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楽器コース

🌴サルが目覚め、音楽が走り出す! 『Jungle Hijinxs』徹底解剖 ~ドンキーコングが“名作”である理由の一つ~

こんにちは!
NAYUTAS天王寺校です!

私事ではありますが、先日USJに行ってまいりました☺️

半年ぶりUSJで朝8時から1日中遊び回り、年齢を痛感いたしました。。
昔は朝から晩まで駆けずり回っていましたが、
今では並びながらウトウトしてしまう始末。。笑

あの頃が懐かしいですね。。

 

ですが、そんな私でも眠気の吹っ飛ぶ世界がありました!!

ドンキーコング・カントリーです✨️

私はドンキーコング64でドンキーコングには大変お世話になりました笑

世界観に没入できる作りと、BGM。。
非常に感動いたしました。

中でもここ

ドンキーコングの家です✨️

私がプレイしたドンキーコング64ではこの家の中でドンキーコングが腕立てをしているところから始まるんですよね。。
なぜ腕立てなのかは未だに疑問です。

ちょうどミーグリをやっていたのですが、子どもたちに混ざって1人写真を取りに行く勇気はありませんでした。。笑


ドンキーコングBGMの代表格

さて、ということで今回はドンキーコングのBGMにフォーカスしてお話していこうと思います。

スーパーファミコンで発売された「スーパードンキーコング」
ドンキーコングといえばこのゲームを思い浮かべる方は多くいらっしゃるかと思います!

この一番最初のステージの音楽。これが聞いたことがあるという人も多いでしょう。
『Jungle Hijinxs(ジャングル・ハイジンクス)』についてご紹介していきます!

『Jungle Hijinxs(ジャングル・ハイジンクス)』を深堀りしていこう

この曲、タイトル画面の「ポンッ」という音からすでにかっこいいですが…
1面が始まった瞬間のあのグルーヴ、覚えてますか?
目覚めたドンキーが小屋から飛び出すあのシーン。まさに「冒険が始まる瞬間」の鼓動を、音楽が完璧に演出しているのです。


🎼1. “始まり”の象徴、完璧なイントロ

まず聴いて感じるのは、「いよいよ始まるぞ!」という高揚感

  • 軽快なパーカッションが最初に鳴り響き

  • 背景にリズミカルなコンガとドラムマシン風のビート

  • そして、サンバやラテンの要素を取り入れたリズム感が、プレイヤーの体を自然に動かします。

この段階で、プレイヤーの心拍数は上がり、「ワクワク」と「焦り」が混ざった感情が生まれているはず。これは、映画音楽にも通じる「感情のスイッチング」を音で行っている好例です。


🎹2. 音楽的構成と使用スケール

『Jungle Hijinxs』のメロディラインには、**ペンタトニックスケール(五音音階)**が多用されており、非常に親しみやすく、アフリカンな印象も感じられます。

和声の特徴:

  • 軽いマイナー調でありながら暗くなりすぎない

  • サブドミナント→トニックに戻る安定的な進行

  • ブルーノート(♭3、♭5など)のニュアンスが隠されていて、軽やかだけど“ちょっとカッコいい”

特に、途中で入る木管系シンセの掛け合いが心地よく、旋律に動きがあることで聴き疲れしにくいのもポイント。


🥁3. リズムとグルーヴの魔法

『Jungle Hijinxs』の真骨頂はやはりリズム構成

  • レゲエ風の**裏打ち(off-beat)**を思わせるコードの切り方

  • グルーヴをしっかり支えるベースライン

  • 多層的なパーカッションの重ね方

これらが絶妙に組み合わさり、音の厚みがあるのにうるさくない。
それどころか、ステージを進むリズムとBGMのビートがシンクロしているような錯覚を覚えます。

ゲーム音楽でここまで“身体感覚”を刺激するのは、まさにDavid Wiseの職人技。


🌿4. ジャングルという「空間」を音で描く

忘れてはいけないのが、環境音との融合です。

『Jungle Hijinxs』では、BGMだけでなく

  • 鳥の鳴き声

  • 葉の揺れる音

  • 滑るような風のSE

これらの環境音がBGMと“同化”するように作られており、プレイヤーはジャングルの中に放り込まれたかのような臨場感を味わえます。

まるで、ゲームというよりも“インタラクティブな映画”に近い演出。これは1994年当時のスーファミ音源としては異常な完成度です。


🎵5. リミックスやライブ演奏でも人気

実は『Jungle Hijinxs』は、ファンによるリミックスも非常に多く、オーケストラ、ジャズ、EDMなどさまざまなジャンルでアレンジされています。

その理由は:

  • メロディがシンプルで洗練されている

  • コード進行がモーダルで拡張しやすい

  • リズムがジャンルを超えて応用できる

つまり、「素材として優秀」な楽曲というわけです。
ゲーム音楽としてだけでなく、現代音楽・サウンドデザインの教材としても価値がある曲なんです。


🐵まとめ:この1曲が名作のすべてを物語っている

『Jungle Hijinxs』は、単なるゲームの1面BGMではありません。

  • 音楽的に完成度が高く

  • 空間演出として秀逸で

  • プレイヤーの感情と連動する設計

冒険の始まりを“音”で感じさせる究極のBGMだと断言できます。

これからまた『スーパードンキーコング』をプレイする方、ぜひこのBGMに耳を傾けてみてください。
きっと、新しい発見と懐かしさが同時にあなたを包んでくれるはずです。