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滑舌とは?良くするメリットから改善方法まで詳しく解説

滑舌を意識しながら声を出す男性

オンライン面談やプレゼンテーションなど最近人前で話す機会が増えたけれど、滑舌が良くなく話が聞き取りにくいと言われてしまい、どうすればいいか悩んでいる人はいませんか?

この記事では、滑舌とは何かから滑舌を良くする方法まで詳しく解説します。

滑舌とは

滑舌とは言葉を仕事にする人たちの間で使用されていた専門用語の1つで、舌が滑らかに動くことを指します。

「滑舌」と「活舌」の二通りの表記がありますが、意味は同じで一般的には「滑舌」を使用することの方が多いでしょう。

参考:NHK放送文化研究所「滑舌(かつぜつ)」

滑舌悪いとは

滑舌が悪いとはどのようなことを指すかを示した図解

滑舌が悪いとは、以下の4つを満たすことです。

  • 日本語の音として1拍1拍が明瞭に聞き分けられない
  • 発音のテンポが一般的な発話よりも遅い
  • 言いよどみや言い直しがある
  • 一定のテンポで発音されず遅速がある

滑舌が悪いと相手が言葉を正確に聞き取れず、コミュニケーションコストの増加につながります。

参考:NHK放送文化研究所「滑舌(かつぜつ)」

滑舌良くするメリット

滑舌を良くするメリットは以下の通りです。

項目 概要
コミュニケーションがスムーズになる 相手にストレスを与えず、会話が円滑になる
コミュニケーションコストを削減できる 意思疎通や情報伝達にかかる時間や手間を削減できる
第一印象が良くなる 言葉をはっきり話すと自信や知性を感じさせるため第一印象が良くなる
プレゼンテーションや営業がしやすくなる 資料の内容が伝わりやすくなり説得力が増す
自己表現の幅が広がる 話すスピードや抑揚をコントロールできるため、感情を伝えやすくなる
声を使った仕事ができる アナウンス、朗読、ラジオのパーソナリティなど音声発信の分野で活躍できる
口腔機能の衰えを予防できる 加齢によるオーラルフレイル(口の機能が健常な状態と口の機能が低下した状態の間にある状態)を予防できる

滑舌を良くすることで、健康を維持できるだけではなく周囲の人とのコミュニケーションがスムーズになり仕事の幅も広がるでしょう。

 滑舌良くする方法

滑舌を良くする方法を示した図解

滑舌を良くする方法を5つご紹介します。

自分の声を録音して聴いてみる

滑舌を良くしたいなら、まずは自分の話し声を録音して聴いてみましょう。

録音した音声を聴くことで、現状の自分がどのような声や話し方をしているのか把握することができます。

話し声を聴く時は、以下の点をチェックすると滑舌の改善に生かせるでしょう。

チェック項目 概要
言葉がはっきり発音できているか
  • 「サ行」「タ行」「ラ行」など、聞き取りにくい音を意識する
口や舌の動きがスムーズか
  • 早口になりすぎていないか
  • 口の開きが小さすぎていないか
語尾まできちんと発音できているか
  • 「〜です」「〜ます」などの終助詞が聞き取れるかを意識すると、全体の聞き取りやすさがアップする
息や声の強弱のバランス
  • 強すぎず弱すぎない適度な声量か
早口になっていないか
  • 速すぎると舌や口が回らず滑舌が悪くなるため速度を意識する
母音・子音の明瞭さ
  • 言葉の流れやリズム、音の変化や強調に影響するので意識して発音する
息継ぎや呼吸のタイミング
  • 長文を話すときに息が続かず詰まる箇所は改善ポイント
録音した自分の声が聞きやすいか
  • 音質や距離なども確認する

上記の観点を意識しながら聴くのが難しい場合は音声を認識できるAIに聞いてもらい、滑舌における改善点をたずねてみるのもおすすめです。

腹式呼吸を練習する

滑舌を良くするなら、発声の土台となる腹式呼吸を練習するのもよいでしょう。

腹式呼吸を用いると人間が発声する上で望ましい姿勢と呼吸が実現できるためです。

腹式呼吸とは人間の呼吸法の1つで、横隔膜を大きく上下させて行う呼吸のためお腹周りが膨らんだり縮んだりするのが特徴的です。

初心者の人は仰向けになって鼻からゆっくり息を吸うとお腹が自然に膨らみ、口をすぼめてゆっくり遠くに「フー」と息を吐くとお腹が自然にへこむため、腹式呼吸を意識しやすくなります。

お風呂上りのリラックスした時間に練習してみるのがおすすめです。

早口言葉を練習する

滑舌を良くしたい人が行うトレーニング方法として、早口言葉の練習があります。

トレーニングにおすすめの早口言葉は次の通りです。

難易度レベル 早口言葉 読み方
Step1 菊栗菊栗三菊栗、合わせて菊栗六菊栗 きくくりきくくりみきくくり、あわせてきくくりむきくくり
Step2 東京特許許可局許可局長 とうきょうとっきょきょかきょくきょかきょくちょう
Step3 青巻紙、赤巻紙、黄巻紙 あおまきがみ、あかまきがみ、きまきがみ
Step4 抜きにくい釘 引き抜きにくい釘 釘抜きで抜く釘 ぬきにくいくぎ ひきぬきにくいくぎ くぎぬきでぬくくぎ
Step5 向こうの長押の長薙刀は、誰が薙刀ぞ むこうのなげしの ながなぎなたは たがながなぎなたぞ
Step6 歌うたいが歌うたいに来て、歌うたえと言うが、歌うたいが歌うたうだけうたい切れば、歌うたうけれども、歌うたいだけ、歌うたい切れないから、歌うたわぬ うたうたいがうたうたいにきて、うたうたえというが、うたうたいがうたうたうだけうたいきれば、うたうたうけれども、うたうたうだけ、うたうたいきれないから、うたうたわぬ
Step7 客が柿食や飛脚が柿食う飛脚が柿食や客も柿食う 客も飛脚もよく柿食う客飛脚 きゃくがかきくや ひきゃくがかきくう ひきゃくがかきくや きゃくもかきくう きゃくもひきゃくも よくかきくう きゃくひきゃく

最初はStep1の早口言葉から始めて、少しずつ難易度を上げていくとよいでしょう。

 母音法を実践する

母音法とは劇団四季で行われる発声方法の1つで、言葉を母音だけで発音し一つ一つの母音が等間隔に並ぶように練習して、出来るようになったら子音を入れてみるという方法です。

例えば「ありがとうございます」なら「あいあおうおあいあう」と発音しますが、母音だけで発音した時の口の形を、子音を入れても再現できるようになると、より発音が明確になるでしょう。

劇団四季では言葉だけではなく歌でも母音法を実践し、より聞き取りやすい発音になるよう努めています。

音読をする

外郎売の文言

画像出典:ウィキソース「外郎売」

滑舌のトレーニングとしてよく使われるのが外郎売の音読です。

外郎売とは二代目市川團十郎によって演じられた、「ういろう」の由来と薬効を早口言葉で演じるせりふ芸ですが、画像のように早口言葉における発音しにくい要素の集大成のような内容になっているのが特徴的です。

初心者の人は早く発音するよりもゆっくり正確に読むことから始めて、少しずつスピードを上げていくのがおすすめです。 

滑舌を良くしたい人はNAYUTAS六本木校にご相談ください

NAYUTAS六本木校無料体験レッスンページのファーストビュー

画像出典:NAYUTAS六本木校「無料体験レッスン」

滑舌を改善したいと悩んでいる人はNAYUTAS六本木校にご相談ください。

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まとめ

滑舌とは言葉を仕事にする人たちの間で使用されていた専門用語の1つで、舌が滑らかに動くことを指します。

この記事も参考にしてぜひ滑舌を少しずつ改善し、よりよいコミュニケーションにつなげていってください。