こんにちは!ナユタス堺東校です😊
米津玄師さんの歌声といえば、深みのある低音が印象的ですよね。
低い声で歌うと、
「声がこもって歌詞が聞き取りにくい」
「音程は出ているのに、何を歌っているのか伝わらない」
と悩む方も多いのではないでしょうか?
ところが米津玄師さんの歌は、低い音域でも言葉の輪郭を感じやすく、
歌詞が耳に入ってきやすいのが特徴の一つです。
もちろん録音やミックスなどの影響もありますが、歌い方に注目すると、
「子音」「発音」「声質」
という3つのポイントが見えてきます。
今回は「Lemon」「KICK BACK」「さよーならまたいつか!」なども例に挙げながら
低音でも言葉を伝える歌い方をボイトレ目線で考えてみましょう!
そもそも、なぜ低音は言葉が聞き取りにくくなりやすい?
まず知っておきたいのが、
「低い音が出ること」と「低い音で歌詞が伝わること」は別
ということです。
低音を出そうとすると、
「もっと太い声にしよう」
「低く響かせよう」
と意識するあまり、口の動きまで小さくなったり、
声が奥へこもったりすることがあります。
すると音程自体は出ていても、
「モゴモゴして何を言っているのか分からない」
という状態になりやすくなります。
特に低音では、声そのものの存在感だけでなく
言葉の輪郭をどう作るかが重要になってきます。
そこで注目したいのが「子音」です。
米津玄師の歌は「子音」を聴くと面白い!
日本語の歌では、つい「あ・い・う・え・お」という母音ばかりに意識が向きがちです。
しかし言葉を聞き分けるうえでは、子音も大切な役割を持っています。
例えば、
K・S・T・N・M
など、言葉の頭にある音。
歌っているときに母音ばかりを伸ばし、子音が弱くなると
メロディーは聞こえても言葉の輪郭がぼやけることがあります。
米津玄師さんの歌を聴くときは、ぜひメロディーだけではなく、
「言葉の最初がどう聞こえる?」
という部分にも注目してみてください。
低い声の中でも子音が感じられることで、歌詞の輪郭が埋もれにくくなると考えられます。
「Lemon」で注目したい“言葉の立ち上がり”
例えば代表曲の「Lemon」。
この曲を練習するとき、高音やサビへ意識が向きやすいのですが、
低めの音域を含む部分の言葉の立ち上がりにも注目です。
ここで初心者の方がやりがちなのが、
最初から母音を響かせようとすること。
すると声はよく響いても、歌詞が少しぼやけてしまう場合があります。
そんなときは、
「母音を大きくする」より「子音を正しいタイミングで入れる」
ことを意識してみましょう。
ただし、子音を強くしすぎる必要はありません。
すべての言葉を、
カッ!サッ!タッ!
と強調してしまえば、今度は歌が硬くなってしまいます。
重要なのは、必要な子音を必要な場所へ置くことです。
「聞き取りやすい=全部ハキハキ」ではない!
ここが米津玄師さんの歌唱を考えるうえで面白いポイントです。
歌詞を聞き取りやすくしようとすると、
「一文字ずつハッキリ発音しよう!」
と思いますよね。
でも、それだけでは米津玄師さんのような自然な歌唱にはなりません。
会話でも、
すべての文字を同じ強さで話す人はほとんどいません。
大切な言葉を少し強くする。
つなぎの言葉は軽く流す。
語尾を抜く。
言葉同士をつなげる。
こうした変化があります。
歌も同じです。
「全部を明瞭にする」のではなく、「聞かせたい部分の輪郭を作る」。
この違いが重要です。
声質が暗めでも「こもる」とは限らない
次に注目したいのが声質です。
米津玄師さんの歌声には、
低音域を中心に落ち着いた、やや暗めに感じられる質感があります。
ここで覚えておきたいのが、
「暗い声」と「こもった声」は同じではない
ということ。
声色が暗くても、発音の輪郭が保たれていれば言葉は伝わります。
反対に、明るい声質でも口の動きが曖昧だったり子音が弱かったりすると
歌詞が聞き取りにくくなることがあります。
低音をかっこよく歌おうとして、
喉を必要以上に下げる
声を無理に太くする
口の奥だけで響かせようとする
と、かえって言葉がこもることも。
自分本来の声質を活かしながら、発音の輪郭を失わないことが大切です。
「KICK BACK」は速い言葉の処理にも注目!
子音や発音を研究するなら、「KICK BACK」のようなテンポ感のある楽曲も面白い題材です。
言葉が次々と流れていく曲では
一文字ずつ完璧に発音しようとすると口が追いつかなくなります。
そこで必要になるのが、発音の優先順位です。
どの言葉を立てるのか。
どの子音をしっかり聞かせるのか。
どこを滑らかにつなぐのか。
どこで言葉を短く処理するのか。
こうした選択によって、スピード感を保ちながら言葉を届けやすくなります。
これは以前取り上げた『IRIS OUT』のような、
言葉の処理が忙しい楽曲を歌うときにも重要なポイントです。
「さよーならまたいつか!」から学ぶ“話すような発音”
米津玄師さんの歌唱を研究するときは
「歌う声」と「話す声」の距離にも注目してみましょう。
例えば「さよーならまたいつか!」のような楽曲でも、
歌詞をただ美しい音として並べるのではなく
言葉として前へ届ける感覚を意識すると聴こえ方が変わります。
初心者の方におすすめなのが、メロディーを一度外して歌詞を読む練習です。
まず普通に話す。
次に曲のリズムに合わせて話す。
最後に音程を加える。
この順番です。
歌詞をメロディーへ乗せた瞬間に発音が不自然になる方は意外と多いもの。
「歌う前に、ちゃんと話せているか?」
を確認するだけでも、言葉がぐっと伝わりやすくなることがあります。
低音で歌詞を伝えるための練習方法
では、低い声でも歌詞を聞き取りやすくするにはどうすればいいのでしょうか?
まずは歌いたいフレーズを使って、
① 歌詞を普通に声に出して読む
↓
② 子音を意識して、もう一度読む
↓
③ 曲のリズムだけに合わせて読む
↓
④ 小さめの声でメロディーをつける
↓
⑤ 最後に声色や強弱を加える
という順番で練習してみましょう。
そしてスマホで録音して、
「低くなった瞬間だけ言葉が聞こえなくなっていない?」
「母音だけが長く残っていない?」
「子音を強調しすぎて歌がカクカクしていない?」
と確認します。
ポイントは、
低音を出すことと、歌詞を伝えることを一度分けて練習すること。
低い声を出すだけで精一杯の状態では、発音まで意識する余裕がなくなります。
まず無理なく低音を出せるようにし、そのうえで言葉の輪郭を加えていきましょう。
まとめ|米津玄師の低音は「声の太さ」だけを聴かない!
米津玄師さんの歌が低音でも言葉を聞き取りやすく感じる理由を
ボイトレ目線で考えてみると、
子音によって言葉の輪郭を作る
すべてを同じ強さで発音しない
母音だけでなく言葉の立ち上がりを意識する
暗めの声質でも発音を埋もれさせない
曲のテンポに合わせて発音をコントロールする
といったポイントが見えてきます。
低音というと、
「もっと太く!」
「もっと低く!」
と声そのものばかりを意識してしまいがちです。
しかし、歌として大切なのはその声で何を伝えるか。
低くてかっこいい声が出ても、
歌詞が聞こえなければ楽曲の魅力を十分に届けられないことがあります。
次に米津玄師さんの楽曲を聴くときは、低音の響きだけではなく、
「どの子音が耳に入ってくる?」
「どの言葉だけ少し強く聞こえる?」
という視点でも聴いてみてください。
低音を魅力的に聴かせるヒントが見つかるかもしれません😊
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