歌声に自信がないあなたも、今日から始められる発声練習で確実に上達できます。プロのボイストレーナーが実際に指導している方法を、段階別に詳しく解説します。
なぜ発声練習が重要なのか
発声は歌の土台です。どんなに感情豊かに歌っても、正しい発声ができていなければ声は相手に届きません。発声練習を続けることで、声の響きが豊かになり、高音域が楽に出せるようになり、長時間歌っても疲れにくくなります。
基本姿勢と呼吸法:すべての基礎
正しい姿勢
まず立ち方から見直しましょう。足を肩幅に開き、膝を軽く曲げます。背筋を伸ばし、肩の力を抜いて自然に下ろします。顎は軽く引き、頭頂部から糸で引っ張られているイメージで立ちます。
この姿勢で壁に背中をつけて立ってみてください。後頭部、肩甲骨、お尻、かかとが壁につくのが理想的です。座って歌う場合も、背もたれに寄りかからず、同じ姿勢を保ちます。
腹式呼吸の習得
歌唱の生命線である腹式呼吸を身につけましょう。
練習方法:
- 仰向けに寝て、胸に片手、お腹にもう片手を置きます
- 鼻からゆっくり息を吸い、お腹の手だけが上がることを確認します
- 口から細く長く息を吐き、お腹をゆっくり凹ませます
- 胸の手は動かないよう意識します
慣れてきたら立った状態でも同じ呼吸ができるよう練習します。息を吸うときは肋骨が横に広がる感覚、吐くときは下腹部に力が入る感覚を覚えましょう。
初心者向け基礎練習
ブレス練習
正しい呼吸をマスターするための具体的な練習です。
「スー」練習: 息を細く長く「スー」と吐き続けます。最初は15秒から始めて、徐々に30秒まで延ばします。息の流れが一定になるよう意識し、最後まで安定した音量を保ちます。
「シュー」練習: 舌先を上の歯の裏につけ「シュー」と息を吐きます。この音は息の流れをコントロールしやすく、腹筋の使い方を覚えるのに最適です。
基本的な発声練習
ハミング練習: 口を軽く閉じて「ハミング(ン〜)」で音階を歌います。鼻腔や頭部の響きを感じながら、滑らかに音を移動させます。力まずに、振動が顔全体に広がる感覚を大切にしてください。
母音練習: 「ア・エ・イ・オ・ウ」を一息で歌います。口の開き方と舌の位置を正確に作り、母音ごとの響きの違いを感じ取りましょう。特に「ア」は口を縦に開き、「イ」は口角を軽く上げるのがポイントです。
音階練習
ピアノまたはピアノアプリを使って、ドレミファソファミレドの音階を正確に歌う練習をします。最初はゆっくりと、音程を確実に取れるようになったらテンポを上げていきます。
発声練習を成功させるためのポイント
毎日の練習を習慣化する方法
何日かしたら面倒だなだと思うかもしれませんが、短時間でも良いので毎日練習を続けることが大切です。まずは5分から始めて、徐々に時間を延ばしていきましょう。朝起きた時や入浴前など、決まった時間に練習することで自然と習慣になります。練習カレンダーを作って達成日にチェックを入れると、継続のモチベーションも保てます。忙しい日は呼吸練習だけでも構いません。完璧を求めすぎず、継続を最優先に考えることが成功の秘訣です。
まとめ
発声練習は一日にして成らず、継続が最も重要です。無理をせず、自分のペースで段階的にレベルアップしていきましょう。正しい基礎を身につければ、あなたの歌声は必ず魅力的に変化します。
今日から始めて、3ヶ月後の自分の歌声を楽しみにしながら練習を続けてください。きっと驚くほどの成長を実感できるはずです!
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