こんにちは!ナユタス堺東校です♪
この楽曲は、大切な人との別れを経験した一人の心の変化を、繊細な言葉で描いた楽曲です。
本作は、10-FEETのTAKUMAが作詞・作曲を担当。
さらにTAKUMA自身がコーラスとして参加し、10-FEETのメンバーが演奏を務めるという豪華なコラボレーションが実現しました。
TAKUMAらしい、飾らない言葉で心情をまっすぐ表現する作風と、
生田斗真の優しく語りかけるような歌声が重なり、
深い余韻を残す一曲となっています。
今回は『君の声が with 10-FEET』の歌詞に込められた意味を考察していきます。
『君の声が with 10-FEET』歌詞の意味を考察
「君」は亡くなった大切な人なのか
冒頭では、このように歌われます。
あなたが次の旅路についたと
紫の空が教えてくれた
「旅立ち」という表現は、単なる引っ越しや別れではなく
人生の終わり=死を連想させます。
また、「紫の空」という描写も印象的です。
紫色の空は、昼と夜の境界である夕暮れや明け方に現れることが多く、
生と死、現実と記憶の狭間のような曖昧な世界を象徴しているようにも感じられます。
主人公は、大切な人がもう戻らない場所へ旅立ってしまった事実を受け止めきれず、その喪失感の中に立っています。
「僕が言葉に出来てたなら」に込められた後悔
冒頭から何度も登場するのが「もしも」という感情です。
僕が言葉に出来てたなら
言えなかった想い。
伝えられなかった感謝や愛情。
この一節だけで、主人公が今も過去を悔やみ続けていることが伝わってきます。
人は、大切な人を失ったあとほど「あの時ああしていれば」と考えてしまうものです。
この楽曲は、その誰もが抱え得る後悔を、とても自然な言葉で描いています。
「君の声が少しずつ聞こえなくなって」が意味するもの
サビでは、
あぁ 君の声が 君の声が
少しずつ聞こえなくなって
と歌われます。
これは記憶が薄れていくことへの寂しさでしょう。
亡くなった人の声は、最初は鮮明に思い出せても
年月とともに少しずつ輪郭が曖昧になります。
忘れたいわけではない。
それでも時間は確実に流れ、記憶は変化していく。
その切なさが、この一節には込められているようです。
「夢の中にいたくて」が表す現実逃避
あぁ 僕は夢の中にいたくて
膝を抱えて 目を閉じていたんだ
夢の中なら、もう一度会える。
だから現実を見たくない。
大切な人を失った直後には、誰もが似た感情を抱くことがあります。
主人公は現実を受け入れられず、心を閉ざしている状態なのでしょう。
「カッコ良くカッコ悪くなっていかなくちゃ」
このフレーズは、この楽曲の中でも特にTAKUMAらしさを感じる言葉です。
「かっこいい大人」になることではなく、
失敗も後悔も抱えながら、不格好でも生き続けること。
それが人生なのだと歌っています。
完璧ではない自分を受け入れ、それでも前へ進む。
そんな人間らしい強さが、この一節には表れています。
「僕が死ぬ日までのカレンダー」という人生観
僕が死ぬ日までのカレンダー
そんなものでもあったら少しは
もし人生の終わりが分かっていたら、
もっと人に優しくできただろうか。
もっと素直になれただろうか。
そんな問いかけが込められています。
しかし現実には、それは誰にも分かりません。
だからこそ、後悔は必ず残る。
この歌詞は、人間の弱さそのものを描いているようです。
「悲しみ越え愛を知っても進めなくて」
人生経験を積めば、人は成長します。
悲しみを知り、
愛を知り、
優しさを知る。
それでも、
進めなくて
立ち止まって
もとに戻って
前へ進めない日もある。
回復とは一直線ではなく、何度も後戻りを繰り返すもの。
このリアルな心理描写に、多くの人が共感するのではないでしょうか。
「君の声が懐かしくなって」は心の変化
前半では「聞こえなくなって」だった言葉が、
後半では
君の声が 少しずつ懐かしくなって
へ変化します。
ここには主人公の心境の変化があります。
忘れてしまったのではなく、
悲しみだけだった記憶が
温かな思い出へと少しずつ変わり始めているのです。
喪失を乗り越える過程が、とても丁寧に描かれています。
「あと少しだけ一緒にいたい」という本音
終盤では、
大好きだよって伝えれてたなら
という、最も率直な後悔が語られます。
続いて、
そろそろ前に進まなくちゃ
でも少しだけ
あと少しだけ
一緒にいたいよ
前へ進まなければならないことは分かっている。
それでも、まだ別れきれない。
この矛盾こそが、人が誰かを失ったときの本当の気持ちなのかもしれません。
「前向きな言葉」が痛い理由
最後に印象的なのが、
あぁ 前向きな言葉や朝焼けが
時折僕にはまだ少し痛くって
という一節です。
周囲からの「頑張って」「前を向いて」という言葉。
新しい朝。
希望を象徴する景色。
本来なら救いになるはずのものが、今の主人公にはまだ苦しい。
悲しみから立ち直る速度は人それぞれであり、
「前向きになれ」という励ましさえ負担になることがあります。
この歌詞は、その繊細な感情まで丁寧に描いています。
TAKUMAだからこそ生まれた「生きること」を歌うバラード
『君の声が with 10-FEET』は、喪失をテーマにしながらも
ただ悲しみに浸る楽曲ではありません。
「変われないまま」と歌いながらも、
主人公は何度も「前へ進まなくちゃ」と自分に言い聞かせます。
そこには、10-FEETのTAKUMAがこれまで数多くの楽曲で描いてきた
「弱さを抱えたままでも生き続ける」というメッセージが色濃く表れています。
さらに、TAKUMA自身がコーラスで参加し、
10-FEETのメンバーが演奏を担当していることで
力強さと繊細さが共存するサウンドに仕上がっています。
生田斗真のまっすぐな歌声が
その世界観をより身近なものとして届け、
聴く人それぞれの大切な人への想いを重ねられる作品となっています。
まとめ
『君の声が with 10-FEET』は
「伝えられなかった想い」と「時間が癒やしていく悲しみ」を描いた楽曲です。
人は大切な人を失ったあと、
「もっと早く伝えればよかった」
「あの時に戻れたなら」
と何度も過去を振り返ります。
しかし、時間が流れるにつれて悲しみは少しずつ形を変え、
痛みの中にも穏やかな思い出が残っていきます。
TAKUMAが紡いだ等身大の言葉と、
10-FEETによる演奏、生田斗真の温かな歌声が重なることで
この楽曲は「別れ」を歌いながらも、
「それでも生きていく」という静かな希望を感じさせる一曲となっています😊
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