します!
初心者が腹式呼吸を学ぶことは、歌唱や声の表現力を向上させるために非常に重要です。以下に、初心者が腹式呼吸を学ぶべき理由をいくつか説明します。

声のサポート: 腹式呼吸は、声帯に適切なサポートを提供します。お腹を膨らませることで、声を出す際に必要な空気の圧力を調整することができます。これにより、声の質が向上し、声が安定して響くようになります。

声の持続力: 腹式呼吸によって、長時間の歌唱や話し方をする際にも息切れしにくくなります。お腹から十分な空気を供給することで、声を持続させる力が高まります。

音程とリズムのコントロール: 腹式呼吸を使うことで、正確な音程とリズムのコントロールが可能になります。声のサポートがしっかりしているため、高音域や低音域でも安定した音程を保つことができます。

感情の表現力: 腹式呼吸は、感情の表現力を豊かにするのに役立ちます。声の力強さや柔軟性を高めることで、歌詞やメロディに感情を込めやすくなります。

声の健康維持: 腹式呼吸は、声帯や喉の負担を軽減する効果があります。正しい呼吸法を実践することで、声の健康を保ちながら歌唱や話し方を楽しむことができます。

基本の基: 腹式呼吸は歌唱や話し方の基本中の基本です。正しい呼吸法をマスターすることで、その後の声のトレーニングや発展がスムーズに進む基盤を築くことができます。

総じて、腹式呼吸は声のクオリティや表現力を向上させるために必要な基本的な要素です。初心者が腹式呼吸を学ぶことで、より魅力的で力強い声を持つための基礎を築くことができます。正しい呼吸法の練習を通じて、自信を持って声を使いこなすスキルを身につけていくことが大切です。

腹式呼吸と胸式呼吸の違いについて
胸式呼吸は必ずしも正しくない発声方法ではありませんが、特定の状況や音楽的なニーズによっては適切でないことがあります。胸式呼吸自体が悪いものではなく、状況に応じて使い分けることが大切です。

胸式呼吸は、通常の会話や軽い声の使用には適していますが、歌唱や長時間の発声の際には制限があります。以下にその理由を説明します。

声の制御: 胸式呼吸は声のサポートが不十分で、音程や音の質をコントロールしにくくなることがあります。特に高音域や音程の変化が多い場合、声の質や正確さが失われる可能性があります。

声帯への負担: 胸式呼吸を使った場合、声帯に余計な負担がかかることがあります。長時間の歌唱や高い声域で胸式呼吸を続けると、声帯にストレスを与えてしまうことがあります。

声のリゾナンス: 胸式呼吸を使うと、声の響きが限られ、奥行きのあるリゾナンスを得ることが難しくなることがあります。特に感情表現や音楽的な幅広さを求める場合、腹式呼吸の方が効果的です。

ただし、胸式呼吸も特定の音楽スタイルや声の表現に合った場面で活用されることがあります。ポップや軽快な曲調、特定のジャンルの音楽で、胸式呼吸の明るいトーンが求められることがあります。

総括すると、胸式呼吸が「正しくない」とまで言うことはできませんが、声の持続力や質、表現力を高めるためには腹式呼吸を学ぶことが重要です。声楽やボイストレーニングを深める過程で、腹式呼吸と胸式呼吸の適切な使い分けを理解し、バランスよく活用していくことが求められます。