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こんにちは🌸

ナユタス船橋校ボーカル講師の森居朱美です。

今回は春らしい日本の歌曲「花」についてお話ししようと思います!

春のうららの隅田川〜で始まる有名な曲なので、皆さん歌われた事もある曲だと思います。
この曲は作詞が武島羽衣で作曲が瀧廉太郎により作成されました。

武島羽衣は明治生まれの日本の国文学者、詩人、歌人で数々の大学で教鞭を執ってきた教育者でもあります。

瀧廉太郎は同じく明治生まれの日本の作曲家で、有名な「荒城の月」を作曲した人物です。

「花」は明治33年、瀧廉太郎が21歳のときに組歌「四季」を発表しており、その中に収められた曲で、「花」を合わせて「納涼」「月」「雪」の4曲から構成されています。

現代の言葉に訳してみると
①春の麗の隅田川 のぼりくだりの船人が
櫂のしずくも花と散る
ながめを何に たとうべき
→春の柔らかな光が照る隅田川で
川を上ったり下ったりする船人の漕ぐオールについた雫も
まるで花のように散っている
この眺めを一体何にたとえたらよいだろうか。

②見ずやあけぼの 露あびて
われにもの言う 桜木を
見ずや夕ぐれ 手をのべて
われさしまねく 青柳を
→朝の露を宿し、まるで私に話し掛けてくるように輝く桜の木々をみてごらん。
夕暮れ、まるで私を手招きするように揺れる青々とした柳をみてごらん。

③錦おりなす 長堤に
暮るればのぼる おぼろ月
げに一刻も 千金の
ながめを何に たとうべき
→桜が立ち並び美しい織物のように見える長い堤防に日が暮れると朧月が昇ってくる。
本当にひとときさえも、とても価値のあるこの眺めを一体何にたとえたらよいだろうか。

このような情景の歌になります。
日本の美しい景色の歌をたまに歌ってみられるのも良いですよ🌸