こんにちは!ナユタス堺東校です😊
ライブ映像や音楽番組を見ていると、
歌手が耳にイヤホンのようなものをつけていることがありますよね。
「あれって普通のイヤホン?」
「音楽を聴きながら歌っているの?」
「プロなら伴奏を聴かなくても歌えるんじゃないの?」
と思ったことがある方もいるのではないでしょうか。
あの機器は一般的に「イヤーモニター(インイヤーモニター/IEM)」、
略して「イヤモニ」と呼ばれます。
実はイヤモニは、大きな会場で歌うアーティストにとって非常に重要なアイテム。
今回は、歌手がライブでイヤモニをつける理由と、
その中から一体何が聞こえているのかをボイトレの視点も交えながらご紹介します!
そもそも「イヤモニ」って何?
イヤモニは、簡単にいうと
ステージ上の演奏や自分の歌声などを、演者自身が確認するためのモニター機器です。
ライブでは観客に音楽を届けるためのスピーカーとは別に、演者自身も、
自分の歌声
楽器の演奏
伴奏
リズム
などを確認しながらパフォーマンスする必要があります。
そのために使われるのが「モニター」です。
以前からステージ上に置くフロアモニター(モニタースピーカー)も使われていますが、その役割を耳元で担えるのがイヤモニです。
① 大音量のライブでは「自分の声」が聞こえにくい!
歌手がイヤモニを使う大きな理由の一つが
自分の歌声や必要な演奏を確認しやすくするためです。
ライブ会場を想像してみてください。
ドラムが鳴り、ギターやベースが演奏され、
大きなスピーカーから音が流れ、さらに観客の歓声もあります。
そんな環境で歌っていると、
ステージ上では必要な音が必ずしもバランスよく聞こえるとは限りません。
そこでイヤモニを使って、歌手がパフォーマンスに必要な音を耳元へ届けます。
「プロだからイヤモニがなくても正確に歌える」
という単純な話ではなく
そもそもライブ会場は普段歌っている環境とは大きく違うんですね。
② イヤモニからは「自分の歌声」も聞こえる
これを知らなかった方も多いかもしれません。
イヤモニでは、自分のマイクに入った歌声をモニターすることもできます。
自分の声が確認できれば、
「今どのくらいの声量で歌っている?」
「音程は安定している?」
「伴奏に対して自分の声がどう聞こえている?」
といったことを把握しやすくなります。
歌手がライブ中にイヤモニを触ったり、
スタッフに何か合図を送ったりすることがありますが
モニターの音量やバランスについて調整を求めている場合もあります。
③ 全員が「同じ音」を聞いているわけではない!
イヤモニの面白いところがここです。
バンドやグループで演奏していても、
メンバー全員がまったく同じ音のバランスを聞く必要はありません。
例えばボーカリストなら、
自分の歌声を大きめ
+ピアノ
+ドラム
+コーラス
ギタリストなら、
自分のギター
+ボーカル
+ベース
+ドラム
というように、それぞれがパフォーマンスしやすいモニターミックスを作ることができます。
実際に何をどの程度聞くかは、アーティストやライブ環境によって異なります。
つまりイヤモニは単なるイヤホンではなく
「自分専用のステージ上の音環境」を作るための道具でもあるんですね。
④ 「クリック」が聞こえていることもある
ライブによっては、イヤモニから
「クリック」と呼ばれる一定のテンポの音が流れていることがあります。
イメージとしてはメトロノームの、
カッ、カッ、カッ、カッ……
という音です。
特に、
映像
照明
同期音源
などと演奏を合わせる必要があるライブでは
一定のテンポを共有することが重要になる場合があります。
クリックを基準に演奏することで、
バンドやパフォーマンス全体のタイミングを合わせやすくなります。
もちろん、すべてのライブ・すべてのアーティストがクリックを使用しているわけではありません。
⑤ 曲の合図や指示が聞こえることも!
さらにライブによっては、
観客には聞こえない「キュー(合図)」などがイヤモニへ送られることもあります。
例えば、
「曲が始まるタイミング」
「次のセクションへの合図」
など、パフォーマンスを進行するために必要な情報です。
大規模なライブになるほど、歌と演奏だけでなく、
照明・映像・舞台演出・ダンス
など、多くの要素が同時に動いています。
イヤモニは、こうした複雑なライブを成立させるためにも活用されています。
⑥ 耳を大音量から守る役割もある
イヤモニには、もう一つ重要なメリットがあります。
それが、適切に使用することで、ステージ上の大きな音への曝露を抑えやすくなることです。
ライブ会場では長時間、大きな音にさらされることがあります。
遮音性のあるイヤモニを使えば外から入ってくるステージ音を抑え
そのうえで必要な音を耳元へ届けることができます。
ただし、
「イヤモニをつけていれば耳は絶対安全!」
というわけではありません。
イヤモニ自体の音量を上げすぎれば、耳への負担になります。
あくまで、適切な音量で運用することが重要です。
歌手がライブ中にイヤモニを外すのはなぜ?
ライブ映像を見ていると、歌手が突然イヤモニを片耳だけ外すことがありますよね。
これにはさまざまな理由が考えられます。
例えば、
観客の声を直接聞きたい
会場の空気感を感じたい
モニターの音に違和感がある
などです。
ただし、映像を見ただけで、
「この歌手は○○が原因でイヤモニを外した!」
と断定することはできません。
アーティスト本人が理由を説明していない限り
あくまで可能性の一つとして考えるのが適切です。
イヤモニを外すと音程がズレることがあるのはなぜ?
ライブでイヤモニのトラブルが起きたとき
歌手が一瞬歌いにくそうになる場面を見たことがある方もいるかもしれません。
これは歌唱力が突然なくなったわけではありません。
イヤモニで聞いていた、
自分の声
伴奏
リズム
などの聞こえ方が急に変われば、歌う環境そのものが変化します。
普段カラオケをしている方でも、
伴奏がほとんど聞こえない状態で正確な音程とリズムを維持するのは難しいはず。
プロの歌手でも、「正確に聞くこと」は正確に歌うための重要な要素なんですね。
実はボイトレでも「自分の声を聞く」ことは大切!
イヤモニの話は、プロのライブだけの話ではありません。
歌を上達させるうえでも、
「自分がどんな声を出しているのかを正確に把握する」
ことはとても大切です。
歌っている本人が感じている声と、周囲に聞こえている声には違いがあります。
そのため、
自分の歌を録音する
先生に客観的に聞いてもらう
伴奏に対して音程やリズムが合っているか確認する
といった練習が役立ちます。
「声を出す練習」だけでなく
自分の声を聞いて修正する能力を育てることも、ボイストレーニングの大切な部分です。
まとめ|イヤモニはライブを支える重要アイテム!
歌手がライブでイヤモニをつけているのは、単に音楽を聴くためではありません。
主な役割として、
- 自分の歌声を確認する
- 必要な楽器や伴奏を聞く
- リズムを確認する
- クリックやキューを聞く
- 自分に必要な音のバランスを作る
- 適切に使用して大音量への曝露を抑えやすくする
などがあります。
次にライブ映像を見るときは、ぜひ歌手の耳元にも注目してみてください。
「この人のイヤモニには今、どんな音が流れているんだろう?」
と考えてみると、ライブを見る楽しみが一つ増えるかもしれません😊
「自分の声を聞く」ことから歌は変わる!
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