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ミックスボイスの出し方とは?コツから練習方法まで詳しく解説

ミックスボイスで発声しようとする女性ボーカリスト

美しいミックスボイスの歌声を聴くたびにうらやましいと思うけれど、自分では発声の感覚がつかめず悩んでいる人はいませんか?

この記事ではミックスボイスの出し方のコツから練習方法まで詳しく解説します。

ミックスボイスとは?

ミックスボイスとは何かの説明

ミックスボイスとは発声法で分けられる声の分類のひとつで、表声(おもてごえ/ひょうせい、芯のある声)と裏声(芯のない声)の中間の声のことです。

熟練した歌い手の高等なテクニックの1つとされるため、憧れる人も多いのではないでしょうか。

スクールや講師によっても定義は異なりますが、声はおおむね以下のように分類されます。

声の分類 声の種類 定義
表声 胸声(チェストボイス) 芯があり胸に響く声
中声(ミドルボイス) 芯がありひたいに響く声
頭声(ヘッドボイス) 芯があり後頭部に響く声
ミックスボイス 表声と裏声の両方の要素を併せ持つ声
裏声 芯がなく後頭部に響く声

ミックスボイスでは音程が上がるほど裏声の要素が増え下がるほど表声の要素が増えますが、表声と裏声が切り替わるポイント(換声点)がはっきりと分かれていません。

そのため歌でミックスボイスを使うと、表声と裏声で生じる歌唱力や歌声の質の差を感じにくくなります。

ミックスボイスの出し方

ミックスボイスの出し方を3Stepでご紹介します。

【Step1】ミックスボイスを聞き分けられるようになる

しらスタさんが裏声よりのミックスボイスを発声している

画像出典:YouTubeしらスタ【歌唱力向上委員会】「【ボイトレ】地声 / 裏声 / ミックスボイス【全部できる?】」

ミックスボイスの出し方を理解する前に、まずはミックスボイスを聞き分けられるようになりましょう。

例えば2025年9月現在登録者数216万人の人気ボイストレーニングチャンネル「しらスタ【歌唱力向上委員会】」では表声(動画では地声)、裏声、ミックスボイスにおける声の聞こえ方がどのように違うのかをショート動画で解説しています。

身体のどこに声が響いているのか、また声質がどのように違うのかに集中して聞いてみると、ミックスボイスが聞き分けやすくなるでしょう。

例えば動画の中でしらスタさんが表声から裏声に変化させながら歌うと、低音域では胸、中音域ではひたい、高音域では後頭部へと響く場所が変化しており、中音域にある換声点で芯のある表声から芯のない裏声に変わるのがわかります。

一方、裏声寄りのミックスボイスでは、音域が変化しても響きは胸からひたい付近までに収まり、後頭部には移動しません。

換声点もはっきりせず、声がなめらかにつながって聞こえるのが特徴的です。

発声練習の動画でミックスボイスが聞き分けられるようになったら、次は自分の好きな曲でミックスボイスがどの部分で使われているかを聞き分けてみましょう。

ミックスボイスがどのような声なのか、自分でも言葉で説明できるようになるまでいろいろな曲で試してみるのが大切です。

【Step2】表声の発声と裏声の発声が正しくできるようになる

胸声・中声・頭声の違い

表声は胸声、中声、頭声の3種類に分けられます。

それぞれ、低音域では胸に、中音域では額に、高音域では後頭部に響くことからこのように名づけられています。

一方裏声は芯がなく後頭部に響く声で、主に高音域の発声で用いられます。

腹式呼吸で吸ってしっかりと支え、喉を開けて負荷をかけずに胸声、中声、頭声、裏声が出せるようになったら次のステップとしてミックスボイスの練習を始めましょう。

ミックスボイスが熟練した歌手の高等テクニックとされるのは、腹式呼吸、支え、表声と裏声の発声といった多くの基礎練習をマスターした人でないと習得するのが難しいためだと言えます。

【Step3】ミックスボイスの出し方のコツを理解する

ミックスボイスの出し方のコツを初心者がつかむには、以下の練習方法がおすすめです。

手順 概要
 ①裏声で高音域を発声する
  • 喉をリラックスさせ、後頭部に響く感覚を確認する
  • 喉が開いているかをチェックしながら行う
②発声しながら響きを後頭部からひたい(鼻腔方向)に移動する
  • 同じ音で発声しながら後頭部からひたい(鼻腔方向)に響きをゆっくりと移動させる
  • 声が前に抜ける感覚を意識する
  • 支えが途中で抜けてしまわないよう注意する

ミックスボイスで発声する場合意外と息をたくさん使うため、腹式呼吸で吸った息をしっかりと支え途中で抜けてしまわないよう気を付けましょう。

前提として裏声の発声方法が正しくできていないとこの練習をするのは難しいため、できないと感じたらまずは裏声を出す練習から始めてみてください。

ミックスボイスの練習方法

ミックスボイスで発声しようとする女性ボーカリスト

ミックスボイスの練習方法を男性向けと女性向けの2つにわけてご紹介します。

男性の場合

男性は表声と裏声の差が比較的大きく、換声点がはっきりしているのが特徴的だと言えます。

そのため以下のことを意識して練習するのがおすすめです。

  • 土台となる裏声の練習を重点的に行う
  • 始めは裏声寄りのミックスボイスから練習する
  • 表声と裏声を発声しながら行き来し、換声点で声がひっくり返らないようになめらかにつなげる練習をする

男性の場合力強いミックスボイスを目指す人が多いですが、喉に過度な負荷をかけてしまわないためにもまずは裏声に近い柔らかい響きのミックスボイスからマスターしていくのがおすすめです。

女性の場合

女性は表声と裏声の差が比較的小さく、換声点も男性ほどははっきりしていないのが特徴的だと言えます。

そのため次のことを意識して練習するのがおすすめです。

  • 支えを強化する
  • のどを開き、響きを移動させる感覚をつかむ
  • ひたい(鼻腔方向)に響いているかを確認しながら発声する

女性の場合、そもそも腹式呼吸でしっかりと支えられず息が抜けてしまうのがミックスボイスの発声に至らない原因になりやすいため、まずは基礎練習をしっかり続けるのが大切です。

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YouTube動画「NAYUTASってどんなところ」の画像

画像出典:YouTube 【公式】ナユタス「【歌が上手くなりたい!】NAYUTASってどんなところ??」

ミックスボイスは熟練した歌い手でもそのテクニックを正しく習得するのがなかなか難しい発声方法の1つです。

そのため初心者の場合どうやって出すかわからないだけではなく、聞き分けができない、出し方の感覚がつかめない、練習してもできているかわからないといった悩みを抱えやすいと言えるでしょう。

しかし、NAYUTAS六本木のボイストレーニングコースでは、マンツーマンの個人レッスン形式でミックスボイスを学べるため、受講生さんがどこでつまづいているのかを講師が把握し、改善方法を寄り添って一緒に考えることができるのです。

ミックスボイスで自由自在に好きな歌を歌いこなせるようになりたいのに、自分には一生できないのではないかと悩んでいる人、普通の発声はうまくできるのにミックスボイスだけうまくできないという人は、次のページもごらんください。

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まとめ

ミックスボイスとは発声法で分けられる声の分類のひとつで、表声(おもてごえ/ひょうせい、芯のある声)と裏声(芯のない声)の中間の声のことです。

発声の基礎トレーニングを相当行った人でも習得するのはなかなか難しい、ハイレベルな発声方法の1つですが、根気よく練習を続けることが習得への早道だと言えるでしょう。

この記事も参考にして、ぜひ自分の憧れのミックスボイスの発声に近づけるよう第一歩を踏み出してみてください。